山本が終盤まで好走、チーム順位も11位に|ツアー・オブ・オマーン#3
Bicycle Club編集部
- 2023年02月14日
2月11日~2月15日で行われるUCI2-PROのステージレース「ツアー・オブ・オマーン」に参戦中のJCL TEAM UKYO。第3ステージはマスカット郊外の山脈の裾野をなぞる152kmの山岳ステージ。トップから1分29秒差の34位で山本大喜選手がフィニッシュ、チームの総合成績も18チーム中11位にジャンプアップした。以下、プレスリリースより。
山本選手がワールドツアーの上り勝負に終盤まで食らいつく好走!
ツアー・オブ・オマーン 第3ステージ。コースはマスカット郊外の山脈の裾野をなぞっていくレイアウト。スタートから45kmが緩やかな上り。その後下り基調を経て、93km地点のスプリントポイントを越えると緩やかな上りとなるが、146km付近からはじまるラスト5kmは、ゴールに向けて一気に15%近くまで上り勾配が跳ねあがるプロファイル。終盤の高いクライム能力が問われるコースに総合上位が絞られる展開が予想されます。この日は総合25位までの選手が総合トップの選手から15秒の僅差にいることもあり、総合リーダーを抱えるコフィディスが終盤の上りまでコントロールすることが予想されました。
JCL TEAM UKYOは総合成績に望みのある小石祐馬選手と山本選手を最終展開で前方へリードする事に徹するため、逃げをうたないで勝負を待つ戦略を選びスタートラインに並びました。
この日スタートしてすぐに飛び出したのは5名の選手。この中で前日までの総合成績が最も高い選手はBINGOAL WBのジョアン・ミーン選手の+1分24秒差。そして、情報を得たリーダーチームのコフィディスは逃げを容認。ボーナスタイムの掛かったスプリントポイントも93km地点と遠いことから、先行と3分のタイムギャップを保ちながらレースは淡々と進行してきます。
そして、この日選手を苦しめたのは30度を超える気温です。JCL TEAM UKYOも他チーム同様、補給所や車での給水とは別に先回りして選手に水分補給のフォローに向かうなど忙しくなります。レースも100kmを超えるとエスケープグループから2名がドロップし、3名でラスト6kmのスプリントポイントを通過します。追走するプロトンは射程圏内に彼らを捉え、いよいよ最後の上りでの勝負が近づいてきます。
この動きに対応するため、JCL TEAM UKYOは総合成績に可能性がある山本選手や小石選手、クライミングに優れたベンジャミン・プラデス選手を、レイモンド・クレダー選手と武山晃輔選手がフォローして集団前方のポジションをキープします。
上りに入ると一気にグループは絞られ40名程のトップグループとなります。ラスト2kmになるとさらに勾配はきつくなりますが、ここで上位20名のポジションに山本選手が残る大健闘をみせます。
山本選手の奮闘はラスト1kmまで続きましたが、MOVISTARのヨルゲンセン・マテオ選手の強烈なアタックにトップグループは崩壊。彼はその勢いを崩さないままトップでゴールします。
総合リーダーであったヘースス・エラダ選手がゴールで倒れこむほどの激闘、多くの選手が苦悶の表情でレースを終えると、間もなく山本選手が現れました。
その差はトップから1分29秒差の34位。力を尽くした山本選手、手ごたえを感じたこの戦いに表情は明るいものでした。さらにプラデス選手と小石選手が大きく遅れずにフィニッシュしたことでチームの総合成績は18チーム中11位とジャンプアップし、実りのあるステージとなりました。
コメント
山本大喜選手コメント
「自分の全ての力を出した結果なので納得しています。今の自分の力、そして未来の成長へ向き合える手ごたえを得ました。これからどんどん先にいきます!」
ベンジャミン・プラデス選手コメント
「一番きつい場面で山本選手が前方で走っているのを見て、いい選手だと感じました。自分は今の時点ではこの力、こういう上りの展開はむしろ好きな方なので、シーズンに向けて調子を上げていきたいです」
小石祐馬選手コメント
「暑さなのか、もっと余裕が持てたペースなのに力が出ませんでした。この先もマレーシア、台湾とあるので暑さに慣れていきたいですね」
清水裕輔監督コメント
「最後の展開に向けてチームの連携もとれていましたし、世界のトップレースで勝てる選手たちにあそこまで食らいついた山本選手に驚きました。あのまま先頭についていけたら……と思うだけでゾクゾクするほどの走りでした」
レース情報
ツアー・オブ・オマーン
大会期間:2023年2月11日~2月15日
カテゴリー:UCI 2-PRO
第3ステージ(152.0km)リザルト
1 MATTEO JORGENSON MOVISTAR 03:33:51”
2 MAURI VANSEVENANT Soudal-QUICK STEP +00″
3 GEOFFREY BOUCHARD AG2R +00″
34 YAMAMOTO Masaki JCL TEAM UKYO +01:29′′
40 PRADES Benjamin JCL TEAM UKYO +01:53′′
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