スマートな縦型か、ラクな横型か。ツーリングで使う輪行袋の選び方
Bicycle Club編集部
- 2022年03月11日
輪行をマスターすれば、全国の駅をツーリングスタート地点もしくはゴールに設定できる。さまざまなタイプがある輪行袋だが、大きくわけると縦型と横型だ。輪行スキルにも左右されるが、それぞれのメリットを旅のベテランに聞いてみた。
輪行袋は縦型か? 横型か?
一般的には最初に買ったタイプを使い続けている人も多いかも。輪行達人の多くは縦型と横型をシチュエーションで使い分けているが、多く使うほうはどっちなのだろうか?
場所をとらずにスマートな
「縦型タイプの輪行袋」
幅をとらない縦型を愛用(浜田)
オーストリッチのロード220を長く使用していて、安定する置き方を心得ているつもり。横型のメリットは背の低い人でも担ぎやすいことだが、少々幅をとるので縦型がいい。
安心のオーストリッチ派(絹代)
オーストリッチ派です。両方にホイールポケットのある1点留めを愛用しています。
ポケットに車輪が収まる(平本)
内部に車輪を収める仕切りがあるもの。3本ベルトタイプは手間ヒマかかる。しっかりとしたコシのある袋の中央部にフレーム、左右のポケットに前車輪、後車輪をさっと収め、袋の口を締めて、その袋を運ぶスタイル。オーストリッチのロード320輪行袋が押し。より厚いロード520なら、なおよし。
電車で場所をとるのはちょっと……(日向)
縦型しか使ったことないです。横型はラクそうだな〜と思うけれど、やっぱり電車の中で場所を取るので。
エンド金具なしでも使える
「横型タイプの輪行袋」
作業時間を短縮できる(澤田)
エンド金具が不要となり、作業時間の短縮や軽量化に寄与する。車内が混雑してきた場合は、フロント側を下にして立てるという裏技もアリ。
エマージェンシートにも早変わり(三船)
横型が多いです。マルトのRK-2やエマージェンシーシートとしても役立つ、EMGを使用しています。
エンドのトラブル防止に……(管)
横型です。エンド側で車体を立てるのが、なんとなく気が引ける。
ディスクロードの普及で横型が増える?(西山)
キャリパーブレーキのロードは縦型のほうが多い。けれど、ディスクロードになって以前の安定したエンド金具が使えなくなって、横型が増えてきた気がする。エマージェンシー用にもエンド金具のいらないコンパクトな横型を忍ばせている。
【総論】輪行の手軽さか? 輪行時のコンパクトさか?
オーストリッチの縦型で輪行を始める人も多く、横型は使ったことがない人も。たしかにエンド金具が必要だが、縦型のほうが都市近郊でもジャマになりにくいメリットは大きい。工程を省略できる間仕切りのあるタイプの縦型愛用者が意外と多い。横型はエンド金具が必要ないので、たしかにラク。金具がないぶんエマージェンシー用にもいい。
※この記事はBiCYCLE CLUB[2020年10月号 No.426]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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- CREDIT :
- TEXT:西山貴之(編集部) PHOTO:猪俣健一
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