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E3サクソバンククラシックはカスパー・アスグリーンが初優勝

ベルギー・フランドル地方を舞台とするUCIワールドツアー「E3サクソバンククラシック」が、現地3月26日に開催された。勝負は、残り5kmでアタックを決めたカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が逃げ切り。この大会での初優勝を決めた。

延べ60kmを独走したアスグリーン

ハーレルベーケを発着とする203.9kmのレースには、10のパヴェセクションと16の急坂区間が待ち受ける。また、名所「オウデ・クワレモント」など、部分的に例年4月開催のロンド・ファン・フラーンデレンと同様のルートが採用されることから、伝統的に「仮想ロンド」や「ロンド前哨戦」ともいわれる。

レースは、フィニッシュまで80kmを切ったタイミングでドゥクーニンク・クイックステップが猛然とペースを上げて主導権を確保。メイン集団の人数を減らしながら、序盤からの逃げグループに迫る。

そして逃げを捕まえた直後、アスグリーンがアタック。フィニッシュまで67kmを残したタイミングで、独走を図った。

メイン集団では、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)やワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)らが仕掛けるが、常にドゥクーニンク勢がチェックに動き、追撃ムードを高めるまでには至らない。残り40kmでようやくファンデルプールやファンアールトらがアタックを成功させると、直後のオウデ・クワレモントでさらに加速し、アスグリーン目指して追走を急いだ。

12人で形成された追走グループに変化が生まれたのは、残り20km。まずファンアールトがペースを上げると、これに反応したファンデルプールがカウンターアタック。抑え役に回っていたゼネク・スティバル(チェコ)とフロリアン・セネシャル(フランス)のドゥクーニンク勢、オリヴェル・ナーセンとグレッグ・ファンアーヴェルマート(ともにベルギー)のAG2R・シトロエン勢が追随。さらに、ディラン・ファンバーレ(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)が加わった一方、直前に脚を使ったファンアールトは脱落した。

追う6人は、残り12kmでアスグリーンに合流しレースをふりだしに戻す。優勝争いは先頭をゆくメンバーに絞られた。

決定打が生まれたのは残り5kmだった。吸収されてからは先頭グループ最後尾で脚を休めていたアスグリーンが、中央分離帯を挟んだ反対車線から猛然とアタック。一気の動きに他選手は反応が遅れ、さらにはチームメートのスティバルとセネシャルのチェックを受けて思うように追うことができない。残り1kmで、アスグリーンとの差は22秒にまで広がった。

合計にして約60kmに及ぶ独走劇を演じたアスグリーン。最後は悠々とフィニッシュへと到達し、この大会初優勝を飾った。

2位争いは、セネシャルがスプリントを制して、アスグリーンとのワン・ツーフィニッシュを達成。3位にはファンデルプールが入り、かろうじて表彰台の一角を確保した。

優勝 カスパー・アスグリーン コメント

「とても誇らしく、幸せな気分だ。今日の結果は自分にぴったりのレースであったと同時に、冬の間のハードワークの成果だったことを表している。こんな素晴らしい日は、チームメートなしでは実現できなかった。本当に感謝しているし、私たちがなぜウルフパックであるかを証明するレースになった。

数週間前から調子がよかったのと、コースの偵察ができていたことで、今日のレースには大きな自信をもって臨むことができた。勝ちたかったから早めに仕掛けたけど、それが成功してとてもうれしい。50km以上独走した後でも、勝負できるだけの脚は残っていた。

中央分離帯を利用してアタックしたが、私にとってはあのタイミングが最後のチャンスだった。フロリアン(セネシャル)とゼネク(スティバル)も控えていたから、攻撃が上手くいかなければ彼らに託そうと思っていた」

E3サクソバンククラシック2021203.9km)リザルト

1 カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) 4時間42分56秒
2 フロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) +32秒
3 マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
4 オリヴェル・ナーセン(ベルギー、AG2R・シトロエン)
5 ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
6 グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2R・シトロエン)
7 ディラン・ファンバーレ(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)
8 マルクス・フールゴー(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) +1分28秒
9 ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、アルペシン・フェニックス) +1分30秒
10 マルコ・ハラー(オーストリア、バーレーン・ヴィクトリアス)

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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