BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

スペシャライズド軽量グラベルバイク、クラックスとディバージュを比較|SPECIALIZED

PAGE
2 / 2

 

「同じメーカーでありながら、基本構造的に違う2台、それでも乗り味や車体をセクションごとに見て二次元的に評価していくと気づくところは多いですね。では両者の特徴を比べていきましょう。クラックスはシートステーとタイヤのクリアランスが大きく、後輪の振動がしっかり吸収される快適な乗り味が印象的でした。フロントセンターはディバージュよりも短くしながらも、トレイル量がやや長いので縦方向の振動を前後方向に逃がしてくれるイメージです。クラックスはディバージュと違いサスペンション機能がない分その軽さが操作性に還元することはいうまでもないでしょう。さらにクッションを求めるなら47Cまでタイヤを太くできる余裕のクリアランスも魅力の一つです。もちろん、前輪側のダイレクト感と操作性向上のために細いタイヤを履くとシクロクロスレースバイクとしては抜群の性能。いっぽうディバージュのは固いフレーム+Future Shock 2.0による振動吸収という2つのファクターを組み合わせた乗り心地の良さがあります。また、クラックスは全体のバランスのよさから成り立つ乗り心地の良さがあるように感じました」

クラックス
写真はディバージュ エキスパート

スローピングの違いによる乗り味の差

2台のフレーム全体に目を向けてみよう。

「クラックスはフロントセンターが短めで、コンパクトなジオメトリーを採用しているので、ハンドリングなどのレスポンスのよさが特長です。さらに上体の姿勢が自然と起き上がるポジションがとりやすく、軽さもありグラベルの激坂では抜群の登坂性能を発揮します。さらにフレームは太めながらも、衝撃を適度に和らげてくれ、乗り味は快適です。改めて2台を比べるとクラックスに対してディバージュはかなり固めなフレームだと感じました。見た目でもそれはわかります。たとえばディバージュはトップチューブのスローピングの角度がきつく、後ろ三角も小さく、シートステイと後輪のクリアランスも小さく詰まっています。とはいってもディバージュのほうがシートピラーの突き出しが長めとなるため、後輪への大きな突き上げは吸収してくれるので、高速グラベルを走ることが多い私にはちょうどいいですね。やや長めのロングホイールベースで安定感があり、ロードバイクに似たカチッとした乗り味、さらにステムサスペンション、Future Shock 2.0を搭載したMTBのファクター融合したデザインと言えます」

コラムサスペンション採用のディバージュ

ディバージュを語るうえでコラムサスペンションに触れずにはいられない。トラベル量は約20㎜とはいえその性能には筆者は脱帽する。特に高速領域の未舗装巡行、特に下りにおいてその性能が発揮され、距離を追うごとに手に伝わる振動を吸収してくれる。メンテナンスが必要な構造を差し引いても採用の価値はある。
ディバージュのフレアハンドル
ディバージュの対応タイヤサイズは700x47cと650b x 2.1インチタイヤまでとなる
こちらはクラックス。ディバージュと同様に対応タイヤサイズは700x47cと650b x 2.1インチタイヤまでとなるが、クラックスのほうがクリアランスが大きく、タイヤとシートステイ、チェーンステイが泥詰まりしにくい構造になっている

プロフィール Yoh山田

Yohさんが乗る車体はリオデジャネイロ五輪ロード代表ルイス・レムス選手から受け継いだもの。2021年シーズンは自身の主催するグラベルレース、グローバルグラベルグアナフアトを6月に本車体で先導、またグラベルメキシコ200㎞含むレースを転戦、計約3000㎞を走り抜けいまだ現役の名車である。

グラベルチームHuekapipoリーダー、世界最大アマチュアレースシリーズGNFY日本親善大使、メキシコグアナフアトで初のグラベルレースGlobal Gravel Guanajuato主催

Entrepreneurial Cyclistとして活動中だが本業はサラリーマンものづくり屋さん

Youtube:HUEKAPIPO YOH – YouTube

 

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load