BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

やわらかいものかたいもの【革命を起こしたいと君は言う……】

PAGE
3 / 3

油圧ディスク

ディスクブレーキ化が進み新たな実験としてフレーム側のブレーキホースの真鍮パイプ化を考えている。クルマの世界では一般的となっている技術だ。自転車フレームでも問題なく製作できるだろう。

アイデアをスタッフに話すと「手のタッチ感覚が前後で変わるかもですよ」と指摘を受けた。

なるほどホース自体の硬さが影響してくるわけだ。油圧は動きがしなやかだからだ。ではフロントフォーク側も真鍮パイプを導入することにするか。

勘のいい読者のみなさんはお気づきだろう。つまりブレーキ動力の伝達が、固いワイヤーから液体に変わったのだ。ロードレーサーにやわらかい動きを生むものが増えたのだ。

これは自転車に有機的な動きをまたひとつ加えるチャンスだろう。油圧ホースは動物でいう血管かも知れない。

血管の動きを再確認してみるとする。血管はあらゆる臓器から各命令を受け取り、管自体が収縮運動を繰り返し「動き」を作り出し血の流れをコントロールしているという。

脱帽だ。たとえるならブレーキレバー操作なしでもワイヤーが収縮することによりスピード調整が可能というメカニズムだ。私の知る限りまだまだ人間の作る「パイプ」は、どこまで行ってもただの管ではある。

結論

だからなんだ、といわれてしまう話かもしれない。しかし視点を変え、さまざまな角度から物を観察することは楽しくもある。そこに新たな発見や驚きが潜んでいる。

2m以上ある鉄の扉を製作。ガラスを貼ると、かなりの重量だ。その扉が僅かな回転運動でスルスルと動きだす

Cherubim Master Builder
今野真一

東京・町田にある工房「今野製作所」のマスタービルダー。ハンドメイドの人気ブランド「ケルビム」を率いるカリスマ。北米ハンドメイド自転車ショーなどで数々のグランプリを獲得。人気を不動のものにしている
今野製作所(CHERUBIM)

 

革命を起こしたいと君は言う……の記事はコチラから。

「革命を起こしたいと君は言う……」一覧

出典

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load