自転車をそのまま乗せられるバス「サイクルキャビン」が徳島で運用開始!
福光俊介
- 2021年11月05日
自転車を分解することなくそのまま載せることのできる大型観光バス「サイクルキャビン」の運用が徳島県でスタート。11月3日には一般公開されるとともに、初の利用者が自転車とともに目的地へと出発。今後はイベントやツアーのほか、個人・団体のニーズに応じた利用にも活用される見込みだ。
イベントやツアーのほか、レース出場の「チームバス」にも
このバスは「自転車王国とくしま創造プロジェクト」と銘打ち、サイクリングコースの設定やイベント開催に取り組む徳島県で、さらなる「サイクルツーリズムの振興」を進めるための一環。高速バスを運行する海部観光(徳島県阿南市)との共同で、サイクリストのスキルや走力に関係なく、お目当てのサイクリングコースへと足を運んでライドできるよう図っていくことが大きな目的だ。外装デザインは徳島をベースに活動するアートディレクター・デザイナーの大東浩司さん(AD FAHREN)が担当した。
バス内部は前方部分に自転車を立てて載せるスペースが19台分、後方部分に20人分の客席がそれぞれ設けられている。運行初日の3日には、10人のサイクリストと自転車を乗せて徳島市から同県のサイクリングの名所・神山町へと出発。
今後は海部観光が県内外のサイクリスト向けのイベントやツアーを企画するほか、徳島でのライドを望むサイクリスト、自転車とともにお出かけしたい徳島県民、レース出場を控えたチームなど、個人・団体問わず気兼ねなく利用できる機会を提供していきたいとしている。
問い合わせ
徳島県 未来創生文化部 スポーツ振興課
TEL.088-621-2113
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PROFILE
サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。