BRAND

  • Lightning
  • 2nd(セカンド)
  • CLUTCH Magazine
  • EVEN
  • BiCYCLE CLUB
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • RIDERS CLUB
  • CLUB HARLEY
  • DUCATI Magazine
  • flick!
  • じゆけんTV
  • 湘南スタイルmagazine
  • ハワイスタイル
  • buono
  • eBikeLife
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • Kyoto in Tokyo

ANCHOR・RP9【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】

PAGE
3 / 3

多くの人に共感してもらえる驚きの性能
推進力が期待値を上まわる次世代オールラウンダー

毎回、異なるブランドの注目モデルにじっくりと乗る機会をいただけていることに感謝しつつも、ときには性能評価を記事化することに苦しむ。そんなときは、あくまで主観であると開き直ってレポートすることもある。

乗鞍岳の麓の標高1600mの高原地帯でRP9を走らせて数十秒、感覚的にすばらしい性能に出合ったことを実感した。これも主観だが、きっと多くの人に共感してもらるはずだ。

ハイエンドクラスにかぎらず、近年のロードバイクの各社の性能差は以前ほど大きくはない。しかしながら、このRP9の圧倒的な推進力からくるポジティブなフィーリングはひさびさだ。

冷静になるため一度ペダルを止めた。そして、ふたたびトルクを高めていく。その感覚は、スピードを一気に高めていくにしたがい確信へと変わった。エアロロード然としたフォルムであり、フレームセットのスペック重量も特筆して軽いわけではないが、抜群に軽い立ちまわりと俊敏な反応性。なにより、ペダリングによって得られる推進力が期待値を上まわっている。

時速35kmを超えて時速40kmに達する高速巡航域で、いつもどおりのエアロフォームをとったときの空気の抜けのよさも実感できる。やや高めのトルクでも、脚に跳ね返ってくるような硬さがなく、よどみなくペダルに力を伝えやすい。

アンカーの各モデルに採用される基盤技術「プロフォーマット」は、やや乱暴な言い方をすれば、どのブランドも考えている「ペダリングパワーを効率的に推進力に変えるための基本的な開発姿勢」とも捉えられる。つまり、これを単なる謳い文句だろうと鼻で笑う人もいるかもしれないが、RP9には、長年の蓄積に基づいて追求された性能がしっかり走りに表現されている。

さて、起伏のあるアップダウンを高速で駆け抜けたのち、乗鞍の山岳コースへと進ませる。平均5〜6%ほどの序盤の緩斜面区間では重さを感じるどころか、速度の落ち込みを感じさせずに高速で駆け抜けていく。質量の軽いモデルよりも、進みのよさを実感でき、ライダーのメンタルにまでポジティブな影響をもたらしてくれるだろう。

そして、実際に計測タイムも速かった。平地の巡航性能が高いことは期待どおり。ライバルにもっともアドバンテージを築ける能力は緩斜面での登坂力と言っても過言ではない。それほど緩斜面での速度維持能力は高い。

さらに、低速状態での急勾配でみせるバイクの軽やかな挙動も魅力。登坂での低トルクでの踏み負けがなく、スルスルと駆け上がるヒルクライム性能も有している。

まさにブリヂストンサイクルの開発陣が掲げる「1台ですべて勝負ができるオールラウンダー」というべきか。今回、新型ロードで20kmの登坂テストは、さすがに分が悪いだろうと感じていたが、ここまで上ってくれるとはまったくの想定外であった。

そして、本格的なダウンヒルも安定性抜群。タイトで勾配の急なコーナーでも重心が安定してねらったとおりのラインを安心して駆け抜けられる。

昨今テストしてきたエアロロードのなかで、まちがいなく高い万能性を示してくれたRP9。車重6.8kgジャストを実現するプロ仕様の新型デュラエースDi2完成車だけでなく、完成車価格66万円(税込)を実現したアルテグラDi2完成車も抜群のコストパフォーマンスを誇り、人気沸騰の予感だ。

トラックバイクで世界を制したのち、満を持してディスクロードをリリースしたアンカーの新たな旗艦モデル。堂々の復権にふさわしい次世代ロードの誕生を目の当たりにした。

 

SPECIFICATION

ANCHOR/RP9

価格:121万円(デュラエースDi2完成車)、66万円(アルテグラDi2完成車)、49万5000円(フレームセット)
以下、デュラエース完成車仕様の標準スペック。ホイール、ギヤ構成などのカスタマイズ可能。
■フレーム:プロフォーマット、HMカーボン+東レ1100カーボン
■フォーク:プロフォーマット、HMカーボン+東レ1100カーボン
■ハンドルバー:イーストン・EC70エアロ
■ステム:アンカー・エアロ
■コンポーネント:シマノ・デュラエースR9250 Di2
■ブレーキ:シマノ・デュラエースR9270 Di2
■ホイール:DTスイス・ARC1100 ダイカット50
■サドル:フィジーク・ヴェント アルゴR1
■フレーム重量:1360g(フォーク+フレーム・490mm) 試乗車重量:6.9kg(サイズ490・ペダルレス)
■カラー:レーシングブラック、レーシングカラー(+16万5000円)
※写真の完成車コンポーネントは、R9170 Di2であり、新型 R9250 Di2ではありません

GEOMETRY

問:ブリヂストンサイクル www.bscycle.co.jp

 

ハシケンのロードバイクエクスプローラーの記事はコチラから。

「ハシケンのロードバイクエクスプローラー」一覧

出典

SHARE

PROFILE

ハシケン

BiCYCLE CLUB / スポーツジャーナリスト

ハシケン

ロードバイクに造詣が深いスポーツジャーナリスト。国内外のレースやロングライドイベントを数多く経験。Mt.富士ヒルクライムの一般クラス優勝、ツールド宮古島優勝。UCIグランフォンド世界大会への出場経験あり。

ハシケンの記事一覧

ロードバイクに造詣が深いスポーツジャーナリスト。国内外のレースやロングライドイベントを数多く経験。Mt.富士ヒルクライムの一般クラス優勝、ツールド宮古島優勝。UCIグランフォンド世界大会への出場経験あり。

ハシケンの記事一覧

No more pages to load