與那嶺恵理が出場のチューリンゲン女子ツアーが開幕 初日はノースガードが優勝
Bicycle Club編集部
- 2021年05月26日
女子ロードレースのUCIプロシリーズ、「ロット・チューリンゲン・レディースツアー」が5月25日、ドイツで開幕した。6日間に渡って行われるこの大会には、日本チャンピオンの與那嶺恵理(よなみねえり、チーム ティブコ・シリコンバレーバンク)も出場。初日は42位で完走した。
この日行われた第1ステージは、約30kmの周回を3周する、88.5kmのコース。レースは集団が複数に分裂し、最終的に9人の先頭グループでのゴール争いを、デンマークチャンピオンのエマセシル・ノースガード(モビスター チーム)が制して優勝した。
春のクラシックシーズンを不調で終えた與那嶺は、完全休養をはさんで1ヶ月ぶりのレース。今大会はコンディションを再び上げる過程となるが、先頭には残れなかったものの1分18秒差の集団でゴール。休養明けながら「悪くない」走りだったという。
以下では與那嶺自身のレポートをお伝えする。
オーバーワークから3週間の「完全休養」
1カ月ぶりのレース。リエージュの不調からの復帰戦。
じつはリエージュの直後、ドクターから「オーバーワーク」と診断され、まずは3週間の完全休養。身体のケアをしながらジッとした我慢の日々。その後自転車に乗り始めて3日。レース感を戻しながら、まずはコンディションを上げるステージレースにしたい。
(オーバーワークについて、詳しくは私のNoteで書く予定です)
そして初日。武井享介コーチは「とにかく出しすぎないように、6日目に最も走れる状態にしましょ」。レースはクリスティンでGC(総合成績)を狙う。クララと私は近い位置で。
この地域独特のずっとローリングをしているコース。強烈な風、そして厳しい上り。身体がレッドゾーンに入るたびにまだまだだなと感じます。
が、レース感も鈍ってないし、もっともっとレースしたいな。前でどんぱちできるように。
ホッとしたのと悔しい気持ち
1周目、風がむっちゃ強い。上りはまだまだ重い。完全休養日明け。
2周目、ゴール付近での動きに反応できて乗れたのだが、パンチのある上りでドロップ。これが勝ち逃げ。今はこれも仕方がない。
3周目、身体はまだまだ重いけど、まわりのメンバーを見れば決して悪くない。
ゴールしてホッとしたのと悔しい気持ち。もう一歩前で普通にレースができるはず。
明日は2日目、130km。ローリングセクションを楽しんできます。
全てを力に変えて
よなみね えり
ロット・チューリンゲン・レディースツアー 第1ステージ 結果
ステージ結果
1 エマセシル・ノースガード(モビスター チーム、デンマーク)2:17’42”
2 ルシンダ・ブラント(トレック・セガフレード ウィメン、オランダ)ST
3 ロッタ・コペッキー(ベルギーナショナルチーム、ベルギー)ST
4 アンナ・ヘンダーソン(チーム ユンボ・ヴィスマ ウィメン、イギリス)ST
5 エイミー・ピーターズ(SDワークス、オランダ)ST
6 ティファニー・クロムウェル(キャニオン・スラム レーシング、オーストラリア)ST
42 與那嶺恵理(チーム ティブコ・シリコンバレーバンク、日本)+1’18”
個人総合成績
1 エマセシル・ノースガード(モビスター チーム、デンマーク)2:17’32”
42 與那嶺恵理(チーム ティブコ・シリコンバレーバンク、日本)+1’28”
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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