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シクロクロス新チャンピオン誕生! 男子は織田 聖、女子は小川咲絵、男子U23は柚木伸元

1月14日から15日愛知県稲沢市の国営木曽三川公園「ワイルドネイチャープラザ」で、2022-23年シーズンのシクロクロス全日本選手権が開催された。
大会2日目となる15日は男女それぞれのアンダーやエリートのレースが開催され、注目の男子エリートは織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が悲願のエリート初優勝を飾り、女子エリートは小川咲絵(AX cyclocross team)が全日本選手権初優勝を飾った。

男子U23は同カテゴリー1年目の柚木伸元(朝明高校)が
昨年のジュニアに続き、2年連続で全日本選手権を制す

14日に引き続き、15日も愛知県稲沢市の国営木曽三川公園「ワイルドネイチャープラザ」で、2022-23年シーズンのシクロクロス全日本選手権が開催。大会2日目となる15日は男女それぞれユースカテゴリーと呼ばれる世代から、ジュニア、U23、そしてエリート選手が参戦した。

前日の雨模様から一転し、晴天の中でのレースとなった大会2日目。男子エリートのレース中には小雨が降るものの、それ以外は気温も暖かく、絶好のレース日和となった。

男子U23は優勝候補の副島達海(大阪産業大学)がDNSとなるものの、副島と同じく来月開催される世界選手権の日本代表に選ばれている柚木伸元(朝明高校)や、2シーズン前の男子U23全日本チャンピオンである鈴木来人ら21名の選手がスタートラインに並ぶ。

11時50分にスタートが切られると、スタートをしっかりと決めた柚木と中島 渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)が早々に後続との差をつけて林間区間に入っていく。

林間区間を抜けて砂地エリアに先頭に出る頃には柚木が中島とも差をつけて独走状態となるが、柚木は後続との差をつけようと焦ったかチェーンを落とすミスを犯し、中島に追い付かれてしまう。

しばらくは2名でのパックでレースが進行するかと思われたが、砂地の上り区間で再度中島を突き放した柚木が単独で下りへと突入する。柚木から遅れてしまった中島は、砂地の下り区間で村上裕二郎(明治大学)や鈴木にも追い抜かれてしまう。独走状態で2周目を迎えた柚木は安定した走りで後続とのタイム差を広げていく。

一方2位争いは鈴木と村上がパックとなって柚木を追いかけるが、3周目に入ると鈴木が村上を突き放して単独2位で柚木を追いかける展開に。

後半に入っても柚木は独走状態をキープし、鈴木に対して40秒ほどのタイムギャップで逃げ続けると、最後まで独走状態をキープした柚木がU23カテゴリー1年目で男子U23の全日本選手権を制し、昨年のジュニアカテゴリーに続いて全日本選手権を2年連続で優勝することとなった。

女子エリートは小川咲絵(AX cyclocross team)が
昨年の雪辱を果たし、全日本選手権初優勝

女子エリートは昨シーズンの全日本選手権を制した渡部春雅(明治大学)や、今シーズン絶好調の小川咲絵(AX cyclocross team)、昨年11月に開催されたMTB・XCOの全日本チャンピオンである小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)ら24名の選手がスタートラインに並ぶ。

13時10分にスタートが切られると、スタート後の砂地区間で渡部が後続とのタイム差を若干つけ、単独で林間区間へと突入していく。後続は小川や小林、石田 唯(早稲田大学)、大蔵こころ(早稲田大学)らが追いかける展開に。

しかし、コース後半の砂地区間で小川が渡部に追い付くと、さらに下りの砂地区間で小林や石田も追い付いてくる。4人のままレースが進行するかと思われたが、小川以外の3人が砂地に苦戦する隙をついて小川が単独でフィニッシュ地点を通過し、独走で2周目へと入る。

小林が単独で小川を追走する形になると、フィジカルで勝る小川がコース前半の林間区間でタイム差を広げるが、テクニックで勝る小林がコース後半の砂地区間でタイム差を縮める展開に。

タイム差も20秒~30秒と、ミス1つで逆転する程度のギャップのまま最終周回を迎えるが、今シーズン絶好調の小川は大きなミスすることなく安定した走りで最後まで走り抜き、小川がロードレース/シクロクロス通じて初めて全日本選手権を制すこととなった。

男子エリートは織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が
独走で悲願のエリート初優勝を果たす

2日間に渡って開催された全日本選手権の最終レースとなった男子エリートには、今シーズン無敗の織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)や、昨シーズンの全日本チャンピオンである小坂 光、過去に全日本チャンピオンの座を複数回獲得している沢田 時(宇都宮ブリッツェン)や竹之内 悠(Cinelli – Vision)ら50名の選手がスタートラインに並ぶ。

ここまで晴天だった天気が少しずつ曇り始めた14時45分にスタートが切られると、今シーズンから宇都宮ブリッツェンに移籍した沢田を先頭に林間区間へと突入していく。

林間区間を終えて砂地区間へと入ると沢田と織田が若干集団から抜け出すものの、砂地の180度ターンでペースが落ちたタイミングで2名に集団が追い付く展開に。

集団に追い付かれた織田は再度単独で抜け出すことに成功し、単独で下りの砂地区間へと突入するが、レース序盤で焦りもあってかミスを犯してしまい、沢田に逆転されてしまう。

このまま沢田が独走の展開となるかと思われたが、今シーズン負けなしの織田はすぐに体制を整えなおして林間区間に入る前に沢田に追い付くと、シケイン前で沢田の前に出てバニーホップでシケインをクリアした織田が再び独走状態となる。

バニーホップでのリードをさらに広げようと織田はプッシュをし続け、沢田とのリードが徐々に広がっていく。

一方で、序盤は織田や沢田から遅れてしまった竹之内が得意の砂地で沢田とのリードを徐々につめていき、沢田が若干ペースを落としたこともあってレース後半には竹之内が沢田に追いつく展開に。
追いついたこと、さらに竹之内の方が砂地が得意ということもあり、2位争いが分からなくなるが、再びペースを上げた沢田のペースに竹之内がついていくことができず、再び沢田が単独2位に。

先頭の織田は2周目以降大きなミスをすることなくペースを落とさずに走り抜け、後続とは約1分の差をつけてフィニッシュライン前のストレートに姿を見せる。織田は2年連続で2位と、あと一歩届いていなかった男子エリートの全日本タイトルをようやく手にすることとなった。

RESRLT

男子U23(0.3km+2.5km×8Laps)

1位:柚木伸元(朝明高校) 52分25秒
2位:鈴木来人 +35秒
3位:村上裕二郎(明治大学) +1分56秒

女子エリート(0.3km+2.5km×7Laps)

1位:小川咲絵(AX cyclocross team) 50分12秒
2位:小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム) +28秒
3位:石田 唯(早稲田大学) +2分5秒

男子エリート(0.3km+2.5km×10Laps)

1位:織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1時間2分35秒
2位:沢田 時(宇都宮ブリッツェン) +58秒
3位:竹之内 悠(Cinelli – Vision) +1分6秒

 

JCF 公式サイト

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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