秋冬向けのおすすめサイクルウェアとアイテムを紹介! レイヤリングの重要性とは?
FUNQスタッフ
- 2023年01月18日
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冬場のサイクリングで一番悩むのが「何を着たらいいか分からない」ではないでしょうか。寒さ対策は必須ですが、ペダルを漕ぎ始めると発汗しはじめ、「思ったより暑かった」なんてこともあります。その一方で、日影や下り坂に入った途端に体を冷やしてしまうケースも。
そこで本記事では、秋冬向けのおすすめサイクルウェアやアイテムを、時期別でピックアップしました。冬のサイクリングを楽しむには「レイヤリング=重ね着」が重要です。
本記事を参考に冬のサイクリングを快適にするサイクルウェアを探しましょう。
冬のサイクリングで重要なこと
冬のサイクリングを快適に楽しむために重要なことは、大きく分けて以下の3点です。
- 汗で体を冷やさないこと
- 細かな温度調整ができるようにすること
- 重ね着しすぎないようにすること
順番に解説していきます。
汗で体を冷やさないこと
冬のサイクリングにとって寒さ対策は当然大事ですが、かいた汗でウェア内の体を冷やさない対策も重要です。
体が冷えると筋肉の柔軟性が弱まり、身体への負担がかかりやすくなります。特にサイクリングの際中に坂道がある場合は要注意。上り坂で汗をかいた後、下り坂で風を受けて手や足先、腹部を冷やす可能性が非常に高いのです。身体の芯を冷やすのはサイクリストにとって致命的であり、ウェアを正しく着ることでこれに対応できます。
細かな温度調整ができるようにすること
秋冬のサイクリングでは、さっとウェアを着脱して細かな温度調整ができるようにすることも重要です。冬用ウェアは厚手で保温性の高いモデルが多いですが、晴れた日中の場合は、一時的に暑く感じることもしばしば。
小さく収納可能な薄手のウインドブレーカーなどを用意し、走行開始時に着用。その後体が温まったらいったん脱いで温度調整できるようにするのがポイントです。下り坂走行時や日陰で立ち止まった時などは、その直前にウインドブレーカーを再度着用し、その後の寒さに備えておきましょう。
重ね着し過ぎないようにすること
寒さ対策として重ね着をし過ぎると、かえって暑すぎたり体を動かしにくかったりするため、むやみに重ね着した状態にならないようにしましょう。
サイクルウェアでは「アウター(ジャケット、ウインドブレーカー)」「ミドル(サイクルジャージ)」「インナー(インナーウェア)」の3着が基本。冬とはいえ、これ以上着込むと体温調整がかえって難しくなる可能性があります。雨天時などの例外もありますが、基本はこの「3着=3層構造」と覚えておきましょう。後述のレイヤリングにて詳しく。
冬場のサイクリングはあれこれ着込んで寒さ対策をするのではなく、天候や気温に応じてウェアを選び、適切な体温調整を心がけましょう。
時期ごとのサイクリングウェアの着こなし
秋から冬のサイクリングを楽しむためのポイントを踏まえ、ここでは時期ごとのサイクリングウェアの着こなしを紹介します。冬の早朝スタートなら最低気温0度なんてこともあるでしょうし、ときには日中15度を超えるようなケースも想定されます。
秋冬のサイクリングは春夏以上に寒暖差を感じやすいのが特徴。寒いからといって防風性や保温性だけで選ぶのではなく、通気性と速乾性に優れたウェア選びにも気を配りましょう。繰り返しますが、体温調整のしやすさを常に念頭に置いておくことが大事です。
レイヤリングを意識した着こなし
冬場のサイクリングは、前述したように「レイヤリング=重ね着」を意識した着こなしが重要です。具体的には、以下の3着を気候に合わせてうまく着こなすのがポイントです。
- アウターウェア:冷え込み対策に防風性や保温性を重視する「外側」(ジャケットやウインドブレーカーなど)
- ミドルウェア:適度な通気性と保温性を重視する「真ん中」(サイクルジャージなど)
- インナーウェア:保温性とともに、汗冷えを防ぐための吸汗・速乾性を重視する「内側」(インナー、アンダーウェアなど)
それぞれに役割や特徴があり、一日を通して寒暖差の激しい秋冬のサイクリングでは、走る強度や天候をもとに、慎重にウェアを選びましょう。
アウターウェア
冬場のサイクリングで登場する、一番外に着用するのがアウターウェアが、いわゆるサイクルジャケットです。インナーウェアとサイクルジャージだけでは耐えきれない場合の寒さ、つまり12月〜2月の厳冬期に活躍するイメージです。
実際の着用パターンとしては、以下の2通りが考えられます。
- アンダーウェア+サイクルジャージ+アウタージャケット
- アンダーウェア+アウタージャケット
アウタージャケットはサイクルジャージよりも防寒性が高く、とくに体の前面(腹部)は、冷たい風から身を守るための防風性を重視しているモデルがほとんどです。いっぽう背中や脇部分は体から発生する熱を逃がせるように通気性が確保されているモデルもあります。
ミドルウェア
アウターの下、アンダーウェアの上に着用するのがミドルウェアとなるサイクルジャージです。冬用の長袖サイクルジャージは保温性を重視しつつ適度な通気性を持たせていますし、夏用の通気性重視の長袖ジャージでも、レイヤングの一着として冬に使うのもOKです。
そういう意味では、長袖のサイクルジャージはミドルウェアとして使い勝手のいいアイテム。持っておいて損はないでしょう。
インナーウェア
インナーウェア(アンダーウェアともいう)は汗を素早く逃し、汗冷えを防ぐために必要不可欠なウェアです。冬に着用するインナーウェアは肌に対して暖かく、保温力に優れたものがいいとされています。
ただし普段着で着用するような保温性の高いインナーの場合、保温性はあっても吸汗速乾性に欠け、汗冷えの可能性があり、冬場のサイクリングにはおすすめできません。やはりスポーツ用やサイクリング用といった専用インナーが安心です。
【秋】9月〜10月
ここでは、時期別の具体的な着用例をご紹介します。9月〜10月であれば、気温は10度〜15度程度を想定し、インナーウェアに長袖サイクルジャージで十分です。
9月〜10月であればまだ比較的暖かいため、着用するジャージは薄手か中厚くらいが良いでしょう。保温性以上に速乾性を重視したモデルがおすすめです。アウターを持つとすれば、軽めのウインドブレーカーを畳んでポケットやバッグに入れておくのがいいでしょう。
インナーは長袖のメッシュインナーを紹介していますが、半袖を選んでもいいでしょう。秋のサイクリングは、寒さよりも内側の蒸れにくさを重視した方がより快適に楽しめるかもしれません。
【初冬】11月〜12月
11月〜12月の初冬であれば、気温は5度〜10度程度を想定し、アウタージャケットまたはウインドブレーカー+サイクルジャージ+インナーウェアを着用するといいでしょう。
素材の厚みによって対応できる温度は前後しますが、3着を重ね着するならサイクルジャージは薄手のモデルで十分でしょう。5度〜10度前後の11月〜12月シーズンなら、ミドルを省略してインナーウェア+アウタージャケットでも対応可能です。
【厳冬】12月〜2月
12月〜2月の厳冬期であれば、気温は0度〜5度程度を想定し、アウタージャケット+サイクルジャージ+インナーウェアを着用しましょう。
厳冬期のサイクルウェアは、保温性だけでなく防風性の高さも重要です。暖かいだけではわずかな風の浸入によって体温が奪われてしまいます。初冬期に比べて、アウタージャケットの素材に厚みを持たせるなどして、暖かさを重視するのが重要です。
雨の日
雨の日のサイクリングには、防水性あるいは撥水性に優れた自転車用ジャケットと、チェーンに絡みづらいテーパード仕様のレインパンツがおすすめです。加えて防水用グローブとシューズカバーを選ぶことで、雨の日でも快適なサイクリングを楽しめるでしょう。
もしゴアテックスなどの高品質なウェアやアイテムを選択肢に入れられるならば、より高い防水性や通気性を体感しつつ、雨の中でも快適なライドを楽しめるかもしれません。
秋冬の寒い時期に用意したいアイテム
秋冬のサイクリングは、寒さを意識したウェア選びはもちろんですが、必要に応じてアイテムを追加することで、より快適なライティングを楽しめます。
ここでは、秋冬の寒い時期に用意したいアイテム6種類をピックアップしました。
- キャップ
- フェイスウォーマー・ネックウォーマー
- グローブ
- ウォーマー
- サイクルタイツ
- フットカバー
キャップ
サイクルキャップは年中を通して使える重要なアイテムです。春夏の気温が高いシーズンはポリエステルやメッシュ素材で通気性の良さを重視し、秋冬は綿やウール、フリース素材の保温性が高いキャップがおすすめ。
できれば耳を覆えるような生地面積の広いモデルにすると、冬のサイクリングを快適に楽しめます。
フェイスウォーマー・ネックウォーマー
寒さ対策をする上で重要なのは「肌を露出しない」ことです。その点、フェイスウォーマー・ネックウォーマーは冬場のサイクリングにうってつけ。ネックウォーマーの役目は、露出した肌に風を当てさせないのはもちろん、首元から侵入する風がを防いでくれること。
より肌の露出を防ぎたい人にとって重宝するのはフェイスウォーマー。ネックウォーマーとイヤーウォーマーが一体化した、顔を覆うようなマスクタイプのウォーマーです。使用期間は短いかもしれませんが、寒がりのサイクリストはフェイスウォーマーも検討してみるといいでしょう。
グローブ
体の冷えは末端から。冬は手先や指先を守るグローブで防寒対策するのを忘れてはいけません。手がかじかんだ状態は、ハンドリング操作を鈍らせる原因になります。ハンドル操作の鈍り=ブレーキが正しくかけられないことも含み、場合によっては生死を分ける場面に影響を及ぼすことも。
なお、グローブの購入はサイクリング用の専用品から選びましょう。その他のウインタースポーツで使用するグローブは指が太く設計されているため、ブレーキ操作に不向きです。
防風性と保温力を重視したやや厚手のモデル、ある程度の温かさと操作のダイレクト感を重視するモデル、二つのグローブを準備するのがおすすめです。
ウォーマー
体が冷えるのを対策するうえで、人によってはお腹周りも非常に重要。前かがみの乗車姿勢では、ウェアのサイズに少しでも余裕があると、隙間から風が侵入しかねません。サイクルジャージの下(アンダーウェアの上)にウエストウォーマーを装着することで、お腹及び腰回りの冷えを防止できます。
ロードバイク用のウエストウォーマーの場合はカイロを入れるポケットつきの仕様になっているなど、使い勝手も抜群です。一度お腹を冷やすと以降サイクリングを楽しめないため、準備しておいて損しないでしょう。
サイクルタイツ
上半身に比べると風を受ける感覚もやや少なく、常にペダルを回して動かしている下半身ですが、厳冬期にはサイクルタイツを導入するのがおすすめです。
タイツの場合は温度調整できないため、素材の厚みは一度試着して試した方がいいでしょう。防風性を重視するとタイツの素材としてやや硬くなりがちですが、近年は素材の選定や配置に工夫を凝らしたモデルも多く、動かしやすさや防風性、保温性をきちんと兼ねています。
シューズカバー
冷えの原因は末端からくるため、手先だけでなく足先も対策しましょう。ビンディングシューズは通気性の高いモデルが多く、冬場は思った以上に冷えます。足先からやってくる寒さに対策するために、シューズカバーを取り入れてみてはいかがでしょうか
シューズカバーを選ぶうえで、サイズのほか防風性、保温性、撥水性、分厚さ、畳んだときのかさばり具合など注目すべき点がいくつかありますが、これは完全に使う側のシチュエーション次第。装着方法なども確認しつつ、まずは一点選んでみるのもいいでしょう。装着未体験の人にとって、有る・無しの違いが意外なほど大きく感じるアイテムです。
防寒対策にはアイテムの使用も効果的
サイクリングにおける基本のレイヤリングに加えて、ピンポイントでの防寒が可能になるこれらのアイテム。活用することでウェアのムダな重ね着をしないで済み、総合的に体温調整しやすいという効果が得られます。
「レイヤリングは3枚を上限にする」、「末端が冷えないようにする」、「肌が露出する部分はピンポイントで減らす」などに気を付け、ベストな寒さ対策をしましょう。
サイクリングウェアを揃えて秋も冬も走ろう!
まとめると、冬のサイクリングを快適に楽しむコツは当日の走る量や強度、天候に合わせ、ウェアと防寒アイテムを適切に組み合わせることが大切。そしてウェアのレイヤリングを基本として、その他アイテムを活用することで上手に体の温度調整するのがポイント。
秋の少し冷えた空気のなか、息を白くする初冬の寒さのなか、動いていないと凍えるほどの厳冬期のさなか……、どんなときでも体を冷やさず快適なライディングを実現したい! そんなときに心強い補助となってくれるのが冬物サイクリングウェアの数々。本記事を参考に、秋冬のサイクリングを楽しみましょう!
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