ディスクブレーキの効きが悪いときに試す調整方法&メンテナンス
Bicycle Club編集部
- 2021年10月16日
油圧式ディスクブレーキのエア抜きのやり方
油圧ディスクブレーキでレバーの握りが甘くなり、握り切っても制動しなくなったときは、ブレーキホースなどオイルラインに空気が入っている可能性が高い。そういうときはエア抜き(ブリーディング)が必要だ。一見するとハードルが高そうな作業だが、専用のファンネル(じょうご)を使えば簡単にできる。本来はブレーキキャリパー側からのオイル注入もしたほうがいいが、今回はハンドル側のマスターシリンダー周辺でのエア抜きを紹介する。
ファンネルを使ってオイルラインのエアを抜く方法
作業前にハンドルを前にまわす。これはブラケットの内部にあるマスターシリンダーの開口部を上に向けるため。
ブラケットカバーを前方からめくる。レバー上部のカバーを止めているネジをゆるめる。
カバーを取り外すと、中に小さいボルトが見えてくる。これがマスターシリンダーで、中にはブレーキフルードが入っている。
マスターシリンダーのブリードネジを、アーレンキーでゆるめて取り外す。ブリードネジは小さいので取り扱い注意。
ブリードネジを取り外した穴に専用のファンネルをねじ込んで固定する。
ファンネルにブレーキフルードを注ぐ。フルードはメーカーによって異なるので指定の純正品を使うこと。
ブレーキレバーをゆっくり握る・放す動作を何度か繰り返す。
マスターシリンダー周辺のエアが抜けて、気泡が出てくるのを確認。ハンドルの角度を上下に動かし、気泡が出なくなるまで繰り返す。
エア抜きが終わったら、ファンネルを抜く準備を。
オイルストッパーのOリングが付いているほうをファンネルに差し込んで栓をして、取り外したときにフルードが漏れないようにする。
ファンネルを外す。フルードは注入口の周辺に多少漏れるが、すぐには拭かないこと。
空気が入らないよう、フルードをあふれさせながらブリードネジを締める。あふれたフルードはウエスで拭き取る。
逆の手順でカバー類を取り付けていく。ハンドルの位置を元に戻すのも忘れずに。
ファンネル&オイルストッパー
シマノの油圧ディスクブレーキのエア抜きやオイル交換・注入に使う。ブレーキのグレードや種類によってアタッチメントもいくつかタイプがある。
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Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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