ロードタイヤ開発者とガチ走行を楽しむ西伊豆ライドツアーを体験|Panaracer
ハシケン
- 2022年04月07日
発売以来、SNSなどでも話題となっている注目のロードバイクタイヤが国内ブランド「Panaracer(パナレーサー)」のアジリスト。パナレーサーが一般ユーザーにこのアジリストを身近に感じてもらおうと静岡県の西伊豆でライドイベントを開催した。普段、直接接する機会がないユーザーとタイヤの開発者とが一緒にライドを楽しみ、さらに製品開発の秘密を聞くことができる新しい試みとなった。
今回は自転車ジャーナリストのハシケンが、このライドツアーに参加。開発者とともに西伊豆を走り、その性能をじっくり体感、そのレポートをお届けする。
アジリスト体験ツアーにハシケンも参加
2月22日に発表されたパナレーサーのフラッグシップロードタイヤ「アジリスト」。製造工場も含めて兵庫県丹波市に本社を置く国産ブランドの注目度は日々高まり続けている。最近はSNSでアジリストを見ない日はないほど、実際に入手した一般ユーザーたちからもポジティブな声が多く聞かれる。
先日は、アジリストの開発に全面的に携わった宇都宮ブリッツェンの増田成幸選手への特別インタビューを実施。オリンピックへ向けた開発秘話などをお聞きした。
開発者のみなさんとアジリストを堪能
そして、今回はパナレーサーが主催するライドイベントに参加。開発者の皆さんと共に、関東随一の絶景ロードとして知られる西伊豆をアジリストとともに1日堪能してきた。
なお、今回のライドイベントは、一般ユーザーにアジリストを身近に感じてもらおうと事前予約制で定員を設ける形でパナレーサーが企画。那須を拠点にサイクリングツアーを手掛ける「ライドエクスペリエンス」とコラボして実現した。前日には、我々メディア関係者向けに同イベントが実施された。
一般ユーザー向けにこうしたイベントを開催すること自体が初めてとのことで、パナレーサーの本気度がうかがえる。
極秘データからわかるパナレーサーの本気
イベントのはじめにアジリストの統括責任者である高橋 諭氏が、アジリストのコンセプトやタイヤ特性についてプレゼンされた。詳細はこちらをご覧いただこう。ところで、今回のプレゼンの途中でとある資料を渡された。
「データは極秘です。後ほど回収させていただきます」と言われながら手渡された1枚の資料には、開発段階でいくつもテストされたモデルの転がり抵抗値とグリップ(スリップ)性能の二次元グラフが示されていた。その中には、アジリスト開発のベンチマークとされた複数の某モデルもあった。データは極秘という約束なので約束は守るが、アジリストがメイドインジャパンとしてのプライドをどれほどかけて開発されてきたのかが、その資料に描かれた数値が確かに証明していた。
フルモデルチェンジを遂げたフラッグシップロードモデル
アジリストは、2010年に誕生し長らくパナレーサーのフラッグシップロードモデルだったRACEシリーズに代わるモデル。それからおよそ12年の間に、ケーシング、耐パンクブレーカー、トレッドの変更などマイナーチェンジを繰り返してきたが、今回はいわゆるフルモデルチェンジと言える進化を遂げた。
- BRAND :
- Bicycle Club
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