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千葉サイクリストの“上り場”、鹿野山を4つのコースで楽しむ|裏房総コースガイド

「千葉県房総半島を走る」というと、どうしても海沿いコースを浮かべがち? いや、そんなことはない! 今回の記事では、内房レーシングクラブの鈴木英之さんに千葉県内で2番めに高い山、鹿野山(標高379m)の楽しみ方を伺った。自転車で行ける最高地点まで4つもコースがあるので、全コースを攻略してみるのも楽しそうだ。

▼鈴木さんおすすめ「もみじロード&鹿野山コース」の詳細はこちらから。

【もみじロード&鹿野山コース】景色を楽しみつつも苦しめる地元レーサーおすすめのコース|裏房総コースガイド

【もみじロード&鹿野山コース】景色を楽しみつつも苦しめる地元レーサーおすすめのコース|裏房総コースガイド

2022年07月19日

千葉サイクリストの「上り場」を徹底調査!

1.更和コース

距離:10.9km / 獲得標高差:351m

スタート地点

もっとも長く、もっとも変化に富む更和コース。スタート地点がコンビニのため、わかりやすい。序盤は広い農園に囲まれた2車線だが、中盤以降は林のなかの1車線も交えつつ勾配を増していく。ときに8 ~ 9%の区間も。途中には観光地としても有名なマザー牧場があるため、休日はクルマの量も増えるだろう。とはいえ路面状況、道幅、勾配を考えると一番簡単なコースと言える。山が苦手な初級者はまずここからチャレンジだ。

いちばんラクで上りやすいコース

2.宝竜寺コース

距離:7km / 獲得標高差:300m

スタート地点

更和コースより4km短い宝竜寺コース。宝竜寺のすぐ近くに水汲み場があり、冷たくておいしい水を補給してから走り出せる。舗装状況はよく、クルマのための道といった感じだ。勾配は序盤から中盤までは一定(最大でも7%)、一部景色が開ける終盤はちょっと厳しくなる(9%)くらいだ。最後は更和コースと合流して、鹿野山展望台へゴールになる。あまり景色に変化がなく、やや飽きるかもしれない。初~中級者向きのコースと言える。

3.鹿野山福岡(大井戸)コース

距離:8.4km / 獲得標高差:325m

スタート地点

前述の鈴木さんが「一番気持ちよく上れます」とコメントする鹿野山福岡コース。コースの半分以上が一車線で、道路わきには落ち葉や枯れ葉が溜まることも。しかしクルマが極端に少なく、それらをさほど気にせず走れる。なにより木々に囲まれた区間が多いため涼しく、勾配もほぼ一定だから脚さえもてば非常に気分よく上れる。ただ残念なのが土日祝日の9 ~ 17時は車両の上り通行が禁止ということ。地元ライダーは朝に走っているようだ。中級者向き。

4.鹿野山秋元(西猪原)コース

距離:3.6km / 獲得標高差:300m

スタート地点

鈴木さんいわく「嫌いなコース。きついから(笑)」。宝竜寺コースの半分の距離で同じ獲得標高であることから、どんな勾配になるかは想像に難くないだろう。10%を超える区間も多くある。クルマも少なく、路面も舗装が少し割れている程度で気にならない。緑も多いのだが、やはり勾配の厳しさ(直登が多く、気持ちが折れそう)がすべてを語る。しかしヒルクライム能力の強化にはバッチリだろう。山や坂が好きな中~上級者向きコースだ。

この直登は……心が折れそう!(泣)

教えてくれた人

鈴木英之さん

千葉房総半島をメインに活動する内房レーシングクラブのメンバー。レーサーとして強くなるための、千葉県内のアップダウンコースを知り尽くす。本職は消防士であり、救急救命士の資格をもつ。

※この記事はBiCYCLE CLUB[2021年6月号 No.434]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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PROFILE

ハマダ

Bicycle Club / 編集部員

ハマダ

元自転車ショップ店員であり、最新バイクや新製品の情報を日々追っている編集部員。短期ツーリングや週末サイクリングを好むザ・アベレージ サイクリスト。国内外の選手たちを熱く見守るロードレースファンでもある。趣味はパン屋巡り。

ハマダの記事一覧

元自転車ショップ店員であり、最新バイクや新製品の情報を日々追っている編集部員。短期ツーリングや週末サイクリングを好むザ・アベレージ サイクリスト。国内外の選手たちを熱く見守るロードレースファンでもある。趣味はパン屋巡り。

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