JCLがツアーいよいよ最終戦.11月6日に大田原ロード、7日に那須塩原クリテリウム開催
米山一輝
- 2021年11月04日
国内ロードレースのプロリーグ、ジャパンサイクルリーグ(JCL)による「三菱地所JCLプロロードレースツアー2021」が、いよいよ11月6日(土)、7日(日)の栃木2連戦でフィナーレを迎える。各レースの概要と見どころをチェックしていく。
人数制限なしの有観客で開催
11月6日(土)に開催されるシリーズ第9戦「大田原ロードレース」は、大田原市湯津上支所をスタート・フィニッシュ地点に、1週7.74kmの特設周回コースを15周する、116.1kmで行われる。アップダウンはあるが急坂ではなく、勝利のチャンスがある選手は幅広い。各チームの戦略や組立てが、レースの行方を左右しそうだ。
大会はひさびさに、人数制限のない有観客で実施される。なお会場での観戦について主催者は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、①マスクの着用、②歓声をあげない、③ソーシャルディスタンスの確保(隣の人と1m間隔)の3点を遵守するよう呼びかけている。
アクセスは自動車の場合、スタート地点から2kmほど離れた、しながわ台公園の駐車場が利用可能。公共交通機関の場合は西那須野駅東口から大田原市営バスを利用し、大田原市内循環線で「東武百貨店前」または「那須赤十字病院」「大田原市役所」で蛭田・湯津上線に乗り換え、「やすらぎの湯」行きの終点で下車すぐとなる。
無料のYouTube配信も実施する。11時30分より配信を開始、レーススタートは12時となる。
https://youtu.be/oNZJznkEDhY
10:30 オープニングセレモニー
11:50 スタートセレモニー
12:00 レーススタート
15:30 レースフィニッシュ
16:00 表彰式
東北新幹線「那須塩原」駅前でクリテリウム
翌7日(日)に開催されるシリーズ最終戦「那須塩原クリテリウム」は、東北新幹線の停車駅でもあるJR那須塩原駅西口駅前通りに、1.8kmの特設周回コースを設定。レースは25周、全長45kmで行われる。
コースはT字型の公道クリテリウムでは見慣れた形状。ホームストレートから180度コーナーをはさんでバックストレートの直線が続くハイスピードの前半と、90度コーナーと180度コーナーが2つずつ4連続するテクニカルな後半とが組み合わさり、選手を複合的に苦しめることになりそうだ。
大田原ロードレースと同様、感染防止対策を行ったうえでの有観客開催となる。駅前とあってアクセスは抜群。なお、専用駐車場は用意されないので、自動車でアクセスの場合は、近隣の有料駐車場を利用しよう。
YouTube配信は12時40分に配信開始。レーススタートは13時10分だ。
https://youtu.be/TUSAsqDUHuQ
11:30 オープニングセレモニー
13:00 スタートセレモニー
13:10 レーススタート
14:25 レースフィニッシュ
15:00 表彰式
ランキング争いもクライマックス
シリーズ最終戦とあって、各ランキングの勝者も決定する。個人ランキングは首位の山本大喜(キナンサイクリングチーム)が2位以下に大差を付けているが、2位の小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)にもまだ逆転のチャンスは残されている。ただし小野寺は大田原ロードレースで2位以上に入ることが条件だ。
山岳賞は山本元喜(キナンサイクリングチーム)で確定しているが、スプリント賞はまだ流動的で、2連戦の結果次第では大逆転も起こりうる。U23賞は現在首位の宇賀隆貴(チーム右京相模原)と2位の本多晴飛(VC福岡)がポイントでは並んでおり、前戦をけがで欠場した本多が出場すれば、直接対決となりそうだ。
チームランキング争いは、現在首位の宇都宮ブリッツェンが4勝、2位のキナンサイクリングチームが3勝で拮抗。ポイントではなく勝利数で争うため、まだ逆転のチャンスがある。他チームも、今シーズンまだ優勝がないチーム右京相模原などは勝利を渇望しているだろう。各チーム・選手のプライドをかけた熱い戦いを目に焼き付けよう。
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