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全日本個人TTで金子宗平、樫木祥子、留目夕陽が優勝! それぞれが明かす優勝の秘訣とは

6月23日から26日にかけて広島県三原市にある広島県中央森林公園のサイクリングコースにてロードレースの全日本選手権が開催。競技初日となる24日は「第25回全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会」が開催された。

男子エリートでは東京大学大学院の院生でもある金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)が初優勝。女子エリート+U23では樫木祥子(チームイルミネート)が大会2連覇を達成。男子U23では本レースでEFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームデビューとなった留目夕陽が初優勝。

今回は各レースの模様と共に、各優勝者から聞いた優勝の秘訣をレポートする。

広島県中央森林公園では珍しく強い風が吹き荒れるコンディションに

6月23日から26日にかけて広島県三原市にある広島県中央森林公園のサイクリングコースでロードレースの全日本選手権が開催。競技初日となる24日は「第25回全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会」(以下、全日本個人TT)が開催された。

当日は同コースでは珍しく強い風が吹き荒れ、雨粒が落ちてきたかと思えば数分後には強い日差しが照りつける不安定な天候の中でのレースに。

強風に関してレース終了後に選手に影響を聞くと、「下り区間では追い風傾向に、登坂区間では向かい風傾向で、強風の中では走りやすいコンディションだった」と回答が帰ってきた。

この強風の影響もあってか、3つのカテゴリー全てで優勝者のタイムが昨年の優勝タイムを上回るタイムとなった。

男子エリートでは現役の東京大学大学院生でもある金子宗平が初優勝

全日本個人TTの最後のレースとして開催された男子エリートは、12.0kmのコースを3周する36.0kmのレースとして開催。

昨年の同大会で好成績を残した選手や、全日本選手権への出場が3年ぶりとなる新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)らが第2ウェーブでの出場となる中、先日開催された全日本学生選手権チームロードタイムトライアルで東京大学を初優勝に導いた金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)が第1ウェーブの6番手での出走となった。

12時30分に新城雄大(キナンレーシングチーム)がスタートを切ると、20人の出走メンバーのうち半分の10人が第1ウェーブで出走。

新城が1周目完了時点で昨年の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が記録したタイムと22秒差という好タイムを出すと、金子が昨年の増田のタイムを22秒上回る16分11秒という驚異的なタイムで暫定トップに立つ。金子はその後もペースをほとんど落とすことなく、49分05秒61と、昨年増田が記録したタイムを約20秒上回るタイムでフィニッシュ。

昨年は10月開催ということで気温もこの日ほど高くはなかったことを考慮すると、驚くべきタイムであったと言えるだろう。

第1ウェーブでは金子が暫定1位、宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)が暫定2位、中井唯晶(シマノレーシング)が暫定3位となり、第2ウェーブの結果を待つ。

小石祐馬

第2ウェーブでは前回大会覇者の増田が最初にスタートすると、第2ウェーブで3番目にスタートした小石祐馬(チーム右京)が金子から16秒差で1周目を終え、暫定2位に入る。

今大会で最も多くの注目を集める新城は第2ウェーブ5番目にスタートすると、1周目を終えた段階で暫定3位に。小石、新城は2周目、3周目でも金子のタイムを上回ることができず、金子が全日本個人TTを初めて制すこととなった。

金子は「昨年は個人TTに出場していなかったので、昨年の優勝タイムを参考に16分20秒ぐらいで周回できればと考えていました。予定どおりのタイムで周回することができ、そこまでタイムが落ちることもなかったので、結果良かったのかなと思います」と、狙いどおりの走りができたと語る。

「前日はコースを5周試走し、その中で想定どおりのラップタイムが刻めることを確認していました。下りは苦手なんですが、コース動画を何度も見てコースを覚え、イメージトレーニングもしていました。また、(群馬グリフィンではチームメイトだった)留目くんの実走データを直前に解析し、風など試走時との違いを確認していました。さらに、途中上り区間で2名ほどの選手が前に見えたんですが、下り区間で前に選手がいると抜くのが難しくペースが落ちてしまうので、上り区間でペースを上げて下り区間に入る前にパスするようにしました」と、今回の勝利の要因を金子は教えてくれた。

「第2ウェーブの結果が出るまではめちゃくちゃドキドキしていて。でも第1ウェーブであのタイムを出すことができ、第2ウェーブの選手にはプレッシャーをかけられたかなと思います。この大会を目標に去年から練習していたので、目標を達成することができうれしいです」と金子は全日本個人TT初優勝を喜んでいた。

一方、優勝を目指していた中で3位となった新城は「50分ちょっとという時間の中でやれることはやったかなと思います。ただ風が強かったのは予想外で、上り区間でペースがうまく上げられませんでした。その時点でプランを変えるべきだったのかなとは思います」とレースを振り返る。

チームジャージではないジャージでの出走となった点については、「帰国時のロストバゲージでジャージがなく、JCFには事情を話して特別許可をいただいたうえで今日のウエアを着て走りました」とその理由を明かした。

2日後のロードレースに向けては「全日本選手権は日本一を決めるレースなので、その日強い人が勝つレースになってほしいと思っています。みんながディフェンスではなく、みんながオフェンスのレースを願うだけです」と積極的なレース展開になることを新城は望んでいた。

増田成幸

また前年度チャンピオンの増田はSNSで熱中症になってしまったことを明かし、「甲状腺に疾患を抱えて以降、発熱のコントロールができない体になった自分。過去2度の優勝は冷たい雨と涼しい秋。今日は厳しいレースになると覚悟していたけど、やはり思うような走りを披露できませんでした」とSNSでコメントした。

女子エリート+U23では樫木祥子が大会連覇を達成

樫木祥子

この日2つ目のレースとして開催された女子エリート+U23は、12.0kmのコースを2周する合計24.0kmのレースとして開催。

男子エリートや男子U23とは違い、出走選手全員が一つのウェーブ内での出走となった。

昨年同大会を制した樫木祥子(チームイルミネート)が最初にスタートを切ると、10名の選手が1分間隔(一部DNSで2分間隔となった場合もある)でスタート。

岩元杏奈

1周目の中間計測では岩元杏奈(日本体育大学)がトップに立つも、1周目完了時点で樫木が昨年自身が記録した優勝タイムよりも約40秒速いタイムを刻み、トップを逆転。

渡部春雅

岩元や渡部春雅(明治大学)も1周目完了時点では昨年の優勝タイムを上回るタイムを刻み、樫木を追いかける。

U23の選手たちが樫木を追いかける一方、樫木は2周目に入ってもペースが落ちることはなく、昨年自身が記録したタイムよりも46秒速いタイムでフィニッシュする。

岩元や渡部は2周目に入っても樫木のタイムを上回ることができず、その他の選手たちも上位3名を上回ることができなかったため、樫木が大会2連覇を達成した。

樫木は「昨年はコロンビアのレースから帰国して、2週間の隔離明けすぐに全日本選手権という日程だったのに対して、今年は練習にしても機材にしてもしっかりと準備できていました。昨年よりも速いタイムで連覇を達成できうれしく思います」と大会連覇を喜ぶ。

昨年はノーマルバイクでの出走だったのに対して今年はTTバイクでの出走だった点については、「昨年は隔離期間中ローラー台での練習しかできなったのでTTバイクで練習できる時間もあまりなく、かつ初めてのコースだったということもあってノーマルバイクでの出走を選択しました。一方で今年はコースも把握できているし、練習もできているのでTTバイクでの出走を選択しました」と樫木は語る。

当初予定されていた女子個人ロードは開催見送りが決定したため今大会は個人TTのみ参加となったが、樫木は「夏にまたUCIレースに行く予定なので、そこで良い走りができれば」と今後の目標を教えてくれた。

男子U23ではチームデビューとなった留目夕陽が初優勝

留目夕陽

朝一番でのレースとなった男子U23は、女子同様12.0kmのコースを2周する24.0kmのレースとして開催。

EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームに加入して初めてのレースとなる留目夕陽らが第2ウェーブでの出走となる中、第1ウェーブでは寺田吉騎(アジアサイクリングアカデミー)と川崎三織(エカーズ)が34分台の好タイムでフィニッシュし、暫定1位、2位に。

第2ウェーブ最初は昨年2位の留目からのスタートとなると、留目は1周目から寺田達よりも1分以上速い驚異的なタイムを刻む。

神村泰輝

さらに神村泰輝(アヴェニールサイクリング山梨)や香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)も17分を切る好タイムで1周目を終え、留目を追いかける。

香山飛龍

しかし、留目のペースはほぼ落ちることなく32分40秒と、昨年松田祥位(現チームブリヂストンサイクリング)が記録したタイムを約1分更新する圧倒的なタイムでフィニッシュする。

神村は2周目の中間計測地点までラップタイムでは留目を上回るタイムを出すものの、後半にペースが落ちてしまい、2位となる33分42秒でフィニッシュ。香山は33分53秒の3位でのフィニッシュとなった。

留目は「パワー(W数)自体は昨年よりも低かったですが、それでもタイムは1分以上速くできたので、本当によかったと思います。下りは基本的に安全に、上りやホームストレートでいかに速く走れるかという組み立てで走りました」と、フォーム改善と安全な走りの中で、攻める部分は攻めるという狙いでタイムを出したと語る。

「ロードレースとの2冠を狙っています。明日はどのような展開になるか分かりませんが、自分の展開に持ち込めれば勝てる力はあると思っています」と明日のロードレースでも優勝を狙うと留目は教えてくれた。

明日は8時から男子U23の個人ロードレース(123km)が開催される。
個人TTで力を発揮した選手たちが活躍するのか、それともロードレースを狙う選手たちが活躍するのか注目していきたい。

リザルト

男子エリート(36.0km)

1位:金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) 49分05秒
2位:小石祐馬(チーム右京) +19秒
3位:新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) +1分19秒
4位:風間翔眞(シマノレーシング) +1分56秒68
5位:宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン) +1分56秒78
6位:石原悠希(JAVA kiwi atlantico) +2分6秒

女子エリート+U23(24.0km)

1位:樫木祥子(チームイルミネート) 38分09秒
2位:岩元杏奈(日本体育大学) +50秒
3位:渡部春雅(明治大学 / Liv) +1分50秒
4位:唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) +2分16秒
5位:石上夢乃(鹿屋体育大学) +4分30秒
6位:阿部花梨(High Ambtion) +4分59秒

女子U23(24.0km)

1位:岩元杏奈(日本体育大学) 38分59秒

男子U23(24.0km)

1位:留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム) 32分40秒
2位:神村泰輝(アヴェニールサイクリング山梨) +1分1秒
3位:香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム) +1分13秒
4位:寺田吉騎(アジアサイクリングアカデミー) +1分59秒
5位:川崎三織(エカーズ) +2分7秒
6位:大仲凜功(早稲田大学) +2分21秒

▼現在開催中の全日本選手権ロードの詳細はこちらから

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2022年06月23日

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