オキシクリーンクラシック・ブルッヘ~デパンネはサム・ベネットが圧勝
Bicycle Club編集部
- 2021年03月25日
UCIワールドツアーのオキシクリーンクラシック・ブルッヘ~デパンネが、現地3月26日にベルギー・フランドル地方で開催された。優勝争いはスプリントに持ち込まれ、今季好調のサム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)が圧勝。シーズン5勝目を挙げた。
後続に大差をつけたベネットのスプリント
いよいよ、クラシック戦線はベルギー・フランドル地方へと移動。このレースに始まり、4月4日のロンド・ファン・フラーンデレンまで、UCIワールドツアーとしては5レースが開催される。
同地では2月下旬にオンループ・ヘットニュースブラッド(UCIワールドツアー)、クールネ~ブリュッセル~クールネ(UCIプロツアー)が開催されているが、フランドリアンクラシックの本格化は実施の今大会からだ。
そんなレースは大会名にある通り、同国北西部のブルッヘをスタートし、フランスとの国境の町であるデ・パンネへ。中盤以降は45kmの周回を3回めぐってフィニッシュを迎える。レース距離は203.9km。フランドル特有の石畳は、市街地を通過する際に一部見られるが展開を左右するほどではなく、「北のクラシック」というよりは平坦ルートのスプリンターズクラシックといった趣きだ。
実際に勝負はスプリントにゆだねられることとなる。早々に逃げグループをキャッチしたプロトンは、その後も散発的に飛び出す選手たちを射程圏内にとらえながら進行。残り11kmから完全にスプリント態勢へ移行し、各チームのトレインが主導権を争った。
残り2kmを切って先頭へ出たのは、ベネット擁するドゥクーニンク・クイックステップ勢。人数を4人そろえて最終コーナーを抜けると、あとはベネットに勝利を託す。
残り200mでヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が先に仕掛けたが、それを見てベネットも加速。労せずフィリプセンをかわすと、最後は後ろを確認する余裕を見せてフィニッシュへ。後続にバイク2台分の差をつける圧倒的スプリントでタイトルを獲得した。
2位にはフィリプセン、3位にはパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が続いた。
優勝 サム・ベネット コメント
「チームにも、私にとっても素晴らしい1日になった。ワールドツアーのワンデーレースに勝つことは長年追い求めてきたもので、それが実現できたので本当にうれしい。チームメートはこの結果のために、レースを通して仕事を続けてくれた。感謝してもしきれないほどだ。
私はこのレースでスプリントをしただけのようなもの。誰にも追いつかれることなくフィニッシュできて満足している。この結果は私だけでなく、ベルギーのスポンサーにとっても重要。チームとしても、次のレースに向けた自信につながったと思う」
オキシクリーンクラシック・ブルッヘ~デパンネ2021(203.9km)リザルト
1 サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ) 4時間27分40秒
2 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス) +0秒
3 パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
4 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・アソス)
5 ティモシー・デュポン(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)
6 ユーゴ・オフステテール(フランス、イスラエル・スタートアップネイション)
7 ケース・ボル(オランダ、チームDSM)
8 ミケル・モルコフ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)
9 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス)
10 スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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