シチュエーションに応じたツーリングウエアの選び方と重ね着のコツ
Bicycle Club編集部
- 2022年03月15日
走りを優先したレーサージャージかカジュアルなツーリングスタイルか。どちらもメリットデメリットがあるので、シチュエーションに応じて選びたい。カジュアルめで行くにしても、ペダリングなど走りが考慮されたサイクリング用であったほうがいい。そこで旅のベテランはどんなスタイルで走っているのか聞いてみた。
レーサージャージとカジュアルウエア、着るならどっち?
走りを優先させるなら、レーサージャージ。観光地で浮くのがイヤならカジュアルめのサイクルウエア。ツーリングの距離や気分でいつも悩ましい選択だ。旅に輪行などが加わる場合、やはりレーサーパンツはぴっちりしたスタイルだから、サイクリスト以外の人からすると異質だ。TPOに合ったコーディネートを心がけよう。
走りの快適さなら「レーサージャージ」
走っているときの機能性を優先(三船)
走行中の機能の優先でレーサージャージが多いかな。でも走る状況にもよりますね。
速乾性があり洗濯も容易(管)
汗かきなので、機能的で通気性の高いレーサージャージは便利です。速乾性があるので、ホテルの洗面所で洗うこともできます。
コミュニケーションのきっかけにも(平本)
悪条件のときほど、専用スポーツウエアのありがたみを感じる。向かい風のときはバタつかない。雨のときは冷えを感じない。それに、チームジャージはコミュニケーションツール「ああ、大王の人ですね」と交流が始まる。サイクルラックのある店なら、汗を拭いて、メットとサングラスを外して、さわやかに入店。ただし私も輪行時の電車で、レーサーパンツの「お股もっこり」は恥ずかしく感じる。そこで、車中はサイクリングスカートならぬ、アウトドア用ショートパンツ(モンベル)をレーパンの上にはく。または、日帰り温泉のある場所をライドのゴールとして、そこで着替えて電車に乗るようにプランニングしている。
走る相手によっても変えてます(日向)
昔はすべてレーサージャージだった(憧れがあった)。レースが近かったり、走る相手が自分よりも上の場合はがんばって走らなきゃいけないのでレーサージャージ。最近は、ゆるっと走りたいときはカフェとかで浮いちゃうからカジュアルを選ぶことも。
バイクから降りたときに自然な「カジュアルウエア」
違和感のないコーデがいちばん(絹代)
車種と距離、行程によりけりですが、ミニベロとか、電車に乗ってそのまま走り、距離が短い感じならポロシャツなどのカジュアルもありです。折衷案で、トップスはレーシーではないデザインのウエアを選び、ボトムには、タイツの上に一般アパレルのキュロットやスカート、ショートパンツなどを合わせて、ウエアの「競技用感」「非日常感」を減らし、違和感のないようにしたコーデで出ることがいちばん多いです。
重ね着スタイルが多い(浜田)
下はレーパン+薄いカジュアルパンツを重ねる。上は落ち着いたデザインのジャージ。公共交通機関でまわりの人をびっくりさせないスタイルを心がけてるつもり。
アウトドアウエアを活用(澤田)
パッドのないパンツでも痛くならない優秀な尻の持ち主、かつ空気抵抗が気になるほどの速度は出せないのでカジュアルウエアで十分。ただし吸湿速乾性の高い素材を用いた、アウトドアウエアに限る。
ポケットがあると便利(岩田)
ツーリングならパンツは下にレーパンはくけど、上にカジュアルなパンツを重ねます。見ためと、ポケットなども付いていて便利だから。
【総論】TPOに応じてウエア選び! 重ねばきで対処もできる
エアロ効果も高く走りやすく、また機能性ゆえ悪条件ほど助けられることも多いレーサージャージ。やや走るときの機能は劣るが、サドルから降りたときに、変に目立たないカジュアルウエア。ツーリングだと、カジュアルを選ぶ派のほうが多いようだ。ジャージ派でも輪行時は、ゆるめのパンツを重ねばきするなど、状況に応じてレーサー感を緩和するアイテムを取り入れている。やっぱりジャージはサドルの上でこそ映える。
※この記事はBiCYCLE CLUB[2020年10月号 No.426]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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- CREDIT :
- TEXT:西山貴之(編集部) PHOTO:猪俣健一
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