PINARELLO・DOGMA F【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】
ハシケン
- 2021年09月13日
サイクルジャーナリスト・ハシケンによる100kmインプレッション連載。
今月は近年のロードレースシーンで最大の実績をあげてきた
ピナレロ・ドグマの新型モデル「ドグマF」にフォーカス。
そのテクノロジーからライドフィールまで徹底的に紹介していく
常勝ドグマが3年ぶりに完全刷新。真夏の日本でゴールドメダルをつかむ
オリンピックの最終盤、ゴールまで残り6kmの地点で勝負を決めるアタック。史上稀にみるタフな山岳コースを制してゴールドメダルをつかんだリチャル・カラパス。ヴィクトリーバイクとなったのが新型ドグマFだ。この勝利により、ピナレロの数々の輝かしい勝利のコレクションに新たな称号が加わった。
1952年にイタリア北部のトレヴィゾで、ジョバンニ・ピナレロが創業したチクリ・ピナレロ。当時からレースでの勝利が宿命づけられていた。そのDNAを継ぐモデルこそドグマだ。ドグマとは、ピナレロブランドの教義を意味し、議論の余地のないピナレロのアイデンティティとして知られる。この生粋の常勝レーシングバイクが、世界中のサイクリストがもっとも憧れる一台であることに議論の余地はない。そのドグマが2年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。
新型ドグマFのコンセプトは「THE ART OF BALANCE」だ。美しい均整を見つけることがアートであるように、ハンドリング、空気力学、重量、形状、カーボン素材などの要素を完璧に融合することで、究極のバランスを追求して生み出された。
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