CINELLI・PRESSURE【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】

TECHNOLOGY

統合、つまりインテグレーテッドをキーワードに開発された新型エアロロード。
およそ2年の歳月を経て完成したプレッシャーに搭載されるテクノロジーに迫っていく

ACRシステムを中心に構築された付け入る隙のないエアロフォルムが完成

チネリ初の本格的エアロロードの開発は2018年に始まった。サポートを行う地元イタリアのUCIコンチネンタルチーム、コルパック・バランの要望に応えて、高速域でのライドパフォーンス向上に重点を置き、カムテール形状を基本とするエアロフレームを開発。信頼性の高いFSAのACRシステムとヴィジョンのエアロハンドルバーにより、シフト・ブレーキケーブルを完全内装化したクリーンな外観を実現し、エアロダイナミクス性能を追求。ドロップドシートステーやホイールラインに沿わせたシートチューブ形状など、随所にエアロを意識した設計を特徴とする。

高弾性T800カーボンをメインに採用し、剛性を高めつつフレーム重量990g、フォーク重量390g（ともにMサイズ）と、エアロフレームとして十分な軽さも実現する。

フレーム設計は、チネリが培ってきたダイナミックレーシングジオメトリーにより前傾ポジションを取りやすくし、エアロフレームの性能を最大限に引き出す。

01 一体型エアロハンドルとACRシステムの採用

空力性能の向上に欠かすことのできないエアロコクピットには、ヴィジョンの一体型ハンドル「メトロン5D」を採用。FSAのACR（エアロダイナミックケーブルルーティング）システムによりケーブルフル内装を実現し、ムダのないスタイリングを追求。フレームとの一体感を演出

02 遊び心を忘れない最先端エアロフォーク

上下1.5インチ径のオーバーサイズヘッドチューブは、センター部をシェイプしたくびれ形状によってエアロダイナミクス性能を追求。メトロン5Dハンドルとともに最先端のスタイリングを実現

03 スマートなエアロチューブとボトル位置の最適化

翼断面チューブの後端を切り落としたカムテール形状を採用。そのうえで、フレームボリュームは抑え気味にした前面投影面積が少なめの設計が特徴。素材には高弾性カーボンのT800をベースにしたコロンバスカーボンを採用する。ボトルケージ固定ネジは3カ所用意され、好みに応じて取り付け位置を調整できる

04 空力を意識した最先端ドロップドステー

シートチューブへのシートステー取り付け位置を下げたドロップドシートステーを採用。ホイールラインに沿わせたシートチューブ形状によりエアロダイナミクスを追求する。エアロシートポストは臼式固定により美しいシルエットを実現

05 プレスフィットBB採用BB裏で主張するロゴ

フレームのBBにベアリングカップを左右から直接圧入する幅86.5mm・直径41mmのプレスフィットタイプを採用。BBボリュームを出しやすく剛性を確保できる。BB裏には1979年にチネリのロゴをデザインしたイタロ・ルピ氏のデザインをイメージさせるPRESSUREの文字が光る

06 最大30mm幅対応のピュアレーシング仕様

ディスクブレーキ採用により、クリーンなフォークラウンとシートステー集合部を実現。最新のフレーム設計として定着したワイドクリアランスで、最大30mmタイヤまでセッティングが可能。安定した制動性とエアボリュームによる快適性を両立する

100km IMPRESSION

老舗イタリアンブランドが2年の開発期間を経て誕生させた新型エアロロード。
数々のエアロ技術を融合させたプレッシャーの実力を100kmインプレッションによって確かめる

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