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スプリントでフィリプセン2勝目、マイヨロホはエリッソンドへ|ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージ

ブエルタ・ア・エスパーニャの第5ステージが現地818日に行われ、184.4kmのレースはスプリント勝負に。ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)が第2ステージに続く今大会2勝目を挙げた。このステージでは終盤に大規模なクラッシュが発生し、マイヨロホを着用していたレイン・タラマエ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、エストニア)も巻き込まれ後退。個人総合首位にはケニー・エリッソンド(トレック・セガフレード、フランス)が立ち、初めてグランツールのリーダージャージに袖を通している。

最終局面でアルペシンが主導権、フィリプセンが完勝

前日から引き続いて、南東に針路をとる1日。タランコンからアルバセテまでの184.4kmは上下の変化はゼロに等しく、アップダウンよりも重要視されるのが確実に吹くであろう強い風。過去には同様のルートをとった2014年第8ステージで集団がいくつにも分断され、最終的にメイン集団に残ったのは出走したうちの3分の1ほどの54人。今回も風によってレースに変化をもたらそうと主催者が狙ったか、ところどころで細かく進行方向をチェンジしながら進んでいく。

ただ、結果として風による集団への大きな影響は今回はなく、一団でフィニッシュを目指す格好となった。

まず、リアルスタート直後にペラヨ・サンチェス(ブルゴスBH、スペイン)、オイエル・ラスカノ(カハルラル・セグロスRGA、スペイン)、シャビエル・アスパレン(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)による逃げグループが形成される。地元スペインのUCIプロチーム勢のリードは、48km地点で最大の7分差に。その後はメイン集団もペーシングを本格化させていったことで、徐々にタイム差が縮小傾向に。

©︎ Photogomezsport

このままレースは後半に入っていくと、フィニッシュまで残り52.9kmで迎えた中間スプリントポイントをラスカノが1位で通過。この頃にはメイン集団も3分前後の差としており、ここはフィリプセンが先頭へ。全体の4位通過としている。

残り35kmを切って、長く逃げ続けてきた3人にも変化が見られるようになる。向かい風を切って走ってきたが、サンチェスが遅れると、さらに15kmほど進んだところでアスパレンも脱落。ラスカノが1人になって先頭を走ったが、残り16kmでメイン集団がキャッチ。集団全体が風に対応するべく前方での位置取りを進めたことで、自然とペースが上がった。

一団のまま進んで、スプリントに向けた態勢を整えつつあった残り11kmで大きなトラブルが発生。集団前方で落車が発生し、これに後続が次々と巻き込まれてしまう。半数以上の選手が地面に叩きつけられるか、足止めを食う格好に。ここにはマイヨロホのタラマエも含まれ、再出発までに時間がかかってしまう。

©︎ Photogomezsport

クラッシュを回避した選手たちはしばらく後ろの選手たちの復帰を待ったが、大多数が戻った残り6.5kmで仕切り直しのスピードアップ。結局、タラマエは集団に戻れないまま、さらにロマン・バルデ(チームDSM、フランス)など負傷した選手たちはフィニッシュを目指すだけの形になった。

©︎ Photogomezsport

不意のトラブルを乗り越えたプロトンはスプリント勝負へ。残り3kmを切って先頭に立ったアルペシン・フェニックス勢がポジションをキープしたまま最終局面へ。そして残り200mでフィリプセンがスプリントを開始。このタイミングを図ったかのように、ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ、オランダ)やアルベルト・ダイネーゼ(チームDSM、イタリア)も加速したが、フィリプセンのスピードは最後まで衰えず。他の選手の追随を許さず、第2ステージ以来の今大会2勝目を挙げた。同時に、ポイント賞のプントスでもトップになり、グリーンジャージに袖を通している。

©︎ Photogomezsport

97位までがトップと同タイム扱いとなり、集団復帰がかなわなかったタラマエは215秒遅れてフィニッシュに到達。これにより、個人総合2位でスタートしたエリッソンドが順位を1つ上げて首位に。自身初めてとなるグランツールのリーダージャージを手にしている。

新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は、終盤の大クラッシュによって足止めとなったが、すぐに前線に復帰し重要局面でチームを牽引。働き終えて124位でステージを完了している。

19日に行われる第6ステージからは、内陸部から地中海沿いへとコースを移す。レケナを出発し、アルト・デ・ラ・モンターニャ・デ・クリェラへと到達する158.3kmのルートは、最後にすべてが集約される。3級山岳にカテゴライズされるアルト・デ・ラ・モンターニャ・デ・クリェラは登坂距離1.9kmで、平均勾配は9.4%。登坂力はもとより、上り始めるまでの集団内でのポジショニングも重要になってくる。レース終盤は見ごたえ十分の位置取り争いに注目したい。

ステージ優勝、プントス ヤスパー・フィリプセン コメント

©︎ Photogomezsport

「最後の5kmの走りは第2ステージよりはるかに理想的だった。チームが一丸となっての結果には言葉は必要ないだろう。メンバーそれぞれが果たしている役割はどれも素晴らしいもので、1つの形に仕上げることは美しい。昨日は思い通りのスプリントができなかったので残念だった。それだけに、今日の勝利は新たなページをめくる意味を持つ。最終的なグリーンジャージの獲得を必ずしも望んでいるわけではないが、日々トライしていくことは悪くない。グリーンジャージでスプリントに勝つことも夢の1つ。次のスプリントでうまくいくことを願っている」

マイヨロホ ケニー・エリッソンド コメント

©︎ Photogomezsport

「クラッシュが発生したときは前から10番以内のポジションにいたので、何が起こったか分かっていなかった。状況を把握した時点でチームリーダーのジュリオ・チッコーネ(イタリア)が遅れていないか心配だったが、彼は近くに戻ってきたので安心した。ジャージを手にするうえで必ずしも望んでいた方法ではないが、強風時のレースではリスクが大きいことは分かっている。どんな選手でも順位を落とす可能性があるので警戒が必要だ。このような形でジャージを手に入れるのは素直に喜べない。ただ、私にできることはないのも事実。キャリアのほとんどをアシストとして過ごしてきたので、マイヨロホを持っていることは信じられない」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第5ステージ 結果

ステージ結果

1 ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)4:24’41”
2 ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ、オランダ)ST
3 アルベルト・ダイネーゼ(チームDSM、イタリア)ST
4 フアン・モラノ(UAEチームエミレーツ、コロンビア)ST
5 ピート・アレハールト(コフィディス、ベルギー)ST
6 ジョン・アベラストゥリ(カハルラル・セグロスRGA、スペイン)ST
7 ジョルディ・メーウス(ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)ST
8 リカルド・ミナーリ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、イタリア)ST
9 レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(チーム クベカ・ネクストハッシュ、南アフリカ)ST
10 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)ST
124 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+2’08”

個人総合(マイヨロホ)

1 ケニー・エリッソンド(トレック・セガフレード、フランス) 17:33’57”
2 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)+0’05”
3 リリアン・カルメジャーヌ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)+0’10”
4 エンリク・マス(モビスター チーム、スペイン)+0’20”
5 ミゲルアンヘル・ロペス(モビスター チーム、コロンビア)+0’26”
6 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム、スペイン)+0’32”
7 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード、イタリア)ST
8 エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)ST
9 ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+0’44”
10 ジーノ・マーダー(バーレーン・ヴィクトリアス、スイス)+0’45”
163 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+23’56”

ポイント賞(プントス)

ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)

山岳賞(モンターニャ)

レイン・タラマエ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、エストニア)

新人賞(マイヨブランコ)

エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)

チーム総合成績

UAEチームエミレーツ

ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビューはこちら↓
【保存版】ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビュー

【保存版】ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビュー

2021年08月13日

 

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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