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でんじろう先生はマウンテンバイカーだった! チャリンコワールド2022 インタビュー

現在科学技術館で開催されている「技術と科学のチャリンコワールド2022」。自転車にまつわる展示やショー、実験、クラフトなど盛りだくさんの非常に面白いイベントだ。

科学技術館1階で開催中のチャリンコワールド2022。予約なしの無料イベントでだれでも参加できる

編集部は同イベント取材時、イベントの顔となっている「でんじろう先生」こと米村でんじろうさんにインタビューする機会が得られた。ここでは非常に珍しい?「でんじろう先生への自転車メディアを通してのインタビュー」を紹介しよう。

でんじろう先生が伝えたい身近な科学=自転車?

でんじろう先生といえばこれ、空気砲実験! 実際に見ると、驚くほど飛距離が出ていた
分野違いかと思われた自転車の話にも、科学的視点での切り口や自身の思い出を交えて応えてくれたでんじろう先生

自転車は、今も人間の能力を拡張してくれる「道具」

ーこのチャリンコワールドでは、自転車と科学・技術がテーマになっています。これは具体的にどういった内容なのでしょうか?

でんじろう先生(以下略)「自分は普段から子どもたちを対象としてイベントを行っていて、今回もやはり子どもたち目線でのイベントとして自転車がテーマになったという形でお話を頂きました。子どもたちに非常に人気があるのは恐竜とか、ロボットとか、ロケットとか(笑)。でももっと身近な物でも、日常にある科学や技術の面白さに気づいてもらいたい。自転車は子どもたちにとってすごく身近でごく自然にあるものだけど、細かく見ていくとすごい技術がたくさん詰め込まれています。これを軸に子どもたちへ学びと楽しみの機会になれば、というスタンスですね。自転車はクルマのようにブラックボックス化されておらず、わかりやすいですし、現代でも人間の能力を拡張するための『道具』であってくれる点が特徴です」

おもしろサイエンスショーの自転車実験では、回転する自転車の車輪を用いた実験も行っていた

自転車のなかにある技術や科学は、歴史に裏打ちされているもの

ー具体的には自転車にはどんな科学がありますか?

「例えば、どうして2輪の自転車は走っていて倒れないのか?というのは素朴な疑問ですよね? とくに子どもたちにとっては不思議でわからない=乗れない状態です。ひとつの例として、キャスター角(前輪の操舵回転の中心軸と垂直線との傾き=フロントフォーク角度)を挙げましょう。自転車のフォークが地面に対して90度まっすぐになっているとじつは非常に危険! 角度が付いていないと、車体が傾いた際に急にバタンと倒れてしまいます。いっぽう角度がある程度付いていると、車体を傾けても安全に曲がれます」

昔の自転車にはキャスター角がついておらず、フォークが地面に対してまっすぐ! 非常に危険な乗り物であったことがわかる

「自転車で安全に走れる、曲がれる、スピードが出せるという事実はキャスター角がとても大きく影響していますね。こういったキャスター角やジャイロ効果、あと慣性などの効果を我々大人が理解し、そのうえで身体の動かし方を子どもに教えてあげればいいと思います。今回このイベントにあたって自転車の歴史を少し勉強してみたところ、こういった進化は時代を経ながら少しずつ試行錯誤が繰り返されていたんだなぁと学べました」

でんじろう先生のお弟子さんが、子どもたちに自転車がまっすぐ走れる理由を解説。キャスター角が大事なのだ

じつはアウトドア派! でんじろう先生、マウンテンバイクに乗って渓流釣りに

ーでんじろう先生はこれまで自転車とどう付き合ってきましたか?

「まず子どものころは戦後の焼け野原のなかを自転車で庭先を走りまわっていましたね。当時は子ども用の自転車なんかなくて、大人用の荷運び用のがっちりしたやつを無理やりね。『三角乗り』だっけ? 僕のところでは『突っ込み』って呼んでいたけどなぁ(笑)。昭和40年代くらいまで子ども用なんてなかったと思いますね。……今じゃ怒られる乗り方もたくさんしていたなぁ(笑)」

「大人になってからは趣味で釣りを始めて、最初は中流域でやっていたのですが、だんだん上流でヤマメとか釣るようになってくると、渓流を目指して林道に入らなければいけなくなってきて。それでマウンテンバイクを買ってクルマだと入りづらい道を走っていましたね。歩きだとあんなに時間かかったのに、自転車だとこんなにラクかと! 特に若いときは朝から夕方まで釣りをやっちゃってクタクタだから、帰りのラクさが全然違うな~って(笑)。マウンテンバイクのサスペンションはすごい!」

でんじろう先生は渓流釣りと自転車を組み合わせて楽しんでいた! 今発売中のバイシクルクラブ5月号でも「BIKE&FISH」として注目しているスタイルだ ※画像はイメージ

「以来釣りに行くときはクルマに自転車を積んでいくことが増えましたね。駐車場からの移動がとても便利でね。今はコロナなどでマウンテンバイクをいったん使わなくなってしまったのですが、また機会があったら新しいのを買ってもう一度やりたいですね」

ーその「BIKE&FISHスタイル」。今はまだマイナーですが、少しずつ流行りを見せているところです。

「うん。今はスピードの出るロードバイクが流行っているように見えるけど、僕にとってのスポーツ自転車は『チョイ乗り用の便利な道具』として付き合っていきたいもの。ここ数年ずっと買おう買おうと思っているんですけど。……体力つけないとな~(苦笑)」

こんな時代だからこそ、身近なものに目を向けよう。青少年を育てよう

誰でも作りやすい段ボール空気砲を持つでんじろう先生。実際に自分で作ってやってみることの大切さを何度も口にしていた

「最初に話したように恐竜やロボットのほうが子どもには人気ですし、規模も大きいです。でも今回僕が自転車に少しかかわっただけでも『奥深いなぁ~』と思う点はたくさんありましたし、子どもたちにとっても自転車は身近でとっつきやすいので、継続的にこういったイベントはやっていくべきですね」

実験コーナーで学ぶ子どもたち。現地に来て、自ら体験することが大切だ

「コロナ禍もあって、今の子どもたちは実際に体験する機会が失われてしまっています。触ってみること、作ってみること、試してみること……。もしかしたら、ユーチューブで動画を見るだけで自分がやった気になってしまうのかもしれませんし。われわれ大人たちも、昔よりは『青少年を育てよう』という気持ちが少し減ってしまっているのかもしれません。でもそんな時代だからこそ、こうした身近なイベントを開くことが大事ですね。子どもは苗木のようにすぐ成長するので、自転車や科学を通じてたくさんいい体験をさせてあげましょう」

4月3日までチャリンコワールド開催中!

予想していた以上の時間を使ってインタビューに応えてくれたでんじろう先生。とくに子どもたちへの思いを語る際の口調は、穏やかながらも非常に情熱的だったことが印象的。さらにじつは東京五輪のロードレースコースもクルマで走っていたりと、意外な事実も! でんじろう先生、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

また、チャリンコワールドのイベント自体は3月26日~4月3日(日)まで開催中で、でんじろう先生出演のステージショーは2日(土)、3日(日)に開催。それ以外にも魅力的な自転車にまつわるコンテンツが無料で多数体験可能。サイクリストたちよ、今すぐ科学技術館へGO!

イベントの詳細はこちら

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PROFILE

ハマダ

Bicycle Club / 編集部員

ハマダ

元自転車ショップ店員であり、最新バイクや新製品の情報を日々追っている編集部員。短期ツーリングや週末サイクリングを好むザ・アベレージ サイクリスト。国内外の選手たちを熱く見守るロードレースファンでもある。趣味はパン屋巡り。

ハマダの記事一覧

元自転車ショップ店員であり、最新バイクや新製品の情報を日々追っている編集部員。短期ツーリングや週末サイクリングを好むザ・アベレージ サイクリスト。国内外の選手たちを熱く見守るロードレースファンでもある。趣味はパン屋巡り。

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