みなとみらいで自転車レース! 生まれ育った横浜で宇都宮ブリッツェン小野寺 玲が勝利
Bicycle Club編集部
- 2022年02月13日
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2月12日(土)に神奈川県横浜市みなとみらい地区にある赤レンガパークでロードレースが開催され、地元横浜で生まれ育った宇都宮ブリッツェン小野寺 玲が勝利した。
JCLのプロロード選手をひと目見たさに集まった来場者は延べ1000人が来場、400mの周回コースを埋め尽くす参加者を前に16名の選手たちがロードレースの一種、クリテリウムのエキシビジョンを披露した。
みなとみらい地区に特設された1周400mのスーパーショートコース
都市型エキシビションレースとなる「みなとみらいサイクルフェス」の舞台となったのは、横浜市認定歴史的建造物である赤レンガ倉庫付近の赤レンガパーク。横浜みなとみらい地区の代表的な観光施設の前に、1周400mの特設周回コースは作られた。
赤レンガ倉庫側は広いオーバルコーナーであるのとは対照的に、逆側は狭く鋭角に曲がるタイトコーナー。その先は幅員1.8mのストレートと1列での展開が予想され、試走時から細かなチェックをする選手たちの様子が伺えた。
元日本チャンピオン2人がレースを演出
エキシビションレースは400mの周回コースを30周する12km。8チーム計16名の選手が多くの観客が見守る中レースはスタートした。
序盤のペースを握り主導権を奪うのは元日本チャンピオンでベテラン畑中勇介(KINAN Racing Team)。この流れを断ち切ったのが同じく元日本チャンピオンの山本元喜(KINAN Racing Team)、このアタックにすかさず飛び付いた林 伶音(ヴィクトワール広島)、さらに、プロトンの間が少し開くと抜群のトップスピードを持つ横塚浩平(VC福岡)と高木三千成(さいたまディレーブ)がエスケープに合流、逃げる意志が合致した4名がプロトンと8秒~10秒のギャップを奪い逃げ続けるスリリングな展開となる。
ラスト5周で逃げを集団が捕まえるとレースは振り出しに戻った。その隙をついて小野寺 玲がアタック、このたたみ掛ける展開に反応できたのは宇賀隆貴(Team UKYO SAGAMIHARA)、残る周回は4周。ここでプロトンが追手に一瞬とまどい、互いに見合った絶妙なタイミングで抜け出した海野晋作(レバンテフジ静岡)がブリッチに成功しレースはラスト1周を迎えた。
小野寺勝利は余裕の「ヨーソロ」ポーズ
コーナーからゴールまでの直線が短いこのスプリントレイアウトに勝機を掴んだのは小野寺、立ち上がりから宇賀の捲る隙を与えずに見事にゴールを射止めた。
余裕のポーズを決めた小野寺、レース後に聞いてみると、「ラブライブ!サンシャイン!!」(原作・公野櫻子)に登場する渡辺 曜の「ヨーソロ」のポーズだということが判明した。港街横浜にちなんで船長を父に持つ渡辺 曜のポーズを拝借したという。
3名の入賞者はシャンパンの代わりにイチゴミルクシェイクで乾杯。互いの健闘を称えあった。今回はショー要素の強いエキシビジョンレースだったが、約2カ月後にはシーズンインし2022が開幕する。
優勝した小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)コメント
「楽しい!」これだけの人の中で自分が元々住んでいた街でレースができたのがとにかくうれしかった。集団待機で勝ちにいくというスタイルを変えていきたいと望んでつかんだ展開。宇賀選手もスプリントできる選手なので警戒しましたが、最後に良いラインをつかんだことで自分のスプリントを逃しませんでした。今年は「ロードレースでも勝てる小野寺を認識させたい!」と、今までと違う自分を見せていこうと思います!
2位の宇賀隆貴(Team UKYO SAGAMIHARA)コメント
こういうクネクネしたコースは僕の得意としたコース。緩急のある展開で、シクロクロスで鍛えた走りを生かせたと思います。去年のJCL自分は2回勝つチャンスを逃したなと感じているので、チームとして勝つという目標ももちろんですが、自分の勝利にも貪欲に挑戦していきたいです。
3位の海野晋作(レバンテフジ静岡)コメント
今日はチームメイトの鈴木史竜さんが終盤までプロトン前方で動いてくれていたので、なんとしてでも期待に応えたかったです。前半にチームメイト同士で会話もできたことで落ち着いて最後のタイミングで飛び出せました。自分はアップダウンのコースが得意なので、秋吉台カルストロードのようなコースで力を発揮できるように頑張っていきたいと思います。
「みなとみらいサイクルフェス」エキシビションレース
日時: 2022年2月12日(土)
場所:横浜赤レンガ倉庫 赤レンガパーク
コース400m×30 周回=12km
リザルト
優勝 小野寺 玲 宇都宮ブリッツェン
2位 宇賀隆貴 Team UKYO SAGAMIHARA
3位 海野晋作 レバンテフジ静岡
レース前には安全教室や選手との走行会も開催
エキシビションレースの前には、選手との交流もできる一般走行会や小学生を対象としたKINAN Racing Teamの安全教室も催された。当日の天気は快晴、最高気温は10度を下回るも風も穏やかで、約100名の参加者は開放感に溢れた表情でサイクリングを楽しんだ。
JCL公式サイト
https://jcleague.jp
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