石川ロードは今村駿介が優勝、マトリックスパワータグの連勝を止める|JBCF
Bicycle Club編集部
- 2021年07月13日
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7月11日(日)に、福島県石川郡石川町にてJプロツアー第11戦、「第19回JBCF石川サイクルロードレース」が行われた。8周108.8kmで行われたレースでは、残り200mの登りで先頭にあがった今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が2位の岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)やホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)らを抑えて2年ぶりの優勝を果たした。
そのほか、フェミニンツアーにはJCF強化指定の金子広美選手や樫木祥子選手がオープン参加。ジュニア男子ではオープン参加の学法石川高校の選手が優勝するなど、オープン参加の選手の活躍も目立った。
以下、プレスリリースよりレースレポートをお届けする。
今村駿介がJプロツアーで2年ぶりの優勝
昨年は中止となったため2年ぶりの開催となった「石川サイクルロードレース」。石川町と浅川町にまたがる1周13.6kmの周回コースは、登りと下りしかない「ジェットコースター」と表現されるハードなコース。その一方で、近年は集団スプリント勝負に持ち込まれることもあり、逃げ切りを狙う選手には難しい展開も見られる。
曇り空の下、時折雨が降るなかスタートした8周108.8kmのレースは、1周目から20分を切るハイスピードで展開。3周目に5名の先頭集団が形成されると、集団はペースダウンして一旦落ち着く。
先頭集団のメンバーは、安原大貴(マトリックスパワータグ)、沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)、木村圭佑(シマノレーシング)、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)。メイン集団はマトリックスパワータグがコントロールし、3分前後の差を維持していく。
レース後半に入ると愛三工業レーシングチームが集団コントロールを引き継ぎ、先行する5名との差を縮めはじめる。残り2周となる7周目に入った時点で2分あった差は最終周回までに1分未満まで縮まり、TEAM BRIDGESTONE Cyclingがメイン集団の牽引を開始すると差はみるみる縮まっていく。先頭集団では吸収を嫌った入部と木村が飛び出すものの、残り1kmを前に吸収され、スプリント勝負に持ち込まれた。
チームメイトに直前まで引いてもらったという今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が、残り200mの登りに先頭で姿を現す。岡本隼(愛三工業レーシングチーム)やホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が追いすがるが届かず、今村が2019年以来となるJプロツアー優勝で、マトリックスパワータグの連勝を止めた。
結果 JPT(108.8km)
1位 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 2時間47分34秒
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +0秒
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +1秒
4位 井上文成(弱虫ペダルサイクリングチーム) +1秒
5位 湊 諒(シマノレーシング) +2秒
6位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) +2秒
敢闘賞 安原大貴(マトリックスパワータグ)
中間スプリント賞
1回目 石橋学(CIEL BLEU KANOYA)
2回目 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
3回目 安原大貴(マトリックスパワータグ)
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
五輪代表の金子広美もオープン参加、唐見実世子が今季初優勝
女子のJフェミニンツアーは4周54.4kmの予定だったが、時差スタートした他レースのアクシデントにより3周40.8kmに短縮されて行われた。
東京五輪女子ロードレース日本代表の金子広美がJCF強化指定選抜チームからオープン参加したレースは、序盤から単独で逃げていた樫木祥子(JCF強化指定選抜チーム・オープン参加)が最終周回に吸収され、残った6名での勝負となった。
残り2kmで米田和美(MOPS)が、残り1kmで金子がアタックするも、6名はバラけず最後のスプリントへ。残り200m、フィニッシュへの登りに先頭で入ったのは望月美和子(ORCA CYCLING TEAM)。2番手につけていた唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)がまくりにかかり、僅差で逆転して今季初優勝を決めた。
結果 JFT(40.8km)
1位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1時間42分10秒
2位 望月美和子(ORCA CYCLING TEAM) +0秒
3位 植竹海貴(Y’s Road) +0秒
Jフェミニンツアーリーダー 植竹海貴(Y’s Road)
川勝敦嗣がエリートツアーで逃げ切り優勝
朝いちのスタートとなったE1クラスタのレースは5周68.0km。スタート直後からアタックが繰り返されるが、決定打となる動きが無いままレース後半へ。残り2周、前日の石川クリテリウムで優勝した福田圭晃(Team BFY Racing)が単独で先行するが、ペースアップした集団が最終周回に吸収。その後川勝敦嗣(MiNERVA-asahi)が単独で飛び出して差を広げる。最後は寺崎武郎(バルバレーシングクラブ)が8秒差まで詰めるも届かず、川勝が逃げ切りで今季初優勝を決めた。
結果 E1クラスタ(68.0km)
1位 川勝敦嗣(MiNERVA-asahi) 1時間44分57秒
2位 寺崎武郎(バルバレーシングクラブ) +8秒
3位 福田圭晃(Team BFY Racing) +11秒
4位 米谷隆志(たかだフレンドレーシング) +12秒
5位 池川辰哉(VC VELOCE) +12秒
6位 高岡亮寛(Roppongi Express) +12秒
中間スプリント賞
1回目 塚本一樹(Yamanakako Cyclisme Team)
2回目 福田圭晃(Team BFY Racing)
Jエリートツアーリーダー 松木健治(VC VELOCE)
オープン参加の菅野蒼羅(学法石川高校)が優勝
ジュニア男子は、「ジュニアユースチャンピオンシップ(U19)」として5周68kmで行われ、地元の学法石川高校をはじめとする高校生がオープン参加した。
スタート直後からアタックが繰り返されるも、逃げにつながる動きにはならず、集団の人数が絞られていく展開。最後まで残った13名でのスプリント勝負となり、菅野蒼羅(学法石川高校・オープン参加)が僅差で岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako)を下して優勝した。
結果 ジュニア男子(54.4km)
1位 菅野蒼羅(学法石川高校・オープン参加) 1時間49分43秒
2位 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako) +0秒
3位 町田朝陽(学法石川高校・オープン参加) +0秒
4位 林 伶音(横浜高校自転車競技部) +1秒
5位 小森継心(保土ケ谷高校自転車競技部) +2秒
6位 渡辺悠太(川口市自転車競技連盟) +4秒
中間スプリント賞
1回目 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako)
2回目 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako)
ユースツアーリーダージャージを着る木綿崚介が勝利
「弱虫ペダル Presents 第10回JBCFジュニアユースチャンピオンシップ(U17)」として3周40.8kmで行われたJユースツアーは、1周目に起きた落車事故のためレースが一時止められて再スタートすることになった。
レースは最終周回までに残った5名による争いとなり、ユースツアーリーダージャージを着る木綿崚介(ヴィファリスト)が優勝した。
結果 Yクラスタ(40.8km)
1位 木綿崚介(ヴィファリスト) 1時間6分5秒
2位 関口拓真(深沢高等学校) +0秒
3位 三浦一真(Team BFY Racing) +1秒
4位 松島煌和(COW GUMMA) +5秒
5位 岡崎一輝(Yamanakako Cycling Team) +26秒
6位 大関 宙(郡山サイクルフレンズ) +1分25秒
Jユースツアーリーダー 木綿崚介(ヴィファリスト)
第19回JBCF石川サイクルロードレース
日付:2021年7月11日
開催地・コース:福島県石川郡石川町 石川町・浅川町周回コース(1周:13.6km)
距離:108.8km(JPT)、40.8km(F)、68.0km(E1)、54.4km(E2)、54.4km(E3)、40.8km(Y)、68.0km(ジュニア男子)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟
https://jbcfroad.jp
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