“美しさ”と“走行性能”を両立した新世代eバイク2モデルをインプレッション|YAMAHA【前編】
Bicycle Club編集部
- 2022年03月15日
長引く新型コロナ禍のもとで、スポーツバイクへの関心が高まっているなか、ヤマハから高い走行性能と電動アシスト機能を備えた新コンセプトのeバイク2モデル「ワバッシュRT」と「クロスコアRC」が登場。前編となる今回は、ヤマハ初のグラベルeロードバイクのワバッシュRTを紹介。
バッテリー内蔵フレームに最新型ドライブユニット&ディスプレイを搭載したワバッシュRT
バッテリーをダウンチューブに内蔵! 高性能センサーシステムを搭載
世界的に人気のグラベル/アドベンチャーバイク市場に参入するWABASH RT(ワバッシュRT)は、バッテリー内蔵式のフレームデザイン、ドライブユニットと新型ディスプレイを搭載。海外で高評価を得ているドライブユニットPWシリーズSTは、従来型ユニットと比べて100gの軽量化。4つのセンサーを備えるクワッドセンサーシステムからの情報を元に、ライディングコンディションを瞬時に把握。また急な上り坂での発進でもしっかりとトラクションがかかる高ケイデンスに対応するなど、オフロードでの走行性能と安定性が高められている。
フレームは同ブランドのYPJ-MT Proで初採用された、ダウンチューブ内のバッテリーを2つのチューブで挟み込むデザインを継承。またそのツインチューブ内のスペースに電装系ハーネスやワイヤー類を配置することによって、洗練されたフォルムを実現しながらフレーム剛性と重量バランスを最適化するなど、モーターサイクルで培われた技術と経験が随所に発揮されている。
バイクパッキングにも対応。未舗装路でも安定性抜群!
ワバッシュという名は、アメリカ中西部に流れる川から与えられており、舗装潞からグラベル(未舗装路)まで自在に走れるマルチパーパスeバイクを文字どおり体現している。開発においてはグラベルでの高い走破性とコントロール性能、舗装潞を含む移動での快適さと楽しさを重視。フレームやフォークの各所にダボ穴を設けることで、キャリアほかさまざまなアクセサリー装着を可能とし、ロングツーリングやバイクパッキングでの拡張性の高さを備えている。
またオフロード走行時のコントロール性を高め、ハンドルバーバッグ等のアクセサリー装着にも適したフレアハンドルや、オフロードの快適性とオンロードの軽快さを兼ね備えた700×45Cサイズタイヤを採用する。
さらにはサスペンション機能を備えたドロッパーシートポストまで装備するなど、デイリーユースから冒険的なライドにまで使えるワバッシュRTは、乗り手の遊び心を刺激してくれるパートナーだ。
ヤマハ・ワバッシュ RT
42万8900円
SPEC
■フレーム:アルミ ■フォーク:アルミ ■ドライブユニット:ヤマハPWシリーズ ST ■バッテリー:マルチロケーション 36V-13.1Ah ■サイズ:S、M、L ■カラー:セレスタイトブルー ■タイヤ:マキシス・ランブラー700×45C ■コンポーネント:シマノGRX 1×11速 ■ブレーキ:シマノGRX 前180mm/後160mm径 ■試乗車重量:21.2kg (Mサイズ)
「オートマチックアシストが快適&余裕のある上りをサポート」
シマノのグラべルコンポーネントGRXが装備されたワバッシュRT。ワイドなギヤレシオと相まって、どんな路面状況でもスムーズなアシストによる加速が体感できる。YPJ-MTプロで初採用された、アシストパワーが自動選択される「オートマチックアシストモード」は、クルマのオートマのごとく、モードボタンを押すことなくアシストパワーが最適化されるので、とくに上り直前で「ハイモードにしなくちゃ!」と焦る必要がない。変速やペダリング、コース取りに余裕が生まれる結果、オフロードでも安心して楽しめるので、急勾配へもチャレンジしてみたくなる意欲をかき立ててくれる1台だ。
インプレッションライダー
浜田幸紀
元プロサイクリングショップ店員の編集部員。近年はグラベルロードにも興味を持ち始めているが、ペダリングテクニックやロングライドへの体力、ヒルクライム能力が平凡なため、いっそのことeバイクのアシスト力に頼るのもありかと考えている。身長175㎝
後編に続く!
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- PHOTO & TEXT:Hideyuki SUZUKI/浜田幸紀
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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