プロコーチのロングライド装備! グラベルコンポがおすすめな理由とは?|ロングライド快走術
Bicycle Club編集部
- 2022年04月29日
ロングライドをいかにしてラクに楽しく走り切れるか? 苦しまずにロングライドを走るための実践ノウハウを自転車プロコーチのウォークライド須田晋太郎さんに教わった。
今回の記事では「ロングライドの装備」を紹介! 必ずしもロードバイクがロングライドに適したバイクとは限らない。速さを求める必要がないロングライドでは、快適性こそ快走の秘訣だ。須田さんがオススメするロングライドスタイルをチェックしよう。
フロントシングルギヤと最大42Tのビッグギヤ
ロングライドでバイクに求める要素は速さではなく快適性だ。まずはコース中の坂道に対応できるギヤ比のギヤを用意しておく必要がある。
「ほとんどの人が坂道でギヤが不足しています。ギヤ不足では脚がつったり、腰が痛くなったりする原因にもなるため、快適に走り切るためには欠かせません」
近年、フロントシングルギヤが注目されているが、須田コーチもフロント変速のわずらわしさを解消できるフロントシングルギヤを選ぶ。歯数はフロント40T、リア最大ローは42Tで、ギヤ比は0.95。10%を超える坂道でもしっかりケイデンスをキープして走ることができる仕様だ。
「ギヤ比はワイドレシオ(歯間が空きやすい)ですが、速さを求めないロングライドなら最良の選択です。グラベルコンポーネントのシマノ・GRXシリーズはオススメです」
ロングライドでは工具や雨天対策用のギアなど携行アイテムも多い。専用のバッグを活用して必要なものをすぐに取り出せるようにしておくと快適性が上がる。「装備品は身につけずに、バイクに取り付けることで体への負担を軽減できます」
快適性を重視したバイクカスタマイズで、体への負担を軽減しよう。
快適性を重視した愛車カスタマイズ
シマノGRXがオススメ
シマノ初のグラベルコンポーネントGRXはショートストロークのブレーキ操作が可能で、長時間でも疲れにくい。油圧ディスクブレーキで全天候に対応。
最大42Tのスプロケット
ワイドレシオのカセットスプロケットの最大ローは42T。歯数構成は11-13-15-17-19-21-24-28-32-37-42Tだ。
タイヤ幅42mm
タイヤ幅42mmのチューブレス仕様で高い乗り心地のよさとコーナーでの安心感を得られる。なお、安価な太いタイヤは重量増によって性能がスポイルされるため気をつけたい。
歩きやすいMTBタイプ
クリートのキャッチ面を意識することなくすばやく捉えることができる4面キャッチ構造を特徴とするクランクブラザーズ。キャッチ&リリースが多いロングライドにオススメだ。
よく使うものはフロントバッグへ
ワールドサイクルオリジナル商品「R250ドラム型フロントバッグ」は、ストラップ留めで取り付けるハンドル形状を選ばない。補給食や財布などを入れておく。
使用頻度の低いものはフレームインナーバッグへ
ワールドサイクルオリジナルの「R250フレームインナーバッグ」には、後輪の雨粒の跳ね上げを防ぐフェンダー、レインウエア、CO²カートリッジを入れている。
教えてくれた人
自転車プロコーチ 須田晋太郎
ウォークライド シクロアカデミア、日本体育協会公認自転車競技コーチ。10代のころから自転車競技に取り組み、実業団トップカテゴリーで活動後、トレーナーとして国内チームに帯同。現在、プロコーチとして幅広い層のサイクリストのコンディショニングやフィッティングサービスを行いながら、大磯クリテリウムや箱根ヒルクライムなど人気イベントも主催する。
https://walkride.jp/academia
※この記事はBiCYCLE CLUB[2020年10月号 No.426]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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- CREDIT :
- TEXT&PHOTO:ハシケン イラスト:西村アメリカ君
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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