Jプロツアー8シーズンめを迎える人気選手。アイラン・フェルナンデス
管洋介
- 2021年03月13日
アイラン・フェルナンデスは2014年に初来日、国内の自転車レースJプロツアーを走り始めて今年で8シーズンめを迎える。所属チームマトリックスパワータグではレースコントロールの要として重要なポジションを作り上げている。「レースがキツい展開でもアイランの後ろはつねに楽なんだ」多くのチームメイトが彼に導かれてレースのポジションをアップしてきた。レースでは観客を唸らせる走りで、バイクを降りたらリップサービスも欠かさないアイランはファンの間でも人気のある選手だ。
チームの誰かが勝つことがうれしい
もう日本は長くいるからね、僕は日本の安全で住みやすく穏やかな人の雰囲気が好きなんだ。僕の競技人生の中で日本にいる時が一番充実しているよ。
選手になったのは、父の影響かな。父もサイクリストだったけど、選手ではなかったんだ。家の近くのサイクルショップがレースを走るクラブをやっていて、そこにキッズチームを持っていたきっかけで、7歳の頃にレースを始めたんだ。
日本に来たのは親友のベンジャミン(マトリックス2年、チーム右京に5年所属)とスガさん(管洋介、AVENTURA CYCLING監督)のお陰だよ。ヴィーニファンティーニ(コンチネンタル)との契約がそのタイミングで切れてしまっていて、チームを探していたんだ。それで試しに日本のマトリックスに来てみたら……、そう!今もこうしてとてもいいカタチで続けているんだ。
僕の役目はチームのリーダーを助けること。近年だとホセ・ビセンテやパコ・マンセボ、スプリンターのハヤト(吉田隼人)のために走ることが多いかな。僕にとって一番重要なのは、チームが勝つこと。これが僕の幸せなんだ。チームメイトの誰が勝とうとね……。そんななか、時々僕が勝つ幸運にも恵まれて来たんだ。
Jプロツアーの印象は?
一つ一つの試合に総合成績に繋がる重要なポイントが絡んでいて、ミスの許されない非常に厳しい試合の連続だよ。マトリックスは個人総合、チーム総合どちらも狙っているからプレッシャーは大きいね。それでもパコがいる事で今年もマトリックスはかなり強いよ。
将来はどんなことがしたい?
将来は何かしら自転車に関わる仕事をしたいね コーチや監督、自転車屋でもいい…。それに写真も好きだから、それも仕事に繋がるといいなぁ。今はインスタやツイッターにいい写真を撮って乗せるのが日課だよ。
アイラン・フェルナンデス
Airan FERNANDEZ CASASOLA
DATA
1988年10月30日生まれ
スペイン・タラサ出身(バルセロナ近郊)
血液型:O型
身長:177cm
体重:64kg
チーム歴
2013 ヴィーニファンテーニ
2014-現在 マトリックスパワータグ
チームのWEBサイト
https://team-matrix.jp/
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