スペシャライズド軽量グラベルバイク、クラックスとディバージュを比較|SPECIALIZED
Bicycle Club編集部
- 2022年01月12日
INDEX
ロードバイク界の中でも屈指の開発力と技術力をもつアメリカンブランド、スペシャライズドが2022年の最先端グラベルバイクを発表。ひと世代前まではシクロクロスバイクとして設定されていたクラックスが、今期からは「シクロクロスも走れる超軽量グラベルバイク」、クラックスとして刷新された。ここではスペシャライズド・ジャパンの下松 仁さんに聞いたそのコンセプト、さらにメキシコ在住ライダーYoh山田さんが試乗レビューをお届け。自らグラベルレースを開催し、おそらく世界一ディバージュを乗っているであろう日本人、Yoh山田さんならではの視点で、クラックスとディバージュを比較してみた。
超軽量なCRUX(クラックス)は、グラベルもシクロクロスも対応
クラックスは「グラベルバイクの神髄を知るバイクとして登場したモデル」。メインの用途は、タフで高速なグラベルレース走行としながらも、短時間勝負のシクロクロスも戦え、さらに小さめのバッグを付けてのミニマムなワンデーライドも楽しめるという超軽量カーボンモデルという立ち位置だ。
ロードモデルのエートスをもとに生み出されたクラックス
スペシャライズドジャパンの下松 仁さんによると、この新型クラックスは同社の超軽量ロードバイク「エートス」を生み出した際に「これをもとにグラベルバイクを作ったら面白いはずだ」というアイデアを実際に形にしたモデルとのこと。そのため、そのフレーム重量はわずか725g(12rカーボン採用モデル)。グラベルロード界でも突出した軽さだ。そのスマートなシルエットは、細部は異なるもののどことなくエートスを思わせる設計だ。
アメリカ本国にはグラベル仕様が存在していたクラックス
前述したように2021年までのクラックスは、日本ではシクロクロスバイクにカテゴライズされていたが、じつはアメリカ本国では当時すでにグラベルバイク仕様の「クラックスエボ」が存在していた(日本未展開)。つまり今作のクラックスをもって、世界のトレンドに日本が追いついた形だ。
じつはスペシャライズドは、1989年時点で今でいう「グラベル」的なコンセプトでバイクを製作していた時期がある。※ロードフレームにMTB用26インチホイールやフレアハンドルを装備した「ロックコンボ」というモデルが数年間存在した。
「荒れた道でもロードバイクのような高速走行を楽しみながら走れるバイク」。過去からよみがえったこのコンセプトを、現代的グラベルバイクとして表現したのが2022年のクラックスといえよう。超軽量でありながらMTBクラスの強度基準を満たした一台で、野山のオフロードや未舗装路区間を楽しめる一台だ。
SPEC
クラックス
94万6000円
●フレーム:Sワークス・10rカーボン ●フォーク:Sワークス・10rカーボン ●コンポーネント:スラム・フォース1eタップAXS ●ホイール:ロヴァール・テラCLディスク ●タイヤ:スペシャライズド・パスファインダープロ38㎜ ●試乗車重量実測値:7.6kg(52/ペダルあり)
世界一ディバージュに乗り続けたYohさんがNEWクラックを試乗
ここからはYhoさんに最新のクラックスとディバージュとを比較し、そのコメントを紹介する。
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT:浜田幸紀/ PHOTO:荒木優一郎
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。