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ニューサドルで2023年、シーズン・イン!

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今年は……ロングライドやグランフォンドを走りきりたい!

絶景を楽しめるロングライドイベントやグランフォンドで楽しく快適に走りきるためには、サドル選びが重要なポイントになる。クッショニングやセンターホールなど、長時間のライドでもサイクリストの体に負担をかけない工夫に注目したいが、重量増も極力避けたいファクターだ。これらのスポーティで軽快な快適サドルは、ブルベへの挑戦や、週末のロングライドユースにも適している。時代はレース原理主義から離れ始めている。最高のテクノロジーが生んだハイエンドサドルで上質な自転車時間を楽しむロングライドは、非常に2020年代的である。

PRO STEALTH パフォーマンス リミテッド
-単なるセカンドグレードにあらず

先に見た「PRO STEALTH チーム」と基本構造を同じくし、レール素材を変えたモデル。すなわち、基本的なフィーチャーはトップグレードと同様だ。だが重量が増したセカンドグレードと捉えると、このサドルの本質を見失うことになる。実際に乗ってみると、ロングライド向けにおススメしたくなる理由がちゃんとあるのだ。

PRO STEALTH パフォーマンス リミテッド
価格:17,600円(税込)
カラー:ブラック
サイズ:142mm
重量:223g(実測)
製品情報はコチラ

IMPRESSION
リミテッドモデルならではの乗りやすさに感動

基本的な作りは同じだから、公称約60gの重さの違いがどう感じられるか。それが上位グレードの「PRO STEALTH チーム」からこの「PRO STEALTH パフォーマンス リミテッド」に乗り換えたときに気がかりだった。しかし重さよりも明らかな違いに驚かされた。乗り心地がいいのである。体中を凝縮させて踏む前乗り・下ハンドルのアグレッシブなポジションでは差は感じないが、リラックスペースで流すような上体を少し起こしたポジションや、軽めのギヤをくるくると回すような走りをするときに、お尻に違和感のない座り心地なのであった。ステンレススチールのレールがそれに寄与しているのかと勘ぐったが、ライド後にシマノPRO担当の方に聞くとちゃんとした理由があった。

この「PRO STEALTH パフォーマンス リミテッド」で使われているパッドは、「PRO STEALTH チーム」で使用しているEVAではなく、PU(ポリウレタン)製なのだという。軽量かつ弾性に富むEVAはレースサドル用パッドとして理想的な素材のため、「PRO STEALTH パフォーマンス リミテッド」でも採用予定だったが、昨今の供給難事情を受けて現モデルではPUを採用することになった。モデル名にLTD=リミテッドを冠するのは、PU仕様であるということである。このPUのソフトさが乗り心地の良さに寄与しているのではないか、という指摘だった。調達事情はあれど、このパッド素材の違いがサドルのキャラクターを分けたことを実際に乗った身としては歓迎したい。

1秒でも速く走りたいレースや、ハイテンポライドなら、間違いなく「PRO STEALTH チーム」を選ぶべきだ。軽量かつ、ペダリングパワーを無駄なく推進力に変えてくれる。その分、ポジションを作る相応の筋力をライダーに要求する。一方で、1日で200kmを超えるようなロングライド、その大半はリラックスポジションでケイデンス高く走るようなシチュエーションでは、この「PRO STEALTH パフォーマンスサドル LTD」を私は選ぶ。200kmの中では、ライド仲間と高速巡航をする場面もあるだろうが、そんなときにもこのショートサドルの良さが生きる。

LTDとして買えるうちは、このサドルはロングライド向けとしてもおすすめしたい。モデル名からLTDが消えたときには、「PRO STEALTH チーム」同様レースサドルとしておすすめすることになるだろうから、このサドルを選べるのは今だけ、ということにもなる。まさしくリミテッドモデルなのである。

fi’zi:k VENTO ARGO R1 ADAPTIVE
-最上級テクノロジーでロングライドを

「レース」カテゴリーでピックアップしたVENTO ARGOが、フィジークの誇る最新テクノロジー「アダプティブ」をまとったモデル。アダプティブのテクノロジー説明は記事後半に譲るが3Dプリンタを用いたパディングによるひとつ上の次元の快適性を味わうことができる。

レース用トップモデルであるVENTO ARGO 00とは重量差があるが、それでも十分に軽量な部類(実測193g)の「VENTO ARGO R1 ADAPTIVE」。プライスタグはブランド内でもトップエンドだ。厚手のパッドが配されるメーカーのセカンドグレードが便宜上ロングライド向けとされることが多いが、サドルの上で過ごす時間が長いロングライドこそ、ハイエンドサドルの出番である。その意味で、レースモデルとしての素性に、アダプティブテクノロジーを搭載した高級サドル「VENTO ARGO R1 ADAPTIVE」は、最高のロングライドサドルとなりうる。

サドルのウイング部と中央部ではサドル表面の弾力に違いがあり、適材適所の反発力の違いを出せるアダプティブの利点がわかりやすい。なお、優れた快適性という面からアダプティブを紹介したが、ワールドツアーを走るプロ選手の中にはアダプティブが大のお気に入りという者もいるということだ。決してふわふわの快適サドルではなく、レースユースにも適した、ハイテンポなライドを快適に走るためのサドルだということは強調しておきたい。

fi’zi:k VENTO ARGO R1 ADAPTIVE
価格:50,600円(税込)
カラー:ブラック
サイズ:140mm、150mm
重量:193g(140mm/実測)
製品情報はコチラ

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PROFILE

小俣 雄風太

小俣 雄風太

アウトドアスポーツメディアの編集長を経てフリーランスへ。その土地の風土を体感できる方法として釣りと自転車の可能性に魅せられ、現在「バイク&フィッシュ」のジャーナルメディアを製作中。@yufta

小俣 雄風太の記事一覧

アウトドアスポーツメディアの編集長を経てフリーランスへ。その土地の風土を体感できる方法として釣りと自転車の可能性に魅せられ、現在「バイク&フィッシュ」のジャーナルメディアを製作中。@yufta

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