千葉サイクリストの“上り場”、鹿野山を4つのコースで楽しむ|裏房総コースガイド
ハマダ
- 2022年07月21日
「千葉県房総半島を走る」というと、どうしても海沿いコースを浮かべがち? いや、そんなことはない! 今回の記事では、内房レーシングクラブの鈴木英之さんに千葉県内で2番めに高い山、鹿野山(標高379m)の楽しみ方を伺った。自転車で行ける最高地点まで4つもコースがあるので、全コースを攻略してみるのも楽しそうだ。
▼鈴木さんおすすめ「もみじロード&鹿野山コース」の詳細はこちらから。
千葉サイクリストの「上り場」を徹底調査!
1.更和コース
距離:10.9km / 獲得標高差:351m
もっとも長く、もっとも変化に富む更和コース。スタート地点がコンビニのため、わかりやすい。序盤は広い農園に囲まれた2車線だが、中盤以降は林のなかの1車線も交えつつ勾配を増していく。ときに8 ~ 9%の区間も。途中には観光地としても有名なマザー牧場があるため、休日はクルマの量も増えるだろう。とはいえ路面状況、道幅、勾配を考えると一番簡単なコースと言える。山が苦手な初級者はまずここからチャレンジだ。
2.宝竜寺コース
距離:7km / 獲得標高差:300m
更和コースより4km短い宝竜寺コース。宝竜寺のすぐ近くに水汲み場があり、冷たくておいしい水を補給してから走り出せる。舗装状況はよく、クルマのための道といった感じだ。勾配は序盤から中盤までは一定(最大でも7%)、一部景色が開ける終盤はちょっと厳しくなる(9%)くらいだ。最後は更和コースと合流して、鹿野山展望台へゴールになる。あまり景色に変化がなく、やや飽きるかもしれない。初~中級者向きのコースと言える。
3.鹿野山福岡(大井戸)コース
距離:8.4km / 獲得標高差:325m
前述の鈴木さんが「一番気持ちよく上れます」とコメントする鹿野山福岡コース。コースの半分以上が一車線で、道路わきには落ち葉や枯れ葉が溜まることも。しかしクルマが極端に少なく、それらをさほど気にせず走れる。なにより木々に囲まれた区間が多いため涼しく、勾配もほぼ一定だから脚さえもてば非常に気分よく上れる。ただ残念なのが土日祝日の9 ~ 17時は車両の上り通行が禁止ということ。地元ライダーは朝に走っているようだ。中級者向き。
4.鹿野山秋元(西猪原)コース
距離:3.6km / 獲得標高差:300m
鈴木さんいわく「嫌いなコース。きついから(笑)」。宝竜寺コースの半分の距離で同じ獲得標高であることから、どんな勾配になるかは想像に難くないだろう。10%を超える区間も多くある。クルマも少なく、路面も舗装が少し割れている程度で気にならない。緑も多いのだが、やはり勾配の厳しさ(直登が多く、気持ちが折れそう)がすべてを語る。しかしヒルクライム能力の強化にはバッチリだろう。山や坂が好きな中~上級者向きコースだ。
教えてくれた人
鈴木英之さん
千葉房総半島をメインに活動する内房レーシングクラブのメンバー。レーサーとして強くなるための、千葉県内のアップダウンコースを知り尽くす。本職は消防士であり、救急救命士の資格をもつ。
※この記事はBiCYCLE CLUB[2021年6月号 No.434]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT:浜田幸紀(編集部) PHOTO:宮田幸司/荒木優一郎 MAP:周地社
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