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東大が初優勝! 学連伝統のTTTで創部以来の快挙! 個人TTは中大・留目と日体大・岩元

6月4日(土)から6月5日(日)の2日間にかけて、埼玉県加須市・羽生市の利根川河川敷で日本学生自転車競技連盟主催の「第60回全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会」および「第7回全日本学生選手権個人ロードタイムトライアル自転車競技大会」が開催された。

初日は国内主要団体が開催するチームタイムトライアルでは最長(63.2km)となる全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会が開催され、2位に2分差をつけて東京大学が創部以来同大会初優勝を飾った。2日目は個人タイムトライアルが開催され、女子は岩元杏奈(日本体育大学)が初優勝、男子は留目夕陽(中央大学)が連覇を飾った。

中央大学が崩壊、東京大学が創部以来初めて学連TTTを制す

大会初日となる6月4日(土)は「第60回全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会」が開催。
昨年の同大会を制した中央大学や、昨年の全日本選手権ロードで7位に入った金子宗平擁する東京大学の走りが注目された。

埼玉県加須市・羽生市の利根川河川敷を利用した、片道15.6kmを往復2周+補給エリア400mを1往復する63.2kmのコース。国内主要団体が開催するチームタイムトライアル(TTT)では最長を誇る。

63.2kmを4人で走るため1人当たりの負荷も大きく、1名がトラブルで遅れるだけで大きな影響が出るのがこのレースの特徴で、特に各チーム3番手選手がゴールしたタイミングでのタイムが各チームのタイムとなるため、3名となってしまったタイミングでパンク等のトラブルが起きると最悪DNFとなってしまうこともある。

また、同コースは普段工事車両が通行することもあり路面状況は良くなく、パンク等のトラブルも発生しやすい。
各チーム4人目の選手をどのように使うかというのが鍵を握るとともに、パンク等トラブルへの対策をいかに準備するかも重要となる。

11時30分に昨年覇者の中央大学がスタートを切ると、昨年上位8校までが2分間隔で、それ以降は1分間隔でスタートしていく。

トップスタートの中央大学が1周目を38分12秒で回ってくると、中央大学含めて6チームが39分を切る好タイムで1周目を終えていく。

そん中、昨年は下位に沈んでしまった東京大学が、昨年の全日本選手権ロードで7位に入り、5月に開催された埼玉県自転車競技連盟主催のタイムトライアル大会では平均速度50km/hに迫る速度で留目を破った金子宗平(東京大学大学院2年生)を擁し、38分03秒と中央大学を9秒上回るタイムで1周目を終え、中間でトップに立つ。

中央大学対東京大学、留目夕陽対金子宗平という構図で2周目に入ると、復路に入る折り返し地点で中央大学にトラブルが発生してしまう。留目のスピードに他2名の選手たちが遅れてしまうと、さらにチェーン落ちのトラブルも重なり、チームは崩壊。留目はレース後「優勝のみが目標で、2位や3位という順位では意味がありませんでした」とコメントしたが、中央大学は立て直すことができず、6位でレースを終えることになった。

一方東京大学は金子宗平がペースをコントロールし、昨年RCSランキングで5位に入った篠崎蒼平が交代に入る、他2名は遅れないようについていくという作戦でタイムを稼いでいき、2周目も出走全大学唯一となる38分台、合計1時間17分0秒と、2位の朝日大学に2分以上の差をつける圧倒的なタイムで創部以来初優勝を飾った。

東京大学の三宅監督はレース後に「練習では金子のペースに篠崎以外の他の2名がついていくことができず、崩壊してしまうことが続いていました。本番でも金子のペースについていくことができるかどうかが鍵になっていましたが、最後までついていってくれたおかげで創部以来初優勝を飾ることができました」と、金子のペースについていけるかどうかが鍵だったと明かしてくれた。

昨年の全日本選手権ロードで7位に入り、4月に開催されたJプロツアーの群馬CSCロードレース大会Day1では3位に入った金子は現在東京大学大学院の2年生。三宅監督は「このレースのために金子に学連登録をお願いした」と話すが、金子は助っ人としての力を存分に発揮して見せる形となった。

西薗良太や安井雅彦といった卒業後にプロ選手となった先輩たちですら達成できなかったTTTでの優勝を東京大学にもたらした金子。翌日の個人TTには出走しなかったが、今月末に開催される広島での全日本選手権では、特に個人TTで今年も台風の目となるだろう。

TTTで2位の朝日大学
TTTで3位の日本大学

個人TT男子は中大・留目が大会2連覇を達成

個人TT・男子で優勝した留目夕陽(中央大学)

TTTの翌日となる6月5日(日)には同じコースで「第7回全日本学生選手権個人ロードタイムトライアル自転車競技大会」が開催。今月末に開催される広島での全日本選手権を見据え、学生選手権のタイトルはもちろんのこと、現時点でどの選手が全日本選手権男子U-23での有力候補となるのか注目された。

昨年の同大会を1年生ながら優勝した留目夕陽(中央大学)が1番手となる10時00分にスタートを切ると、選手権対象となるクラス1+2の選手85名が順番に31.2kmのコースに。

個人TT・男子2位の神村泰輝(早稲田大学)

留目が昨年出したコース記録を40秒以上上回る37分42秒でフィニッシュを切ると、その後もこのタイムを上回る選手が現れず、クラス1+2では最終出走となった神村泰輝(早稲田大学)も留目のタイムを上回るには至らず、留目が大会2連覇を飾った。

個人TT・男子3位の伊澤将也(鹿屋体育大学)

留目はレース後「昨日は悔しい思いをしたので、今日は悔しさを晴らすためにも全力で、自分の力を出し切ることができました。リザルトでは50km/hに達することができず悔しいですが、自己ベスト更新ということで良かったと思います」とコメント。

3週間後の全日本選手権に向けては「全日本選手権での優勝を目指して、(長野県木祖村で開催される)来週の個人ロード、2週間後の修善寺でのJプロツアーでも優勝を狙いながら落車しないように走れればと思います」と、昨年果たせなかった全日本選手権での優勝を留目は見え据えていた。

個人TT女子は日体大・岩元が大会初制覇

個人TT・女子優勝の岩元杏奈(日本体育大学)

男子のスタートに先立ち、女子選手によるレースも開催。男子選手よりも片道3km短い、12.6kmを往復する25.2kmで開催。

個人TT・女子2位の渡部春雅(明治大学)

昨年の同大会を制し、昨年出場した全日本選手権すべてでタイトルを獲得している渡部春雅(明治大学)の走りに注目が集まったが、2番手に出走した岩元杏奈(日本体育大学)が9秒差で同大会を制した。

トラックの短距離からロードレースまで対応するオールラウンダーの岩元は「多少は自信がありましたが、スタート前はリラックスして走ることができました。来週(長野県の木祖村で)開催される個人ロードではチームメイトの(川口)うららとともに上位を目指せれば。また、月末に開催予定の全日本選手権は広島での開催ということでアップダウンが続くコースですが、一緒に走る強い選手たちについていければと思います」とレース後にコメント。

個人TT・女子表彰式

今月末には広島県三原市にある広島県立中央森林公園でロードレースの全日本選手権が開催予定だ。
ロードレースのエントリーはすでに発表されているが、個人タイムトライアルでも本大会で活躍した選手たちがエントリーしていると思われる。

今大会で活躍した選手たちの走りを全日本選手権でもぜひ注目いただきたい。

リザルト

第60回全日本学生選手権チームロードタイムトライアル大会(63.2km)

1位:東京大学(金子宗平/吉田頌/篠﨑蒼平/長坂和輝) 1時間17分00秒77
2位:朝日大学(森田一郎/長谷川大悟/伊豆野廉/山本大智) +2分1秒
3位:日本大学(仮屋和駿/生野優翔/岡本勝哉/北嶋桂大) +2分13秒
4位:京都産業大学(矢萩悠也/中村栄杜/廣中聖/上野颯斗) +3分1秒
5位:早稲田大学(美甘星次郎/中野大詞/大仲凜功/神村泰輝) +3分3秒
6位:中央大学(五十嵐洸太/津石康平/留目夕陽/釜田佳典) +3分33秒
7位:日本体育大学(松原颯祐/松原颯祐/松岡優馬/北村翔太) +3分40秒
8位:鹿屋体育大学(古谷田貴斗/馬場慎也/伊澤将也/津留崚) +3分54秒

第7回全日本学生選手権個人タイムトライアル自転車競技大会

男子(31.2km)

1位:留目夕陽(中央大学) 37分42秒034
2位:神村泰輝(早稲田大学) +2分27秒
3位:伊澤将也(鹿屋体育大学) +2分35秒
4位:古谷田貴斗(鹿屋体育大学) +2分46秒
5位:松原颯祐(日本体育大学) +2分48秒
6位:大仲凜功(早稲田大学) +2分49秒
7位:香山飛龍(弱虫ペダル) +3分00秒
8位:篠﨑蒼平(東京大学) +3分8秒

女子(25.2km)

1位:岩元杏奈(日本体育大学) 36分14秒740
2位:渡部春雅(明治大学) +9秒
3位:阿部花梨(順天堂大学) +1分40秒
4位:石田 唯(早稲田大学) +1分45秒
5位:太郎田水桜(法政大学) +3分2秒
6位:石上夢乃(鹿屋体育大学) +3分15秒
7位:川本莉子(鹿屋体育大学) +6分18秒
8位:船橋星来(法政大学) +6分25秒

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