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コルブレッリ、ファンアールトら国内選手権制覇 各国王者一挙まとめ|ロードレースジャーナル

vol.9
国内選手権ウィーク 2021年シーズン王者総まとめ

国内外のロードレース情報を専門的にお届けする連載「ロードレースジャーナル」。今回は各国で開催された国内選手権の結果と新王者を総まとめ。間近に控えるツール・ド・フランスに出場予定の選手たちも好走し、チャンピオンジャージを獲得している。主要国を中心に結果をチェックしていこう。

ツール組が続々チャンピオンジャージ獲得

まずは主要国のレース結果を見ていこう。

Photo: RFEClismo

どこよりも早く王者決定となったのスペイン。獲得標高4000mのタフなコースが舞台となった戦いは、約10人で最終局面へ。最後はスプリントを制したオマール・フライレ(アスタナ・プレミアテック)が初優勝。チームメートのアレックス・アランブルを牽引していたが、スプリント時の勢いが誰よりも上回り、そのままフィニッシュへと飛び込んだ。

©︎ BORA – hansgrohe / Bettiniphoto

ドイツでは、マキシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ)が圧勝。最後の10kmを独走し、2位以下に1分以上の大差をつけてフィニッシュへ。

©Thomas Maheux

フランスでも独走劇が生まれ、レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が2位以下に58秒差をつけて単独でフィニッシュへ。世界王者のジュリアン・アラフィリップ、フロリアン・セネシャルと並んで3人で戦ったドゥクーニンク勢は、要所で攻撃を繰り出し、最後はカヴァニャを独走態勢に持ち込んだ。3日前の個人タイムトライアルではメカトラブルで大敗したカヴァニャだったが、ロードでリベンジを果たした。

ティモ・ローセン(ユンボ・ヴィスマ)も、オランダ選手権で独走勝利。ローセンは終盤にアタックを仕掛けると、チームメートのマイク・テウニッセンとオラフ・コーイが集団内で抑え役に徹して追撃の芽を摘んでいく。そのまま30秒以上のリードを保ったローセンが初のオランダ王者に輝いた。連覇を狙ったマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)は途中攻撃を試みたものの成功とはならず、その後集団から遅れてリタイアしている。

ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)、エドワード・トゥーンス(トレック・セガフレード)、レムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ)の3人によるスプリントに持ち込まれたベルギーは、写真判定にまで持ち込まれファンアールトに軍配。このところは体調不良や友人の死などでレースから離れていたファンアールトだったが、復調をアピールする勝利。出場が決定しているツールに向けて弾みとなる1勝を挙げた。チャンピオンジャージを逃したトゥーンスは「この結果ではツールに出られるか分からない」と悔しさをにじませた。

©︎ Bardiani – CSF – Faizanè & Bettini Photo

ツールでファンアールトとの直接対決が期待されるソンニ・コルブレッリ(バーレーン・ヴィクトリアス)は、イタリア王者に。先手を打ったファウスト・マスナダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)を追い、合流を果たすと後続を振り切ってマッチスプリントに持ち込む。こうなるとクライマーのマスナダよりスピードに勝るコルブレッリが有利。労せずフィニッシュ前の勝負を制してイタリアチャンピオンジャージを獲得した。ツールではマイヨヴェールの有力候補にも挙がっており、絶好調を維持して本番へと向かう。

スロベニア選手権、タイムトライアルではヤン・トラトニク(バーレーン・ヴィクトリアス)が1位、ダディ・ポガチャルは3位、ロードではマテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)が1位になっている  @KZS/ Aleš Fevžer @TeamBahrainVictorious

そのほか、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)の参戦で注目されたスロベニア選手権は、マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)が優勝。ポガチャルは144秒差の5位で終えている。スロバキアではペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)が、ノルウェーでは今季躍進中のトビアス・フォス(ユンボ・ヴィスマ)が個人タイムトライアルとの2冠を達成するなど、各国から王者決定の報が届いている。

個人タイムトライアルと合わせて、各国の王者については次項にて詳しくお届けしたい。

各国王者まとめ(ロード/個人タイムトライアルの順)

イタリア ソンニ・コルブレッリ(バーレーン・ヴィクトリアス)/マッテオ・ソブレロ(アスタナ・プレミアテック)

オランダ ティモ・ローセン(ユンボ・ヴィスマ)/トム・デュムラン(ユンボ・ヴィスマ)

ベルギー ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)/イヴ・ランパールト(ドゥクーニンク・クイックステップ)

スペイン オマール・フライレ(アスタナ・プレミアテック)/ヨン・イサギレ(アスタナ・プレミアテック)

フランス レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)/バンジャマン・トマ(グルパマ・エフデジ)

コロンビア アリストブロ・カラ/ワルテル・ヴァルガス(チーム メデジン・EPM

デンマーク マッズ・ウルスシュミット(イスラエル・スタートアップネイション)/カスパー・アスグリーン(ドゥクーニンク・クイックステップ)

オーストラリア1月決定) キャメロン・マイヤー(チーム バイクエクスチェンジ)/ルーク・プラップ

ドイツ マキシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ)/トニー・マルティン(ユンボ・ヴィスマ)

スロベニア マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)/ヤン・トラトニク(バーレーン・ヴィクトリアス)

ノルウェー トビアス・フォス(ユンボ・ヴィスマ)/トビアス・フォス(ユンボ・ヴィスマ)

ポーランド マチェイ・パテルスキ(ヴォスターATSチーム)/マチェイ・ボドナル(ボーラ・ハンスグローエ)

スロバキア ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)/ロナルド・クバ

アメリカ ジョセフ・ロスコフ(ラリーサイクリング)/ローソン・クラドック(EFエデュケーション・NIPPO

ロシア アルチョム・ナウィチ(ガズプロム・ルスヴェロ)/アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)

スイス シルヴァン・ディリエ(アルペシン・フェニックス)/シュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ)

オーストリア パトリック・コンラッド(ボーラ・ハンスグローエ)/マティアス・ブレンドレ(イスラエル・スタートアップネイション)

ポルトガル ホセ・ネヴェス(W52/FCポルト)/ジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)

チェコ ミカエル・ククレ(エルコフ・カスパー)/ヨセフ・チェルニー(ドゥクーニンク・クイックステップ)

ニュージーランド2月決定) ジョージ・ベネット(ユンボ・ヴィスマ)/アーロン・ゲート(ブラックスポークプロサイクリングアカデミー)

ルクセンブルク ケヴィン・ゲニエッツ(グルパマ・エフデジ)/ケヴィン・ゲニエッツ(グルパマ・エフデジ)

南アフリカ3月決定) マルクオリバー・プリッツェン(チーム クベカ)/ライアン・ギボンズ(UAEチームエミレーツ)

カザフスタン エフゲニー・ペドロフ(アスタナ・プレミアテック)/ダニイル・フォミニフ(アルマトイサイクリングクラブ)

エストニア ミヒケル・ライム(HREマゾウツェセルセポルスキ)/レイン・タラマエ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)

エクアドル ジェフェルソン・セペダオルティス(アンドローニジョカトリ・シデルメク)/ホルヘ・モンテネグロ

ベラルーシ スタニスラウ・バズコウ(ミンスクサイクリングクラブ)/ヤウヘニ・カラリオク(ミンスクサイクリングクラブ)

ラトビア トムス・スクインシュ(トレック・セガフレード)/トムス・スクインシュ(トレック・セガフレード)

リトアニア イグナタス・コノヴァロヴァス(グルパマ・エフデジ)/エヴァルダス・シシュケヴィチュス(デルコ)

福光 俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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福光俊介

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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