機械式変速機の調子がおかしいときの解決策! フロント&リアディレイラーの調整方法
Bicycle Club編集部
- 2021年10月12日
フロントディレイラー(機械式)を調整する
ここではシマノ・105(R7000)を例に、フロントディレイラーの調整を解説していく。R7000のフロントディレイラーの場合はテンションを先に調整し、そのうえで可動範囲調整をすることになる。ただ、それ以前のモデルではディレイラーではなく、ケーブル途中にある調整ボルトでテンション調整を行っているので作業が少し異なる。そのあとで可動範囲調整を行う。フロントディレイラーの場合、この可動範囲調整が合っていないと調子が悪くなりやすい。
まずはディレイラーのテンション調整
ケーブル調整ボルトを動かすことでケーブルの張りが調整される。構造上、ケーブルを張りすぎた場合は、ボルトをゆるめてから一度シフト操作して、ケーブルをゆるめる必要がある。
シフトレバーを操作し、小レバーをアウターの位置からクリック感のあるところまで少し動かす。フロントディレイラーがアウター位置よりやや内側に入った状態がT-トリムと呼ばれる位置だ。
フロントディレイラーをT-トリムの位置に動かしたらアジャストボルトを回し、ブラケットの段差とリンクのインジケーターがそろう位置に調整する。
次に可動範囲を調整
ケーブルの張りを調整したら、次はアウター側の設定位置を調整する。フロントディレイラーはT-トリムの位置のままシフト操作し、ギヤをアウター×ローに入れる。
アウター側の調整ボルトを操作し、ディレイラーの内プレートとチェーンのすきまを調整する。0〜0.5mm、チェーンと内プレートが触れるか触れないかが適正なすきまだ。クランクを回して確認しよう。
次にインナー側の調整。フロントシフトの小レバーを操作し、フロントディレイラーが最も内側に入った状態、L-トリムの位置に変速させる。リアはローギヤのままだ。
インナー側の調整ボルトを操作し、チェーンガイドスキッドと呼ばれるチェーンガイドの樹脂部品とチェーンのすきまが0〜0.5mmになるように調整する。
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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