大会最終日は男子スプリント、女子ケイリンなど出場全種目で金メダルを獲得!|トラックネイションズカップ香港
Bicycle Club編集部
- 2021年05月17日
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2021年5月13日から5月16日の4日間にわたり、中国・香港にて開催されている2021シーズン初となるUCIトラックネイションズカップ香港大会。大会最終日となる5月16日、日本勢は男子スプリント、男子オムニアム、女子ケイリン、女子マジソンに出場し、東京五輪代表候補選手が全種目で金メダルを獲得するメダルラッシュとなった。
男子スプリントでは新田祐大(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム)、女子ケイリンで小林優香(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡)、男子オムニアムで橋本英也(岐阜 チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)が金メダルを獲得。さらに女子マディソンでは日本ナショナルチームの梶原悠未・中村妃智ペアが金メダルを獲得。コロナ禍で参加国の制約こそあれ、東京五輪へ向け好感触を掴んだ。
そのほか男子スプリントでは脇本雄太が銀メダル、深谷知広が銅メダルを獲得、男子スプリントは表彰台独占となる活躍、さらに銀メダル1個、銅メダル2個を獲得している。
男子スプリントで表彰台を独占
男子スプリントでは決勝が日本勢同士の戦いとなり、新田祐大(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福島)と脇本雄太(JPCA チームブリヂストンサイクリング/JPCU福井)の戦いとなり、新田が脇本を抑えて勝利した。また、3位決定戦も日本勢同士の戦いとなり、深谷知広(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU静岡)が山﨑賢人(JPCAチーム楽天Kドリームス/JPCU長崎)を破り銅メダルを獲得した。
男子オムニアムで橋本英也が勝利
さらに男子オムニアムでは橋本英也が、スクラッチ2位、テンポ1位、エリミネーション2位となり、総合ポイント138ポイントを獲得し、2位のKARALIOK Yauheni(ベラルーシ)に4ポイント差をつけて勝利した。
女子ケイリンで小林優香で金メダル
女子ケイリンでは、東京オリンピック内定選手の小林優香が2位のLEE Wai Sze(香港)を抑え、金メダルを獲得した。
女子マディソン、梶原悠未、中村妃智ペア金メダル
女子マディソンでは、東京オリンピック内定選手の梶原悠未(茨城筑波大学大学院)、中村妃智(千葉株式会社JPF)、中村妃智ペアが46ポイントを獲得し、2位のベラルーシを抑え、金メダルを獲得した。さらにチーム楽天Kドリームス(古山稀絵、鈴木奈央)が3位と表彰台を獲得した。
コーチコメント
ブノワヘッドコーチのコメント
「大会に参加し、本当に良かったと思う、すべての勝利に価値が有る。東京五輪に向け てのいい準備ができたと感じている。特に新田は非常に力強いレースができた。今の コンディションであれば東京五輪でもいい結果が期待できるのではないかと思う。 若手選手は、もっとハングリーに戦わなければならない」
ジェイソンコーチのコメント
「大会を通じてポジティブな結果が出て、数少ない国際大会で若手選手にも貴重な経 験となったと感じているが改善点も同時に見つかった。この経験をどう生かしていくか が課題」
リザルト 2021トラックネイションズカップ第2戦 4日め
男子スプリント
1 新田祐大(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福島)
2 脇本雄太(JPCA チームブリヂストンサイクリング/JPCU福井)
3 深谷知広(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU静岡)
男子オムニアム
1 橋本英也(岐阜 チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜) 138pt
2 KARALIOK Yauheni(ベラルーシ) 134pt
3 MALMBERG Matias(デンマーク) 125pt
スクラッチ2位、テンポ1位、エリミネーション3位、ポイント
女子ケイリン
1 小林優香(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡)
2 LEE Wai Sze(香港)
3 GODBY Madalyn(アメリカ)
女子マディソン
1 日本(梶原悠未、中村妃智) 46pt
2 ベラルーシ(SAVENKA Ina、TSERAKH Hanna) 38pt
3 チーム楽天Kドリームス(古山稀絵、鈴木奈央) 33pt
結果詳細はTISSOT TIMMING HPより
https://www.tissottiming.com/2021/ncii/en-us/default/pdf
選手コメント
男子スプリント
1位 新田祐大(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福島)
「予選はあまりタイムが出ていなかったが、ある意味切り替えてレースに臨むことができた。決勝戦はいい緊張感で臨め、最後は気力で走りました。今年に入ってから深谷選手が開催してくれたスプリントの勉強会でスプリントの戦い方が整理できた。東京五輪でのメダル獲得にこの大会を通じて近づいたと感じている。個人としては個人種目で初の金メダルの獲得したことはうれしく思うが、さらに成長しなければならないと感じている。」
2位 脇本雄太(JPCA チームブリヂストンサイクリング/JPCU福井)
「予選1位で通過できたのでコンディションはいいと感じていた。ギリギリの部分は有ったがタイムの部分はある程度納得している。決勝の新田選手とのレースでは自分の持てる力、持ち味はある程度出せたと感じている。ケイリンについては課題が見え、スプリントでは銀メダルだったが、いい経験が積めたと感じている。」
3位 深谷知広(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU静岡)
「3位という結果については、今の実力・コンディション通りかなと感じている。新田選手との対戦は、もともとフィジカルでは新田選手が上なので、自分は新田選手の穴を探したが今日は付け入る隙が無いな、と感じた。自分は一戦一戦目の前のレースを全力で戦いたい。」
男子オムニアム
1位 橋本英也(岐阜 チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)
「今回は少人数でのレースになったが、自分が想定していた通りの得意な展開になった。最後のポイントレースで落車をしてしまい、その後積極性に欠けてしまったのが反省点としてあげられるが、それ以外はスムーズにレース運びができ、優勝できたのは自信となった。東京オリンピックでは今回とは違う展開になると思うが積極的な走りをしたい。」
女子ケイリン
1位 小林優香(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡)
「大会を振り返って、ケイリンに関しては優勝だけを見据えて、決勝は気持ちに余裕を持って臨むことができたのが勝因だと思う。ゴールした瞬間は自然にガッツポーズが出た。今回の大会は自信になったのでもう一度コーチと話し合いながら東京五輪に向けて準備したい。」
女子マディソン
梶原悠未(茨城 筑波大学大学院)
「マディソンはスプリントの戦いになったが、序盤で先手を打ってポイントを積み上げられたこと、中村選手との交代も全てタイミングを合わせられたことが良かった。最後の2組の逃げを作ったことに関して、すでにラップされなければ勝利が確定していたので冷静に判断して走ることができたものの、二人の持久力という点では課題が見つかった。今回、参加した4種目のうちスクラッチで優勝できなかったのが悔しいが、残る3種目で優勝できたのはとても嬉しい。この走りを東京オリンピックでもできるよう残る期間を大切に過ごしていきたい。」
中村妃智選手(千葉 株式会社JPF)
「今日のマディソンは予想していた通りスプリント勝負のレース展開となったが、梶原選手にいいポジションで交代することを意識して走った。残り10周ほどで2組の逃げを作ってしまったのが悔やまれる。東京オリンピックに向け最後まで戦い抜けるよう持久力を強化したい。」
大会情報
派遣場所:中国(香港)
大会期間:2021年5月13日(木)~2021年5月16日(日)
大会派遣期間:2021年5月9日(日)~2021年5月18日(火)
大会公式ホームページ
エリート選手(20名)
新田祐大(JPCAドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福島)
脇本雄太(JPCAチームブリヂストンサイクリング/JPCU福井)
深谷知広(JPCAドリームシーカーレーシングチーム/JPCU静岡)
中野慎詞(岩手ドリームシーカーレーシングチーム/日本競輪選手養成所)
山﨑賢人(JPCAチーム楽天Kドリームス/JPCU長崎)
松井宏佑(JPCAチーム楽天Kドリームス/JPCU神奈川)
小原佑太(JPCAドリームシーカーレーシングチーム/JPCU青森)
新山響平(JPCAチームブリヂストンサイクリング/JPCU青森)
小林優香(JPCAドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡)
太田りゆ(JPCAチームブリヂストンサイクリング/JPCU埼玉)
梅川風子(JPCAチーム楽天Kドリームス/JPCU東京)
佐藤水菜(JPCAチーム楽天Kドリームス/JPCU神奈川)
橋本英也(岐阜チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)
今村駿介(福岡チームブリヂストンサイクリング)
窪木一茂(福島チームブリヂストンサイクリング/JPCU福島)
兒島直樹(福岡チームブリヂストンサイクリング/日本大学)
梶原悠未(茨城筑波大学大学院)
中村妃智(千葉株式会社JPF)
古山稀絵(東京チーム楽天Kドリームス/日本体育大学大学院)
鈴木奈央(JPCAチーム楽天Kドリームス/JPCU静岡)
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