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ライバルは中学生! 女性自転車競技者のためのQリーグシリーズ女王に話を聞いてみた

2020年4月に発足した女子リーグ「クイーン・リーグ(Queen League)通称・Qリーグ」はランキングをつけることで女性自転車競技を盛り上げようという試みだ。2年目となった2021-2022シーズンの年間ポイントリーダーを獲得したのはサイタマサイクルプロジェクト所属の廣瀬博子さん、マスターズカテゴリーで活躍するベテラン選手だ。

Qリーグのほかにも中学生以下のNリーグにも女性リーダー(NW)が存在しており、こちらは岡本彩那さん(ブラウ・ブリッツェン)が獲得している。ポイントを争うリーグとしては別だが、同じレースのなかで競い合うことになる。親子の年代ほどの選手が一緒に走り、ライバル関係になれるところも自転車競技の魅力といえる。ここではQリーグで年間ポイントリーダーとなった廣瀬さんにQNリーグ事務局の須藤むつみさんが聞いた。

Qリーグ年間ポイントリーダー 廣瀬博子コメント

1.2021-2022シーズンを振り返って

2020-2021シーズンと同様、コロナ禍で始まった2021-2022シーズンの今期、自身の初戦は5月のリーグ第2戦の「春のしもふさクリテリウム」だったのですが、惜しくも2位でした。じつは、前年度のQリーグ対象レースで勝利になかなか結びつかず、得意なコースで走る今レースで勝ってジンクスを断ち切りたかったのですが、残念ながらかないませんでした。

しかし、同レースで出走したYouTuberとして有名なtom’s cyclingのYOPIさんがレースの様子を上げてくださっており、Qリーグのリーダージャージである「アメジストジャージ」を色んな方に見てもらえたのと、(Nリーグ)NWリーダーの岡本彩那選手が私の動きにしっかり反応して、付いてきている様子も見ることができた貴重なレースでした。

PHOTO:Takashi Saito

そして自身のQリーグ2戦目となったリーグ第5戦「JCRCロードレース第2戦」で、ようやっとアメジストジャージを着て、トップでゴールラインを越えることができました。この時も岡本選手にしっかりマークされているのがわかり、リーグではそれぞれQとNWのポイントリーダー同士、しかしレースではライバルという不思議な関係ではありましたが、自分の息子と同じ年の子が勝ちたいという純粋なる闘志で追ってくる感じがたまらなく楽しくて追われながらも応援してしまう、そんな気持ちで今期のレースを走っておりました。

夏以降はレースキャンセルや、自身の全日本選手権ロードレース出場等あり、リーグ戦への参加は限られたものになってしまいましたが、その中でもポイントリーダーを維持できたのはNリーグの選手の活躍に気持ちを奮い立たせてもらったところが大きかったと思います。

PHOTO:QNリーグ事務局

2.Qリーグのリーダー2連覇を獲得した感想をぜひ

2連覇は正直、意外でした。
1シーズン目は途中参戦でしたが、ポイントリーダーは獲れる!と思って走っておりました。しかし、2シーズン目の今期は「奪取する側」のつもりで参戦しておりましたので、正直戸惑いの方が大きかったです(笑)。

3.今後のQリーグに対する希望や抱負

2連覇を獲得した感想からつながることなのですが、自転車自体が体に負担が少なく中高年層でもスポーツとして楽しむことができ、ロードレースは経験が生かせるということから、私のような「おばちゃん」でもポイントリーダーになれてしまうところはあるのかもしれません。一方で、やはり競技・文化として盛り上げるには10才代から30才代の層が活発になってほしいところであります。

そういった意味でNリーグは、中学生女子の「NW」として独立して大いに盛り上がったことと思います。個人的に彼女たちのトップを争う姿から勝ったときの笑顔、悔し涙、本当にワクワクしながら拝見させて頂きました。そういった盛り上がりをQリーグでも経験したい!という思いで走っておりましたが、私一人ではどうしても力不足です。もっとたくさんの高校生以上の女子選手の皆さんに登録してもらって、1レースでもQリーグのシリーズ戦にチャレンジしてほしいと思います。このチャレンジと言っても敷居の高いものではなく、自転車乗り始めました! ちょっとレースに興味あります!というビギナーの方にも「自転車レースを味わう場」として、広がっていってほしいと思っております。

PHOTO:Takashi Saito

4.所属チームやQリーグを応援いただく皆さまへ

Qリーグ参戦するにあたって所属チーム「サイタマサイクルプロジェクト」の名を掲げて走らせて頂いたこと、いつも応援してくれる練習仲間、またコロナ禍にも関わらずレースに送り出してくれる家族にはいつも感謝しております。そして少しでもその応援に応えられるよう、もうしばらく元気に走っていこうと思います! ご声援ありがとうございます!

リーグ2021-2022年間ランキングTOP3

Qリーグ年間総合最終ランキング・TOP3

ポイントリーダー:廣瀬博子(さいたまサイクルプロジェクト)・112ポイント
総合2位:根本香織(Team一匹狼)・48ポイント
総合3位:大関奏音(会津工業高校)・28ポイント

自転車レースでさらなる活躍を期待できる逸材を日本から!

女子リーグ「クイーン・リーグ(Qリーグ)」、中学生リーグ「ニュー・エイジ・リーグ(Nリーグ)」
2022-2023シーズン選手登録、3月24日より募集を受付開始!
※弊Qリーグ・Nリーグのシーズンは4月1日から翌年の3月31日までの1年間となります。http://www.jbrain.or.jp/q-n-league

2021-2022年間ポイントリーダーに授与された豪華副賞。来シーズンもリーダーを目指す選手たちをリーグ協賛各社が応援する PHOTO:UTSUNOMIYA BLITZEN

須藤むつみ(スドウムツミ)プロフィール

ミュージシャンを目指すなかで自転車と出会い、のちに実業団チーム所属選手となりレース活動を本格化。1997年1月、オランダで開催されたシクロクロス女子ワールドカップ「CYCLO-CROSS HEERLEN」に参戦、完走。1999年、第6回全日本シクロクロス選手権大会・優勝。2003年に現役を引退後、NPO法人および女子レースチームを設立。その後、2014年から自身のチーム所属として選手活動に復帰。
現在は女子エリート選手として、国内外のシクロクロスレース活動をおこないながら、「MC牛」としてもレースMCや大会運営活動を通して、シクロクロスを中心とした自転車レース普及を実施。2020年からは女子とジュニアのための自転車リーグ「Qリーグ・Nリーグ」を発足した。

PHOTO:Takashi Saito

Qリーグ・Nリーグ公式サイト
http://www.jbrain.or.jp/q-n-league

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PROFILE

Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

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