BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

ベスビーのeバイク、「JG1/JR1」で富士山ヒルクライムにチャレンジ!|BESV

ヨーロッパでは「ツール・ド・フランス」で有名な峠にeバイクのレンタルがあり、「ジロ・デ・イタリア」ではeバイクを使った「ジロE」が開催されるなど、eバイクの世界は着実に盛り上がっている。私たちも峠の絶景を手軽に楽しもう!

田中 弾(右):マイペースで自転車を楽しみ、気づけば歴20年以上になるフリー編集者。日本サイクリングガイド協会ガイド  Reina(左):モデル。ロードバイク乗りで以前は月間1000 ~ 1500km乗っていたことも。今回は久しぶりのライド

ブランクがあっても、坂が苦手でも、eバイクなら楽しめる

40代半ばを過ぎた数年前、西伊豆の峠を走っていてサイクリストにサッと抜かれたことがあった。相手の自転車に目を向けるとそれはBESV(以下、ベスビー)のeバイク。「自転車は人力でこぐ」が当たり前の時代に乗り始めた自分にとって、ベスビーのようなeバイク専門メーカーの登場(2014年)は、自転車の新たな楽しみ方のスタイルを発信する、とても新鮮なモノに映った。

そして今やeバイクはロードバイク界に浸透し、サイクリングツアーの現場でもeバイクに触れる機会が多くなった。参加者がeバイクをレンタルして走るケースも増えている。

では、eバイクにはどんな魅力があるのだろう? あの日抜かれたときの素直な感想、「いいなぁ、eバイク」という思いとともに、ベスビーのJG1とJR1を通じて峠のeバイクレポートをお届けしたい。

試乗の舞台は山梨県の富士スバルライン。距離は約24kmと長めで、料金所から終点の五合目までほぼ上りが続くことから日本有数のヒルクライムコースとして人気を集めている。
一緒に走ったのはモデルでロードバイク乗りのReinaさん。週末に関東近辺の峠をアクティブに楽しむ彼女は、レース入賞経験もある実力の持ち主。ただ、ヘルニアを患ってしまいここ2年はロードバイクと疎遠に……。手術後も山を上ることに抵抗があったそうだが、「eバイクなら上れるかも?」とトライした。

ロードバイクからしばらく離れていたReinaさんと、年齢を重ねてキツイ坂道は遠慮したくなってきた筆者――そんな2人にeバイクがもたらしたヒルクライムの世界とは?

富士山五合目へ向け出発! eバイクならともに走りともに楽しめる

ベスビーのJG1とJR1はJG1がグラベルモデルで、JR1はロードモデルとキャラクターが異なるものの、電動アシストのユニットは共通している。リアハブにモーターを搭載しているためアシストの力が路面にダイレクトに伝わり力強い。

この日、Reinaさんの表情は、アシストをオンにした瞬間にパッと明るくなった。「まるで速い人に背中を押されて上っているよう」というのが初eバイクの感想だ。富士スバルラインの平均勾配は約4%だが、じつは序盤はそれ以上の勾配の坂が続いている。こうしたキツめの区間をアシストの力でスイスイと上れるのは、これまでになかった経験と喜ぶ。ペダルを軽くこいでいてもメーター読みで時速16km。単純計算すると90分でゴールの五合目まで上れることになり、これは中級者レベルのタイムに匹敵する。加えて、eバイクの魅力はまだほかにもある。

そのひとつがeバイクなら一般のロードバイクより峠をより安全に楽しめるというコト。eバイクは、時速10km以下で人力1に対して最大2のアシストの力が働くので、よほどの激坂でないかぎり車体がフラついてしまうような低速にはならない。誰もが安心してヒルクライムを続けられるよさがある。

反対に時速10kmを超えるとスピードの上昇とともにアシストの力が軽減していくため(アシストは時速24kmに達すると切れる)、友人・仲間同士のライドではペースも合わせやすい。坂に入ったらチギれてしまって一人旅……、そんな不安も吹き飛ばしてくれる。

富士スバルラインは全域にわたって舗装がきれいに整備されていて走りやすい。序盤は木々に囲まれた山中が多く、終盤に近付くと景色がひらけてくる。「これまで峠に行く目的はトレーニングで、『こんなツライときに話しかけないで』と思うこともしばしばでした(笑)。けれどもきれいな景色を見るために気軽に運動できるのがeバイクなんだなと感じます」、とReinaさん。たとえ何度か訪れているコースでも、周囲を見回す余裕が生まれると思いがけない絶景が見つかることも。動物の姿が見られることもあれば、心地よい鳥のさえずりが耳に入ってきたりもする。

そんな状況に夢中になっていると五合目まではあっという間で、まるで平坦を走っていたような感覚でゴールへ。 トレーニングの視点で見ると体の疲労は少ないかもしれないが、代わりに山岳の豊かな自然をあますところなく堪能できるのがeバイクといえる。ヒルクライムを楽しむコミューターとして、その存在感は唯一無二のものだ。

ちょいラクな峠ライドは楽しい!

この日は気温30度を超える真夏日だが、eバイクなら汗だくにならずにラクに上れる
出発前に「リタイアしたらごめんなさい」と話していたReinaさん。坂をアシストの力でスイスイと上れることから笑顔に
美しい景色が開けてくると自然とテンションも上がる
五合目に向かう終盤のトンネル。後ろには少し雲に隠れた富士山が
無事にフィニッシュ。ロードバイクよりがんばった感はなくても、峠の景色や仲間とのライドができるという点で充実度は高い

高い走破性と快適で扱いやすいeグラベルロード

JG1

価格:39万8000円

Jシリーズのスポーティな走行性能を踏襲しつつ、高い安定性も融合させたJG1。グラベルはもちろん舗装路でも扱いやすく、eバイクで欲張りに遊びたい人にぴったり。コンポもシマノGRXとスキがない。

ハンドルはグラベルで安定感を発揮するフレアドロップハンドルを採用。オンロードでも使いやすい
タイヤはエアボリュームのある700×38C。フォークはカーボン製で衝撃吸収性を高めている
カラーは今年の8月末にリリースされる新色のサンドストーン。シックな雰囲気で高級感がある

SPEC

カラー:サンドストーン、オリーブドラブ
サイズ:S、M
フレーム:アルミ
フォーク:カーボン
コンポーネント:シマノ・GRX 11速
タイヤ:マキシス・ランブラー700×38C
アシストモード:2アシストモード(エコモード/パワーモード)&スマートモード
バッテリー:36V7.0Ah
走行可能距離:105km(エコモード)/ 40km(パワーモード)
重量:15.8kg(S)、15.9kg(M)

「JG1」の詳細はこちら

ロードバイクと遜色ない走行性能。長く愛されるロングセラー

JR1

価格:34万8000円

軽量アルミフレームの採用により15.7kgの軽さを実現。eバイクとしてのトルクフルな加速と軽快なハンドリングで、街乗りからファンライド、レーシーなロングライドまで幅広く活躍する一台。

タイヤは700×25C。フォークとのクリアランスに余裕を持たせていて28Cまで対応可
フレームは細身でスマートなデザイン。ダウンチューブ内にバッテリーを内蔵する。2018年グッドデザイン賞を受賞
変速機とブレーキはシマノ105。リーズナブルな価格でいて押さえるべき性能はしっかりと確保する

SPEC

カラー:マットブラック、マットホワイト、マットブルー
サイズ:XS、M
フレーム:アルミ
フォーク:アルミ
コンポーネント:シマノ・105 2×11速
タイヤ:マキシス・デトネーター700×25C
アシストモード:2アシストモード(エコモード/パワーモード)&スマートモード
バッテリー:36V 7.0Ah
走行可能距離:115km(エコモード)/ 45km(パワーモード)
重量:15.7kg(XS)、16.0kg(M)

「JR1」の詳細はこちら

JG1/JR1共通ディテール

リアハブの電動ユニット。台湾の大手IT機器メーカーを親会社にもつベスビーは、電子制御技術に長けており、ヨーロッパでも信頼を集めている
バッテリーは約1.45kgと軽量。容量は36V 7.0A
オプションでバッテリーバッグを用意。同社では一度に100km乗るようなロングライドや長めのヒルクライムを走る場合は、万一に備えて予備のバッテリーの携行を推奨
ハンドルの左右のドロップに付くアシストモードのスイッチ。走行中も切り替え操作が簡単だ

走行スタイルごとに選べる4つのアシストモード

アシストモードは4種類。赤色はパワーモード
青色はエコモード
紫色はペダルを踏む力を感知して最適な電気量を出力するベスビーオリジナルのモード。他に黒色のノンアシストがある

BESV公式サイト

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load