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UCI宇都宮シクロクロス2日目、織田 聖と小川咲絵が完全優勝を達成!

12月17日から18日にかけて、栃木県宇都宮市にある道の駅うつのみや ろまんちっく村でカンセキpresents2022宇都宮シクロクロスが開催された。

大会2日目となる18日は男女エリート、男子ジュニアのUCIレースと、キッズやマスターズのレースを実施。男子エリートでは序盤にトラブルが発生したものの、中盤にかけて素晴らしい走りを見せた織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がこの日も優勝し、2日間完全優勝を達成した。女子エリートではこちらも序盤にミスで少し遅れてしまったものの、見事な走りで挽回して見せた小川咲絵(AX cyclocross team)がこの日も優勝し、織田同様こちらも2日間完全優勝を達成した。

▼UCI宇都宮シクロクロス1日目の記事はこちら

3年ぶりに開催したUCI宇都宮シクロクロス! 男子は織田 聖、女子は小川咲絵が勝利

3年ぶりに開催したUCI宇都宮シクロクロス! 男子は織田 聖、女子は小川咲絵が勝利

2022年12月18日

全日本チャンピオン・小坂 光が地元レースで落車し、DNF

12月17日から18日にかけて、栃木県宇都宮市にある道の駅うつのみや ろまんちっく村で宇都宮シクロクロスが開催。
大会2日目となる18日は男女エリート、男子ジュニアのUCIレースと、キッズやマスターズのレースが開催された。

前日の曇り空から一転し晴れ間の中でのレースとなったものの、強風で雪が舞う場面も見られ、大会2日目は時おり強くなる風に選手たちはかなり力を使う天候の中でのレースとなった。

男子エリートのレースは70名の選手が14時10分にスタート。
ホールショットを沢田 時(チームブリヂストンサイクリング)が奪い、織田、小坂と注目選手たちがしっかりとスタートを決めていく。

強風下のレースということもあり、先頭は昨日同様にパックでの走行になるかと思われた矢先、スタートループで全日本チャンピオンである小坂 光(宇都宮ブリッツェン)が落車し、リタイヤとなってしまう。

小坂はその後病院で、上腕骨にひびが入っており、全治3週間と診断されたとのこと。
小坂はチームを通じ、「今日はより高いモチベーションで会場入りし、たくさんのサポーター、チームメイトも来てくれ、その期待に応えたい一心だった。前方選手がラインを変えた際、うまく回避できず、落車してしまった。病院での検査結果で骨にひび。しばらく安静が必要だが、来月の全日本に向けて前向きに調整したい」とコメントを残す。

昨日のレースでは地元レースで3位表彰台に立っており、この日のレースでも地元ファンに表彰台へ立つ姿を見せたいとどの選手よりも強く思っていたのではないだろうか。

DAY1で3位に入った小坂 光(宇都宮ブリッツェン)

一方で、全治3週間とのことで約1カ月後の全日本選手権には出走可能かと思われる。コンディションを整えることは難しいかと思われるが、ディフェンディングチャンピオンとして迎える1月の全日本選手権で小坂が見事な走りを見せることに期待したい。

序盤にトラブルを抱えた織田がトラブルを跳ね返す見事な走りで完全優勝を達成!

小坂がDNFとなるなどスタートから荒れる展開となった男子エリートのレースでは、昨日優勝した織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)もチェーントラブルで順位を落としてしまう。

レース後織田は、「チェーントラブルで最初遅れてしまいました。スタート前に自転車が倒れてしまって、そのときにエンドが曲がっていたのかなと。そこは自分のミスで、でもすぐにバイクを変えて、そこからはちゃんと走れたかなと思います」と序盤遅れてしまった原因を話す。

小坂がDNF、織田が遅れる中レース前半をリードしたのは、この日がブリヂストンのジャージを着る最後のレースとった沢田 時(チームブリヂストンサイクリング)。
沢田の後方には副島達海(大阪産業大学)、中島 渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)が続くが、それぞれ数秒のタイム差がつく。

織田もバイク交換後にはペースを上げ、中盤までに沢田へと追い付く。
「時間をかけて戻りました。自分だけ力を使うんじゃなくて、沢田選手にも力を使わせて」とあえて時間をかけて先頭まで戻ったという織田は、「息が整うまでは沢田選手の後ろについて、息が整ってからは前に出て。ガンガン仕掛けないと勝てないので、仕掛けて勝ちました」と語るように、息が整ってから攻撃を仕掛け始める。

織田の攻撃に対して対抗する沢田だが、バーニーホップでシケインを超える織田に対して、沢田は自転車から降りてシケインをクリアしたため、若干の差が生まれてしまう。
織田は「ずっと攻撃を仕掛けていて。シケインのところで一番差が開いて、シケイン後はずっと向かい風なので、そこで離れた形かなと思います」とレース後にレースが決まった瞬間を振り返る。

独走となった織田は「踏めるところは踏んで、テクニカル区間はミスしないように走りました」と語るように、前日同様の見事な走りを見せ、大会2日間を通じて完全優勝を達成。今シーズン負けなしで来月の全日本選手権を迎えることとなった。

来月の全日本選手権に向けて織田は、「2年間逃しているので、勝たなきゃいけないなと。でもプレッシャーはないです。ディフェンディングチャンピオンではないので、挑戦する気持ちで」と語った。

序盤のミスを力で挽回した小川が完全優勝を達成!

女子エリートのレースは20名の選手が12時40分にスタート。
ホールショットを小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が奪うと、全日本チャンピオンである渡部春雅(明治大学)を先頭に最初の砂浜区間へと突入。渡部、小林、小川咲絵(AX cyclocross team)、石田 唯(早稲田大学)、大蔵こころ(早稲田大学)の5名が先行すると、小川のミスをきっかけに渡部、小林が抜け出す。

小川はレース後に「昨日とは全然違う展開で、1周目で自分のミスで5位まで下がってしまい、そこからの追い上げという形で。落ち着いて勝つことに集中して、どうすれば勝てるか考えて走っていました」と全体を振り返り、「(1周目のミスについて)前を見ると、平坦は私の方が踏めているな、平坦で踏めば追いつけるなという自信があったので、そこは落ち着いて対処しました」と、ミスで遅れたが冷静に対処できていたと語る。

小川が前の2名に追い付くと、渡部と小川が2名のパックで先頭となり、小林との差を徐々に広げていく。
3周目まではパックで走っていた渡部と小川だが、4周目の林間区間へ入る上りで渡部のミスをきっかけに小川との差が徐々に広がると、林間区間を抜けた芝生区間で小川がさらにペースを広げ、小川が独走状態に入る。

「4周目の林間区間への上りで相手(渡部)がミスをしたタイミングで仕掛けて、そこで30秒程度のタイム差が開いたので、これはいけるなと。後は自分がミスしても追いつかれないタイム差を維持するように走りました」と抜け出したタイミングを小川は振り返ると、「(渡部選手とのパックになってからは)後ろから小林選手が追ってきているのは見えていたので、先頭でけん制して(小林選手に)追い付かれるのは嫌だったので、自分でペースをコントロールして。渡部選手よりは小林選手を意識していました」と、渡部よりも小林を意識していたことを明かす。

一方、小林は粘りの走りで徐々に渡部との差をつめていき、5周目の時点で逆転し、小林が2位に浮上する。
小林とのタイム差を意識していたという小川はそのまま独走で最終周のホームストレートに姿を見せると、昨日同様観客たちとハイタッチする余裕を見せながらホームストレートを通過し、両手を高々と上げながらフィニッシュラインを通過、独走で優勝を決めた。

「自分のミスもあって昨日とは全く違う展開になってしまいましたが、そこから立て直せたのは大きな自信になりました」と今シーズンの勝ちパターンとは違う形で勝利した小川は、「宇都宮は相性がいいコースですし、レースを経験していく中でどんなコンディションでも走れるようになってきた。全日本は全然違うコースですけど、今年一番目標にしている全日本選手権で勝てるように頑張りたいと思います」と全日本選手権に向けて抱負を語った。

また、2日連続での優勝および2日間の総合優勝で得た賞金の使い道について聞くと、「新しいホイールを買ったので、その支払いに使いたいと思います。あとは食事代に(笑)」と小川らしいコメントが返ってきた。

全日本選手権を1カ月後に控え、全日本選手権前最後の主要大会となった今年の宇都宮シクロクロス。
男女エリート共に織田と小川が力を見せつける形となり、特に2日目はお互いトラブルがあったにも関わらず独走での優勝と、2選手は他選手と比べて抜けた印象を与えてくれた。
全日本選手権という他とは違う独特なレースをこの2人が制すのか、それともライバルたちが制すのか、今シーズン最大の山場である約1カ月後の全日本選手権に注目だ。

リザルト(UCIレース)

男子エリート

1位:織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 56分31秒
2位:沢田 時(チームブリヂストンサイクリング) +38秒
3位:副島達海(大阪産業大学) +1分25秒

女子エリート

1位:小川咲絵(AX cyclocross team) 48分38秒
2位:小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム) +42秒
3位:渡部春雅(明治大学) +1分21秒

男子ジュニア

1位:佐々木啄人(宮城県泉高等学校) 38分38秒
2位:Sam NORTHEY(Alpine Cycling Club) 同
3位:澤井千洋(SNEL) +47秒

宇都宮シクロクロス 公式サイト

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