
シクロクロスシーズンが開幕! 男子は織田 聖、女子は渡部春雅が勝利|JCX#1土浦

Bicycle Club編集部
- 2022年10月10日
10月10日、茨城県土浦市のりんりんポート土浦周辺特設コースで2022-2023年シーズンのJCXシリーズ開幕戦が「茨城シクロクロス 土浦ステージ Supported by SPECIALIZED」として開催。
近年恒例となっている茨城シクロクロスでのJCXシリーズ開幕戦、例年は茨城県取手市にある小貝川リバーサイドパークでの開催となっていたが、今年は昨シーズンの全日本選手権が開催された土浦市のりんりんポート土浦での開催となった。
JCXシリーズの開幕戦ということもあり、男女エリートには昨シーズンの全日本チャンピオンである小坂 光(宇都宮ブリッツェン)や渡部春雅(明治大学)ら国内トップ選手たちが集結。男子エリートは織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、女子エリートは渡部が制す形となったが、来年1月に愛知県市稲沢市のワイルドネイチャープラザで開催予定の全日本選手権に向けて、約3カ月間の戦いの火ぶたが切られた。
昨シーズンの全日本選手権開催コースで2022-2023年シーズンのJCXシリーズが開幕
10月10日、茨城県土浦市のりんりんポート土浦周辺特設コースで2022-2023年シーズンのJCXシリーズ開幕戦が「茨城シクロクロス 土浦ステージ Supported by SPECIALIZED」として開催。
近年恒例となっている茨城シクロクロスでのJCXシリーズ開幕戦、例年は茨城県取手市にある小貝川リバーサイドパークでの開催となっていたが、今年は昨シーズンの全日本選手権が開催された土浦市のりんりんポート土浦での開催となった。
コースは全日本選手権開催時から一部変更となり、スタート地点が陸上競技場のトラックからコース最奥の舗装路へ、そしてりんりんポート土浦側の芝生区間のコースがなくなっている点が大きな変更点だ。
昨シーズンの全日本選手権同様、大きな上りや乗車困難な区間がないため、国内トップクラスの選手たちによるハイスピードなレースが予想された。
男子エリートは織田 聖が圧倒的な走りを見せつける
男子エリートには昨シーズンの全日本選手権を制した小坂 光(宇都宮ブリッツェン)や、ロードレースでは海外を主戦場として活動している織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、前全日本チャンピオンで5月に開催されたTOJ(ツアー・オブ・ジャパン)での落車による骨折から復帰して間もない沢田 時(チームブリヂストンサイクリング)らが参戦。
レースは1周目からパックでの走行が続く中、2周目にペースが落ちたタイミングで織田がペースを上げた結果、小坂や沢田、副島らとタイム差が開き、織田が単独で先行する形となる。
織田はレース後のコメントで、「(ペースが落ちたタイミングで)ペースを落としたくなかったのでペースを上げたら後ろとの差が開き、タイミングがちょうどシケイン前だったこともあって、自分はシケインをバニ-ホップでクリアできる分差がより開く形になりました」とタイム差がついたタイミングを振り返る。
その後、沢田が単独で追走をかけ、一時はタイム差が縮まるも、織田も縮まっていることを認識してペースを上げた結果、再び差が開き始め、そのまま独走で織田がJCX開幕戦を制す形に。
73名が出走したレースはフルラップ完走わずか10名という非常に厳しいレースとなった。
織田は開幕戦での優勝について「(シクロクロス)シーズン初戦ということで勝ちたいレースでしたが、しっかりと勝てて良かったです」とコメント。
約3カ月に渡るシクロクロスシーズンに向けては「ロードシーズンからそのままなので一度休みを入れつつ、能登か幕張でしっかり走れるように頑張っていきたいす」と、1年を通して走り続ける織田らしいコメントが返ってきた。
女子エリートは全日本チャンピオンの渡部春雅がチャンピオンジャージで初優勝を飾る
女子エリートには男子エリート同様、昨シーズンの全日本選手権を制した渡部春雅(明治大学)や同2位の小川咲絵(AX cyclocross team)、MTBで海外遠征をこなしてきた小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)らが参戦。
レースは1周目の序盤こそ渡部や小川、石田 唯(早稲田大学)らがパックで走るものの、1周目の後半には渡部が単独で抜け出す形となり、そのまま独走。
渡部は最後まで後続に追い付かれることなく、JCXシリーズ開幕戦、そして全日本チャンピオンジャージを初めてまとったレースで優勝を決めた。
一方、2位争いは小川や小林、石田が周回ごとに入れ替わるものの、残り2周で小林を逆転した小川が2位を確保する形となった。
渡部は「シクロクロスを走るのは久しぶりだったんですが、楽しかったです」とシーズン初戦を振り返る。
前日まで栃木県で国体を走り、土浦へ移動しての連戦になった点については「(前日移動で)渋滞もあって移動に時間がかかってしまったんですが、スタート時間が遅いこともあってそんなに疲労は感じずに走ることができました」と渡部。全日本チャンピオンジャージを着て初めて走るレースとなった渡部は「注目されているなと思いましたし、重みを感じました」というものの、「今年初戦だったのでどれぐらい走れるかは分からなかったんですが、ガンガンいければいいなと思っていて、最初からそのとおりに走れたので良かったかなと思います」とレースを振り返る。
これからのシクロクロスシーズンについては「まだロードレースで全日本選手権やツール・ド・おきなわが残っているので、それも頑張りつつ、シクロクロスも頑張りたいなと思います」とさまざまな種目で活躍する渡部らしいコメントが返ってきた。
リザルト
男子エリート
1位:織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
2位:沢田 時(チームブリヂストンサイクリング)
3位:副島達海(大阪産業大学)
女子エリート
1位:渡部春雅(明治大学)
2位:小川咲絵(AX cyclocross team)
3位:小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)
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