BRAND

  • Lightning
  • 2nd(セカンド)
  • CLUTCH Magazine
  • EVEN
  • BiCYCLE CLUB
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • RIDERS CLUB
  • CLUB HARLEY
  • DUCATI Magazine
  • flick!
  • じゆけんTV
  • 湘南スタイルmagazine
  • ハワイスタイル
  • buono
  • eBikeLife
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • Kyoto in Tokyo

超級山岳越えの最終日はマーダーがステージ勝利、カラパス総合優勝|ツール・ド・スイス

8日間の会期で行われてきたツール・ド・スイスは、現地613日に閉幕。最終の第8ステージは、終盤に上った超級山岳で抜け出したジーノ・マーダー(バーレーン・ヴィクトリアス、スイス)がマイケル・ウッズ(イスラエル・スタートアップネイション、カナダ)との一騎打ちを制して地元勝利。個人総合ではリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)がリードを守り切り、大会初制覇を果たしている。

ウッズの猛攻しのいだカラパスがツールへ弾みの大会制覇

大会最終日は、前半に2つの1級山岳を上り、長い下りを経て最後にそびえる超級山岳ゴッタルドパス(登坂距離13.0km、平均勾配6.8%)の登坂が待つ159.5km。ゴッタルドパスは石畳の路面が長く続き、上り終えてからは10kmほどのダウンヒルと平坦区間がを走ってフィニッシュへと到達する。頂上フィニッシュではないため、下り区間も含めた総合上位陣の駆け引きに注目が集まる。このステージですべてが決する。

スタートを前に、個人総合3位につけていたジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ、フランス)が第一子の出産に立ち会うため急遽大会を離脱。未出走となった。

©︎ TdS

迎えたレースは、リアルスタートと同時に上り始める1つ目の1級山岳オーバーアルプパスから激しいものに。ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス、オランダ)のアタックによって追随する選手が続き、序盤からプロトンは崩壊。しばらくは数十秒差でプールスが逃げている格好だったが、数人ずつのパックが前に追いつくようになると、やがて先頭は15人にまで膨らむ。このまま逃げの態勢へと移り、メイン集団は最大で3分程度までリードを容認した。

©︎ TdS

しばしこの形成が続いたが、残り40kmを切ろうかというところで先頭グループからドリス・デヴェナインス(ドゥクーニンク・クイックステップ、ベルギー)、ナンス・ペテルス(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)、ティシュ・ベノート (チームDSM、ベルギー)、アンドレアス・レックネスン(チームDSM、ノルウェー)の4人が抜け出す。ゴッタルドパスに入ってハーマン・ペーンシュタイナー(バーレーン・ヴィクトリアス、オーストリア)も合流すると、上りが進むにつれて人数が絞り込まれる。やがてペーンシュタイナーとべノートだけがのこり、さらにはべノートも振り切ってペーンシュタイナーが独走とした。

©︎ TdS

しかし、その頃にはメイン集団も前方の様子が目視できるところまで追いついていた。長く続く石畳の路面で勢いの差が明白になると、残り18kmでペーンシュタイナーは集団へと引き戻される。

その直後、総合タイム差17秒で追うリゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・NIPPO、コロンビア)がアタック。これにはリーダージャージのカラパス自ら対応。先行は絶対に許さない構え。代わってウッズのカウンターアタックはカラパスらが反応せず、エディ・ダンバー(イネオス・グレナディアーズ、アイルランド)のペーシングで状況をまとめにかかる。

ウッズはそのまま先頭を突き進み、ゴッタルドパスの頂上をトップ通過。フィニッシュと同時に逆転での山岳賞獲得を濃厚にする。ダウンヒル区間に入ると、単独で追っていたマーダーがウッズに合流。カラパスがジャージのキープを最優先する構えとしたことで、先頭2人の逃げ切りが濃厚に。下り終えて最終盤の平坦区間でいよいよステージ優勝を賭けた勝負の時を迎える。

©︎ TdS

ウッズが前に出たまま数百メートル進んで最終コーナーを抜けるが、仕掛けどころを探っていたマーダーが残り100mで先頭へ。そのままトップを守ってステージ優勝を決めた。先のジロ・デ・イタリアでは第6ステージを制してインパクトを残していた24歳が、それに続くビッグな勝利を挙げた。

一方のメイン集団もすぐ後ろに続き、個人総合上位のほとんどがこの中でフィニッシュラインを通過。この瞬間、カラパスの大会制覇が確定。迫るツール・ド・フランスへ弾みとなる快勝になった。また、2位はウランで変わらず、3位はヤコブ・フルサン(アスタナ・プレミアテック、カザフスタン)が順位を上げて総合表彰台を確保した。

なお、各賞はポイント賞がシュテファン・ビッセガー(EFエデュケーション・NIPPO、スイス)、山岳賞がウッズ、ヤングライダー賞はダンバーがそれぞれ獲得している。

アルプスでの熱戦を終え、今大会活躍した多くが国内選手権を挟んでツールへと向かう。そして、これからしばらくは各チームのツールメンバー選考が焦点に。楽しみな日々がまだまだ続く。

ステージ優勝 ジーノ・マーダー コメント

Photo: Peter De Voecht/PN/BettiniPhoto©2021

「このステージを楽しみにしていた。ホームレースを勝利で締めくくりたいと思っていたが、その通りになった。チームはスタートからうまく機能して、プールスの逃げにペーンシュタイナーが続く完璧なレース展開だった。他のチームメートはみんな私のために働いてくれて、補給食や水の確保だけではなく、精神的なサポートももたらしてくれた。彼らのおかげで最後の上りを好位置で入ることができた。まさにチームワークの勝利だ」

個人総合優勝 リチャル・カラパス コメント

©︎ TdS

「本当に美しい勝利だ。リーダージャージを守るために全力で戦ったし、自分たちの力を把握する絶好の機会にもなった。私にとっても、チームにとっても大きな自信になる勝利だ。

リゴ(ウラン)との差は小さかったが、調子が良かったしチーム状態も良かったので不安はなかった。エディ(ダンバー)がすべての攻撃に対処してくれたので、このままいけると確信していた。最後まで一緒に走ってくれた彼はスーパーだった」

ツール・ド・スイス2021 第8ステージ結果

ステージ結果

1 ジーノ・マーダー(バーレーン・ヴィクトリアス、スイス)4:06’25”
2 マイケル・ウッズ(イスラエル・スタートアップネイション、カナダ)ST
3 マッティア・カッタネオ(ドゥクーニンク・クイックステップ、イタリア)+0’09”
4 エディ・ダンバー(イネオス・グレナディアーズ、アイルランド)ST
5 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)ST
6 ルイ・コスタ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)ST
7 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・NIPPO、コロンビア)ST
8 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(チーム クベカ・アソス、イタリア)ST
9 ヤコブ・フルサン(アスタナ・プレミアテック、デンマーク)ST
10 マキシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+0’21”

個人総合成績

1 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)24:44’01”
2 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・NIPPO、コロンビア)+0’17”
3 ヤコブ・フルサン(アスタナ・プレミアテック、デンマーク)+1’15”
4 マキシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+1’19”
5 マイケル・ウッズ(イスラエル・スタートアップネイション、カナダ)+2’55”
6 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(チーム クベカ・アソス、イタリア)+3’16”
7 ルイ・コスタ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+3’43”
8 サム・オーメン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)+4’16”
9 マッティア・カッタネオ(ドゥクーニンク・クイックステップ、イタリア)+4’39”
10 エステバン・チャベス(チーム バイクエクスチェンジ、コロンビア)+5’33”

ポイント賞

シュテファン・ビッセガー(EFエデュケーション・NIPPO、スイス)

山岳賞

マイケル・ウッズ(イスラエル・スタートアップネイション、カナダ)

ヤングライダー賞

エディ・ダンバー(イネオス・グレナディアーズ、アイルランド)

チーム総合成績

ユンボ・ヴィスマ

SHARE

PROFILE

BiCYCLE CLUB 編集部

BiCYCLE CLUB 編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

BiCYCLE CLUB 編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

BiCYCLE CLUB 編集部の記事一覧

No more pages to load