ブエルタ覇者ログリッチがパリ~ニースの第7ステージで逆転勝利 総合優勝へ
Bicycle Club編集部
- 2021年03月14日
熱戦展開中のパリ~ニース(UCIワールドツアー)は、現地3月13日に第7ステージを実施。個人総合首位でマイヨジョーヌを着るプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)が、残り50mでトップに立ってステージ優勝。今大会3勝目を挙げるとともに、大会制覇へ王手をかけている。
1大会3勝のハットトリックは15年ぶり
大会の最終目的地であるニースが新型コロナウイルス感染拡大の影響でロックダウン(都市封鎖)となり、第7・8ステージが短縮に。この日は、ル・ブロックからヴァルドゥブロール・ラ・コルミアールまでの119.2kmで争われた。
そのレースは、序盤に形成された13人の逃げグループがそのまま、フィニッシュへの上りとなる1級山岳ラ・コルミアールへ。人数が絞られていく中から、ジーノ・マーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)が残り5kmで独走態勢へと持ち込んだ。
だが、この日も強さを示したのはログリッチだった。アシスト陣のペースメイクから、残り2kmで自ら主導権を握って追撃体制へ。残り1kmからはマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)とともに前を追う格好となり、残り300mで一気のアタック。トップを走り続けていたマーダーを残り50mで逆転し、ステージ優勝のフィニッシュを決めた。
1大会でのステージ3勝は、2006年のトム・ボーネン以来。個人総合でも文句なしの首位で、同2位のシャフマンに対し52秒、同3位のアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック)とは1分11秒のリードをもって、残る1日に臨む。
大会最終日、第8ステージはル・プラン・デュ・バールからルヴァンまでの92.7kmで争われる。
ステージ優勝 プリモシュ・ログリッチ コメント
「1日を通してとてもハードで、ショートステージならではの難しさがあった。それでもフィニッシュラインをトップで通過できたことは幸運だった。まだ勝負は決まっておらず、明日は今日とはまったく異なるレースであり、新たなチャレンジになる。集中してレースに臨みたい。非常に難しいことは間違いないが、幸いチームはとてもうまく機能している。だからここでのレースを楽しむことができている」
パリ~ニース2021 第7ステージ(119.2km)リザルト
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 3時間9分18秒
2 ジーノ・マーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス) +2秒
3 マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) +5秒
個人総合時間賞
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 26時間32分1秒
2 マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) +52秒
3 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック) +1分11秒
各賞ライダー
マイヨジョーヌ(個人総合時間賞)
プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
マイヨヴェール(ポイント賞)
プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(山岳賞)
アントニー・ペレス(フランス、コフィディス)
マイヨブラン(ヤングライダー賞)
アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック)
第7ステージ敢闘賞
ジーノ・マーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)
大会WEBサイト
https://www.paris-nice.fr/en/
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。