九十九里浜を行くぞ!編|ちょもかの太平洋岸自転車道ポレポレ旅作戦
Bicycle Club編集部
- 2023年01月25日
ポレポレはスワヒリ語で「ゆっくり、のんびり」の意味。太平洋岸自転車道を舞台に、自転車ゆる旅スタイルを追求します! ガチでない人のための、がんばらなくてもいいサイクリング、第2回は日本最大級の浜、九十九里浜を行くぞ!
INDEX
車中泊と輪行で九十九里浜を楽しむ
車中泊&ソロキャン女子にして今シーズン、ついに念願のサイクリング本格デビューを果たしたユーチューバー、ちょもかさん。
レトロなスタイリングが気に入って手に入れたクロモリのツーリング車、ビアンキ・アンコラを相棒に、太平洋岸自転車道を走る連載の第2回。
前回は、太平洋岸自転車道のスタートポイント銚子を舞台に周遊ポタリングを楽しんだが、今回は、千葉のロングビーチ九十九里浜を行く。
全長66kmにもなる日本最大級の浜は、初級者にはなかなかにハード。真夏シーズンでもあるし、それに風向きや路面状況もある。そこで、九十九里浜の北端に近い旭市あたりから、南下できるだけ行ってみる。どこまでいけるかな?
得意技である車中泊を武器に、輪行との合わせ技でエスケープ手段を確保する作戦で行くことにした。
毎回、サイクリング手段のステップアップがもうひとつのテーマとなっているこの連載。第2回にしてハードルの高い「輪行」にちょもかさんが挑戦することに!
自転車とクルマと鉄道で行く九十九里浜、なかなかに盛りだくさんになりそうな気配。ではレッツゴー!
車中泊&輪行テクを駆使
今回は、クルマに加えて輪行を使っての鉄道による移動にもチャレンジ! クルマで来て、自転車で走って、輪行で戻るという合わせ技で太平洋岸自動車道にアタック!
輪行のハードルを下げてラクに
クルマで現地に来るとそこまで戻って来なくてはならないのが宿命。そこで今回は九十九里浜沿いを行くところまで行って輪行で戻ってくる作戦。
海岸沿いを走るのに疲れたら、内陸に向かって4kmほど走れば総武本線が走っている。
慣れない輪行ということもある。もともとビアンキ・アンコラに付いていたマッドガードは、ちょっと輪行しずらいので外すことに。
輪行袋は女性サイクリストが開発したグランジ・キャリーを使用した。ベルトを多用せず、袋に入れるだけ。直観的で分かりやすいと初級者にも好評の輪行袋だ。
輪行袋やカメラ機材はサドルバッグへ。サドルバッグループがあるブルックスのサドルに対応したキャラダイスのサドルラックは超便利。金具をループに入れてベルト1本でサドルバッグを着脱できる。輪行ライドにオススメだ。
今回のちょもかスタイル
カジュアルなサイクリングウェアに。ステムデザイン・サイクルDRY Tシャツ(トップス)。ペダリングショーツ(ボトムス)。
問:ステムデザイン www.stemdesign.net
チェレステ号の装備はこちら
輪行しやすくカスタム
チェレステ号は、もともとガード付きのツーリング車。ガード付きを輪行対応にするには、ガード分割加工などカスタムが必要となるので、今回はガードを外した。また着脱しやすいキャラダイスのサドルバック&クラシックサドルラックを導入。
グランジ・キャリーでカンタン輪行
使いやすい輪行袋で女性ユーザーにオススメのキャリー。付属のホイールバッグに前後輪を収納し、フレームを挟むように入れて本体袋のファスナーを閉じれば完了という手軽さ。袋はフレームサイズ520㎜以下を目安に設計されており、中身の遊びが少なく安定しているのも特徴。
問:東京サンエス https://tsss.co.jp
クルマ旅と自転車旅のいいとこ取りを追求!
クルマで九十九里浜へやってきた。車中泊女子なので、クルマでサイクリングはひとつのテーマ。なのだけど、太平洋岸自転車道を行ったらクルマのところまで戻って来なくてはならないのが難点。
悩んだ末に、クルマのある場所まで電車で戻ってくる方法を思いついた。「輪行」ってやつだ。いつかはと思っていたが、意外に早くチャレンジする機会が訪れた。
JR総武本線の旭駅。駅のコインパーキングに停めて愛車をクルマのナマステ号から自転車チェレステ号へ乗り換え海岸へ。
今回輪行を簡単にするために、泥ヨケを外してのストリップ状態。でもこれはこれでシンプルでカッコイイかも。
海岸沿いのサイクリングロードで九十九里浜スタート! じつはこの道は太平洋岸自転車道じゃない。自転車道に設定されているのは、浜から見ると松林の向こうの県道だ。
九十九里浜サイクリングというと、雄大な浜をバックに永遠に続くような浜辺の道のイメージが浮かぶ。たしかにそういう道もあるけれど実際は数kmで、全体から見るとほんのちょっと。
走ってみると整備されたての道も砂に覆われていたりして、そのまま突っ込むとタイヤをとられてキケン。そこは押して歩いたほうがいい。
というわけで、ロードバイクでの走行を考えると自転車道に県道のほうが指定されているのは、まあ分かる。とはいえ、県道も道が狭くて、クルマの往来もけっこう多く、かつスピードも出ていて怖い。かつ暑くて早々に消耗した。
はまぐりラーメンで塩分チャージをしていると雲行きが怪しい。見ると銚子方面に真っ黒い雷雲。時刻表を見ると最寄り駅の出発が50分後くらい。慣れない輪行を考えるとギリなタイミングだが行くしかない。
輪行に手間取り、輪行袋をかついで気合いで駅階段を駆け上り、電車に乗ると雷雨がやってきた、すごい土砂降り。地元の高校生が車窓を閉めて回っていたのがエライなあ。
駅からクルマで東金方面へ、ここに車中泊の場所をカーステイで予約しておいた。シャワーもあるので、さっぱりしたら愛車ですぐ寝られるのがよい。
走行距離はあまり稼げなかったけど、いろいろ初めてにチャレンジして達成感に満足しつつ、すぐ眠りに落ちた。
ライダープロフィール
ちょもか
ソロキャンプ系女子ユーチューバー&インスタグラマー。茨城県在住。3年前より車中泊やソロキャンプの様子をchomocampで配信中。人気を集め、昨年は車中泊雑誌やBSのTVなどにも登場。愛車はダイハツ・ハイゼットカーゴ&ビアンキ・アンコラ。
太平洋岸自転車道とは
千葉県銚子市の銚子駅前から和歌山県和歌山市の加太港まで続く、全長1400kmにおよぶ大規模サイクリングロード構想。太平洋岸に自転車道の標識やサイクルステーションなどが整備されている。ナショナルサイクルルートに認定されている。
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- CREDIT :
- TEXT:ちょもか/西山貴之(編集部) PHOTO:蟹 由香
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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