見えないものを見えるように【革命を起こしたいと君は言う……】
Bicycle Club編集部
- 2021年05月01日
スマートトレーナー
ショップでスマートトレーナーを導入した。さまざまなトレーニングプログラムがある。ご存知の人も多いと思うが、FTPテストというのがある。ほんの20分程度行えば、自分がどのレベルの脚があるのかが判断できる。
脚力に適したズイフト内のレースに出れば、同レベルのライダーと走れる、という流れとなる。
われわれのスタッフが20分ずつ乗った後に、あっさりと2人の脚力が弾き出された。その場にいたみんなも、なんの疑問もなく「やっぱりあいつは強いな」と納得だ。一抹の違和感も残るが。
今やツールもズイフト内で行われたりと公式レースも増えてきた。聞くところによれば、ズイフト内での競技ではどうやら日本人が強いらしい。
見えなかったもの?
以前ならこんな大会で優勝したことがある!とか1000mTTでは、このタイムが出る!などが、その選手のポテンシャルを図る唯一の基準だったのかもしれない。しかし勝敗は外でいっしょに走らなければほんとうのことはわからない。
今では最大心拍数や肺活量にFTPなど多くのデータがある。ヒルクライムレースの予想などでもよくあるが、実際に競技をしなくても、これらのデータで勝敗をあっさりと認めてしまう風潮が、私にはちょっと違和感がある。
自転車競技は、さまざまなテクニックや頭脳や勘が必要だ。それらすべて総じて自転車競技といえる。FTPなど体力測定だけで強いとか弱いとかが判断できるものではない。
テクニック的なものが切り離されており、なにか根本的な部分を切り取られてしまったような気持ちにもなる。
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Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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