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夢のUCIトラック・チャンピオンズ・リーグ日本開催の可能性は? 担当者に聞いてみた

11月6日にスペインのマヨルカで開幕した新たなる自転車トラック競技シリーズ戦「UCIトラック・チャンピオンズ・リーグ」(以下UCI-TCL)、その日本開催の可能性はあるのか? ここでは前回のUCI-CTLの徹底解説をおこなった山崎健一さんがUCI-TCLイベントマネージャーにオンラインインタビューをおこなった。

UCI-TCL大会イベントマネージャーの独占インタビュー

現在のところヨーロッパを中心に6カ所で開催予定のUCI-TCL①11月6日:スペイン(マヨルカ島)②(中止)11月20日:フランス(パリ近郊)*会場がコロナワクチン接種会場となったため中止。③11月27日:リトアニア(パネヴェジース)④12月3日:英国(ロンドン)⑤12月4日:英国(ロンドン)⑥12月11日:イスラエル(テルアビブ)

前回の原稿を執筆中、ふと数年前まで某国際業務で一緒に仕事していたフランス人の元同僚がディスカバリー・スポーツ・イベンツ社(旧:ユーロスポーツ・イベンツ社)に転職したことを思い出しました。

パリピの仮面を被った硬派な優等生「UCIトラック・チャンピオンズ・リーグ」開幕!

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2021年11月10日

「もしかしてUCI-TCLに関わってんじゃね?」と思い連絡をしたところ、いつの間にか “UCI-TCLイベントマネージャー”というモテそうな肩書を得て、ガッツリ“中の人化”してたことに驚愕しつつも、これはチャンスと思ってインタビューを敢行。

ちなみに、今回私が彼に掛けたひと言目は“UCI-TCLって知ってる?”だったのですが、その返事は「う、うん、知ってる……というか“やってる”」でした(笑)。
ここからは、ディスカバリー・スポーツ・イベンツ社「UCIトラック・チャンピオンズ・リーグ」イベントマネージャー、フロリアン・パヴィア氏の独占インタビューをお届け致します。

UCI-TCLには日本人選手が多く出場していますが、
大会側としては彼らをどのような位置づけで考えているのでしょうか?

「日本は世界的にもトラック自転車競技の強豪国で、先にフランスのルーベで行われた世界選手権でも存在感を示していたよね。よって、UCI-TCLにおいても日本人選手を開幕戦に招待することはごく自然なこと。さらに、UCI-TCLの主要種目には日本で生まれた“ケイリン”が含まれているよね? 我々がケイリンというレースフォーマットを選んだ理由は、UCI-TCLが目指す「エキサイティングでスペクタクルに富んだレースを視聴者に提供する」というコンセプトに完全に合致しているからなんだ。だから、その競技発祥地の選手を開幕年のリストに加えないということは考えられなかったんだ。競輪とケイリンがじつは異なることも理解しているけど、日本人選手たちがその壁を乗り越えて、世界中の観客が見守る舞台で輝いてくれることを楽しみにしているよ!」

UCI-TCLは今後どのように進化していくのでしょうか?

「UCI-TCLのレースフォーマットは完全に新しいもので、これが良い方向に向かうという確信以外は未知数。各国の競技連盟や、レーススケジュールの調整で協力いただいた他の大会運営者、そして当然選手たちにとっても、やはりどんな形になるかは開けてみないとわからない部分がある。裏を返すと、UCI-TCLは保守的な既成概念にとらわれていない大会なので、今の時代に合った柔軟な進化をさせることが可能だと思うよ。

開幕にあたっては、従来のトラック競技レースカレンダーを根本的に見直す必要があったし、追い打ちをかけるようにコロナもやって来るわで、大会準備は本当に骨が折れるものだったんだよね。だから、ようやく開幕まで漕ぎつけられてホッとしているよ。でも、世界中の多くの利害関係者が関わるUCI-TCLの構築にあたって、当初はさまざまな障害や問題が発生すると予想したけど、実際は比較的スムーズに事が進んだんだ。この背景には、“不運にも日陰にいるトラック競技の魅力を、より多くの人々に知ってほしい”という関係者全員の熱意と危機感があり、UCI-TCLの成功がすなわち世界トラック競技界の繁栄へと直接つながるという共通認識があった。
UCI-TCLはUCIポイントも付与される公式大会でありながら、観客にアピールするエンタメ要素も前面に押し出していく、ある意味“トラック界のツール・ド・フランス”のようなものなので、新たな巨大スポーツコンテンツとして進化していくことを切に望んでいるよ」

大会運営にあたって一番チャレンジングなことは何でしょうか?

「やはり、新フォーマットの大会ということで、ほぼゼロからのスタート。というわけで、競技自体の運営に関してももちろん苦労の連続だったけど、一番のチャレンジは『毎週土曜日にTV向けのレースを開催する』という点に尽きるね。

演出面に重点を置いているUCI-TCLでは、合計で約40トンもの特製スピーカー、照明器具、撮影カメラを使用しているんだけど、1ラウンド終了後にそれらを次の会場へと運ぶことが必要。今はEU圏内での移動が中心とはいえ、国際移動ではトラブル一つで必要な機材が次の会場に届かないというリスクがあるから、一番気を遣う点だよ。

さて“演出面”では3Dプロジェクションマッピングを筆頭に、音と光を最大限に活用して、エンタメ方面に注力しているUCI-TCLではあるけれど、本質的な“競技面”がおろそかだと、すぐに観客&選手にも見放されることは目に見えている。よって “ガワ”に一切頼ることなく、競技面でもUCIポイントを多く獲得できる真の公式戦であることからもわかるとおり、最高品質の大会を目指した。この調整には意見が異なる多くのスペシャリストたちの知識を取り入れる必要があり、それらをまとめる過程もかなりチャレンジングだったね。結果、“演出面”と“競技面”が絶妙にいいバランスで注入されたコンテンツになっていると思うよ」

当然日本での開催も視野に入れていますよね!?

「UCI-TCLに“ケイリン”を採り入れていることからもわかるとおり、日本市場も強く意識しているよ。特に、本大会のように会場観客に向けた演出にも重点を置いたスポーツイベントは、日本にマッチするはずだよ。私は個人的にも日本でプロ野球やその他スポーツイベントを観戦したことがあるんだけど、日本の会場観客による選手に対するリスペクトは、独特の一体感を醸成するんだ。他の国ではなかなか見られない光景だね。

近い将来、UCI-TCLが日本で開催できることを夢見て、まずは生まれたてのUCI-TCLをうまく軌道に乗せられるように頑張るよ!」

日本選手の活躍&日本ラウンドの開催に期待!

まだ始まったばかりということもあり、今後さまざまな問題や要改善点が出現し、さらなる進化が求められるに違いないUCI-TCL。しかし、野心的かつ極めて柔軟な運営陣の姿勢を見ていると、今後とんでもない進化を遂げて、それこそサッカーのFIFAチャンピオンズリーグと肩を並べるぐらいまで巨大化してくれるのではないか!?という夢を見ずにはいられません!

日本人選手の活躍を応援するとともに、そのうちひょこっと日本でラウンドが開催される日を期待しつつ、UCI-TCLに注目していこうではありませんか!

 

大会公式ホームページはこちら

 

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PROFILE

山崎健一

BiCYCLE CLUB / UCI公認選手代理人

山崎健一

UCI公認選手代理人&エキップアサダマネージャー。日本人選手の育成に尽力し、プロ選手からの人望も厚い。バイシクルクラブ本誌では連載「フ●ッキンジャップくらいわかるよ、コノヤロウっ!」を担当。

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UCI公認選手代理人&エキップアサダマネージャー。日本人選手の育成に尽力し、プロ選手からの人望も厚い。バイシクルクラブ本誌では連載「フ●ッキンジャップくらいわかるよ、コノヤロウっ!」を担当。

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