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進化を続けるパールイズミのオーダーサービス、「POS」で作る仲間のシンボル

パールイズミといえばサイクリストなら一度は手にしたことのある日本のスポーツアパレルブランドだ。豊富なラインアップと確かな品質で国内外を問わずファンが多く、数々のアスリートの活躍を支えてきた実績をもつ。

そんな創業70年のパールイズミが、オーダーウェアの製品やサービスを再定義するプロジェクト「POS(パールイズミオーダーサービス)」を立ち上げた。今回はパールイズミでオーダーウェアを担当する清水専務に、POSについてお話を伺った。

コロナ禍で再確認したオーダーウェアの価値

パールイズミのカスタムウェアは今から約40年前にスタートした。以前はトップアスリートや実業団選手のためのものというイメージが強かったが、近年ではホビーレーサーから愛好家まで幅広いサイクリストに欠かせないツールとなっている。

そんなオーダーシステムをなぜ創業70年の今、進化させようと思ったのか。POSを立ち上げたきっかけは、コロナ禍で感じたチームの象徴としてのオーダーウェアの存在だった。

「パールイズミではブース出展をはじめ、社員自らレースに参戦するなど、全国各地のイベントを巡る機会が多々あります。それがコロナ禍にはイベントが中止になったり参加に制限がかかったり。私たちだけでなく、多くのサイクリストがストレスを感じていたんじゃないでしょうか。
その後、少しずつ規制が緩和されても、運営の努力はもちろん参加者の協力も必要だったと思います。ただ、そういった大変さを感じるいっぽうで、人が集まってスポーツをすることの大切さも改めて実感しました。
共通のウェアを身に着け、同じ景色を見たりお互いに競い合う。チームの象徴ともいえるオーダーウェアは、サイクリストにとってなくてはならない存在なんだと改めて気づかされました」

もっといいもの、もっといいサービスを届けるにはどうしたらいいのか。こうしてパールイズミの存在意義を今一度見直し、40年続くカスタムウェアの製品やサービスを継続的にリノベーションすることが決まった。

POS立ち上げのヒントは「3身よし」という言葉

製作拠点を可能な限り日本に置くパールイズミだが、職人やものづくりのプロとの会話で“3身よし”という言葉を耳にすることがあった。ユーザーがウェアに満足するということは、それを生み出す工場も仕事が増えてうれしいし、ウェアを手掛けるパールイズミにとってもファンが増えてうれしい。POSを立ち上げるうえで、この言葉は大きなヒントとなった。

「レースやものづくりで全国を巡るなかで、サイクルウェアで日本を元気にしたいという気持ちが次第に強くなっていきました。日本がもつ素晴らしい技術をウェアをとおして継承してもらいたい。日本製を押し付けるわけではなく、日本人がご飯とお味噌汁でほっとするような感覚を、ジャパンメイドのウェアで表現したい。そんな想いもあって、今回POSというプロジェクトを立ち上げました」

2022年に立ち上がったPOSはまだまだ発展途上だが、こうしたパールイズミの熱い気持ちが、新アイテム投入やサービス向上など、いろいろな形に変わって徐々に実現している。個人のニーズを満たすだけでなく、多くのサイクリストがより柔軟にカスタムウェアを選べるように、POSはこれからも進化を続ける。

時代のニーズに合わせて、POSでオーダーサービスはどう変わるのか

パールイズミのオーダーウェアの製品やサービスを再定義するプロジェクト、POS。ここでは新たにスタートする具体的な取り組みを紹介していく。

ファーストシリーズにアイテムを追加

「オーダーウェアは値段が高い」というイメージを払拭するべく2022年から登場したファーストシリーズ。国内生産のクオリティはそのままに、1着7,700円(税込)からとシンプルな機能で価格を抑えたビギナーにもおすすめのシリーズで、2023年には新アイテムを追加予定だ。
「仲間でデザインしたおそろいのウェアで自転車を楽しみたい」、「基本性能で妥協はしたくないけれど、価格を抑えたオーダーウェアを選びたい」という人にはピッタリ!

オーダーウェアページをリニューアル

公式サイト内のオーダーウェアページを全面リニューアル。パールイズミのこだわりやラインアップなどがこれまで以上にわかりやすくなった。また、サイト内にはオーダーウェアを初めて注文するという人のために、デザインからアフターケアまでを写真付きで詳しく紹介する専用ページも開設。オーダーウェアをより身近に感じることができる。

ロードスーツのラインアップを拡充

2023年には基本的な性能を備え、価格を抑えたエントリーモデル「オーパスロードスーツ」と、高品質な素材と着心地を備えたミドルクラスの「イグナイトロードスーツ」を追加。プロ選手も愛用する空気抵抗素材搭載のハイエンドモデル「エアスピードロードスーツ」と合わせて3つの価格帯からスタイルに合わせたロードスーツを選ぶことができる。

左からエントリーモデル「オーパスロードスーツ」、ミドルクラスの「イグナイトロードスーツ」、ハイエンドモデルの「エアスピードロードスーツ」

新アイテム&サービスも続々登場

新価格帯に挑戦

為替の影響を受けにくい国内生産のメリットを活かした新価格帯にも挑戦。無駄を取り除きコストを削減するなど、現状に満足せず常に前進を続けている。

オプションサービス充実化&価格の見直し

袖の形状変更や選べるパッドなどの無料オプションのほか、丈や幅を変更するサイズ調整、ファスナー付きポケットなど豊富なオプションが魅力。2023年春よりサービスを充実させるとともに、価格も見直す予定だ。

学生向けアイテム&サービスを展開

自転車競技に真剣に取り組む若いサイクリストを応援。製品ページに「学割」マークがついている商品には、定価から最大30%オフで購入できるアイテムも。個人はもちろん、学生チームのチームウェア制作も大歓迎だ。

落車あんしんケアの導入

納品後1年以内に落車でウェアが破損した場合、製品価格の半額で新品の再作製が依頼できる。グローブなどの一部アクセサリーを除き、ほとんどのアイテムが対象だ。

オーダーウェアの詳細はこちら

5年目を迎える自転車コミュニティ、PICCの存在

パールイズミでは、2017年からPICC(パールイズミサイクリングコミュニティー)という自転車コミュニティーを運営している。同じデザインのオーダーウェアやアイテムを身に着け、自転車に乗る。仲間意識がモチベーションアップにつながると、年々ウェアの販売数も右肩上がりだ。

定期的に開催されるPICCライドイベントの参加条件は意外にもオープンで、どんなウェアを着ていても参加できる。カフェなどでの休憩は参加者同士が交流を深めるきっかけにもなっており、ブランドアンバサダーを務める栗村 修さんなどのスペシャルゲストも不定期で参加することがある。

そんな徐々に広がりつつあるPICCのオフ会が、12月に都内某所で開催された。
オフ会には一般サイクリストのほか、栗村さん、2022年JPT年間王者の小林 海選手(マトリックスパワータグ)、自転車イラストで人気のイラストレーター大野哲郎さん(リンネ)、スイスのパフォーマンスブランドOn Japan代表の駒田さんらも参加。美味しい料理を片手に、トークショーや豪華賞品が当たるじゃんけん大会などを楽しんだ。

パールイズミは2023年、こういったPICCの活動をさらに拡充していく。コミュニティへの新規参加も大歓迎だ。
自転車イベント以外でも楽しく過ごす。当たり前のようだが、コロナ禍を乗りこえた今だからこそ大切にしたい“人と人とのつながり”を、POSがつくりだすオーダーウェアをとおして広げていく。

パールイズミ公式サイト
オーダーウェアページ

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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