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大接戦のチームTTを制したのはスーダル・クイックステップ 総合リーダーはプラップに|UAEツアー

中東・アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のUAEツアー(UCIワールドツアー)は、現地2月21日に第2ステージとしてチームタイムトライアル(TT)を実施。17.3kmの平坦コースを舞台としたレースは、上位陣が大接戦。これを制したのは、レムコ・エヴェネプール(ベルギー)らを擁するスーダル・クイックステップ。フィニッシュタイム18分17秒、平均時速56.773kmで走破した。個人総合では、ステージ3位に入ったイネオス・グレナディアーズのルーク・プラップ(オーストラリア)が首位に浮上している。

EFエデュケーション・イージーポストが長くホットシートを温める

UAEツアーでチームTTが採用されるのは、第1回大会の2019年以来。今回はカリファ港内のコンテナターミナルにコースを設定。オールフラットで、途中2カ所の鋭角コーナーと、同じく2カ所のヘアピンコーナーをいかにしてクリアするかがポイント。道幅は広く、各チームの走りを左右する風は西から吹き、選手たちにとってはおおむね横から受ける格好となった。

前日行われた第1ステージの結果から、チーム総合の最下位から順にコースへと繰り出す。一番手はホームチームであるUAEチームエミレーツ。大会初日は思わぬ苦戦を強いられたが、ここから巻き返しを狙う。その姿勢は走りにも表れ、ハイスピードで進行。途中で数人を切り離しながらフィニッシュへとやってくると、タイムは18分33秒。これが各チームのターゲットとなった。

© LaPresse

そこからしばらくはトップタイムをマークするチームが現れなかったが、7番手スタートのEFエデュケーション・イージーポストが流れを変える。

6.8km地点に置かれた中間計測ポイントでUAEチームエミレーツを12秒上回ると、後半もそのまま突き進んで、フィニッシュタイムは18分18秒。一気に一番時計を更新し、残りのチームを待つこととなった。

© LaPresse

スーダル・クイックステップが前半の遅れを取り戻してトップタイム

後半にスタートしたチームでは、チーム ジェイコ・アルウラーがEFエデュケーション・イージーポストのタイムに迫ったが、4秒届かず。その3チーム後ろで出走したイネオス・グレナディアーズは、個人総合3位につけるプラップの上位キープを賭けて攻めの走り。中間計測では7秒遅れだったが、後半に挽回してトップタイムを狙うが2秒届かず。それでも、プラップは個人総合で好位置につけることは決定的となる。

© LaPresse

同様に個人総合上位を狙えるペリョ・ビルバオ(スペイン)を抱えるバーレーン・ヴィクトリアスもまずまずの走り。中間計測では11秒遅れたが、こちらも後半にペースを上げて3秒差でのフィニッシュ。これでビルバオも上位戦線での走りを継続できることに。

© LaPresse

そして残すは、前日ステージ優勝のティム・メルリール(ベルギー)やエヴェネプールを擁するスーダル・クイックステップ。得意とするチームTTだが、前半はスピードに乗せきれず中間計測は10秒遅れ。しかし、後半に真価を発揮。リーダージャージのメルリール自ら積極的にローテーションに加わると、残り1kmで役目を終えてスピードダウン。ジャージは手放すことになったが、ターゲットは完全にエヴェネプールの総合狙いに。フィニッシュタイムが有効になる4人目までを残してフィニッシュに到達すると、タイムはEFエデュケーション・イージーポストを1秒上回る18分17秒。これでステージ優勝が決定した。

© LaPresse

今大会の重要ステージの1つと目されていたチームTTをしっかり勝ち切ったスーダル・クイックステップ。僅差の争いを制して、勝負強さを見せつけた。総合エースのエヴェネプールは、これで個人総合で2位に浮上している。

また、リーダージャージはメルリールからプラップへと移動。前日のボーナスタイムとフィニッシュ順の関係から、エヴェネプールと同タイムながら個人総合首位に立った。

総合系ライダーでは、ビルバオがプラップから4秒差の4位。あとは1分近い開きとなっており、現時点ではプラップ、エヴェネプール、ビルバオの3強の様相となっている。

翌22日に行われる第3ステージは、今大会1つ目の山岳ステージ。頂上にフィニッシュラインが敷かれるジェベル・ジャイスは約20kmの長い上りで、平均勾配は5.6%。残り2kmで最大勾配9%に達する。個人総合争いが一層激化する1日となるはず。なお、レース距離は185kmに設定される。

ステージ優勝 スーダル・クイックステップ レムコ・エヴェネプール コメント

©️ Sprint Cycling Agency

チームタイムトライアルでの好リザルトが目標だったが、何が何でも勝たなくてはいけないとプレッシャーをかけることはしていなかった。向かい風と追い風の繰り返しとトリッキーなコーナーが対応を難しくさせたが、冷静に計画どおりに走ることを心掛けた。具体的には向かい風でスピードを上げ、追い風ではエネルギーを節約し、後半に全力を出すことだった。最後の数キロは時速70kmを超えていた。みんな素晴らしい走りだったし、全力を尽くした。決してスピードを落とすことなく、最後まで走り切ることができて良かった。チームTTでの勝利はキャリア初めてで、特別な気分。間違いなく自信になるね。

個人総合首位 ルーク・プラップ コメント

©️ Sprint Cycling Agency

リーダージャージを着るのはキャリアで初の経験。素晴らしいことだけど、まだまだ先が長い。できるだけジャージを守りたいが、レムコ(エヴェネプール)が本命で間違いない。彼が世界チャンピオンである理由がこれから分かるだろうし、上りでどんな走りを見せるのか気になるところだね。

チームとして今日のステージは、前半をうまく攻められなかったことが敗因。最終盤で(フィニッシュタイムが有効になるギリギリの)4人しか残っていなかったのもリスキーだった。上位のタイム差が小さかったので、結果的に個人総合は大きな変動がなかったね。

UAEツアー2023 第2ステージ結果

ステージ結果

1 スーダル・クイックステップ 18’17″(Ave. 56.773km)
2 EFエデュケーション・イージーポスト +0’01”
3 イネオス・グレナディアーズ +0’03”
4 バーレーン・ヴィクトリアス +0’04”
5 チーム ジェイコ・アルウラー +0’05”
6 チーム ディーエスエム +0’10”
7 ボーラ・ハンスグローエ +0’15”
8 UAEチームエミレーツ +0’16”
9 アスタナ・カザクスタンチーム +0’17”
10 トレック・セガフレード +0’19”
11 ユンボ・ヴィスマ +0’20”
12 アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ +0’25”
13 グルパマ・エフデジ +0’26”
14 イスラエル・プレミアテック +0’32”
15 アージェードゥーゼール・シトロエンチーム +0’33”
16 モビスター チーム +0’35”
17 ロット・デスティニー +0’38”
18 アルペシン・ドゥクーニンク +0’48”
19 チューダー・プロサイクリングチーム +0’50”
20 グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ +1’37”

個人総合時間賞

1 ルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ、オーストラリア) 3:35’50”
2 レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)+0’00”
3 ニキアス・アルント(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)+0’03”
4 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+0’04”
5 マーク・カヴェンディッシュ(アスタナ・カザクスタンチーム、イギリス)+0’15”
6 ケース・ボル(アスタナ・カザクスタンチーム、オランダ)+0’21”
7 オラフ・コーイ(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)+0’23”
8 ベルト・ファンレルベルフ(スーダル・クイックステップ、ベルギー)+0’29”
9 ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)+0’30”
10 ジャラッド・ドリズナーズ(ロット・デスティニー、オーストラリア)+0’50”

ポイント賞

ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)

ヤングライダー賞

ルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ、オーストラリア)

中間スプリント賞

ルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ、オーストラリア)

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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