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ユンボがコンポをスラムへ、アルケアはビアンキ乗り換え! キットや陣容総まとめ|ロードレースジャーナル

vol.52 ゲラント・トーマスのサングラスが思わぬトピックに!?
ロードレースシーズンイン直前の話題を一気にチェック

国内外のロードレース情報を専門的にお届けする連載「ロードレースジャーナル」。2023年の一発目として、シーズンインを目前に控える各チームの動向を総まとめ。チームキットやギア、所属選手の顔触れなど、今のうちに把握しておきたいインフォメーションは、この記事を読めば一発で丸わかり! チームごとに話題をピックアップしていくので、開幕前の予習としてぜひ活用してほしい。

UCIワールドチーム

アージェードゥーゼール・シトロエン チーム

ジャージデザインは昨年と大きく変わらず、バイクもBMCを継続する。年が明けてから、昨年までB&Bホテルズ KTMで走っていたフランク・ボナムール(フランス)の加入を発表。2021年のツール・ド・フランスでスーパー敢闘賞に輝いた実績を誇る。

年明けにアージェードゥーゼール・シトロエン チーム加入が発表されたフランク・ボナムール © Vincent Kronental

アルペシン・ドゥクーニンク

本記執筆段階では女子チーム(ドゥクーニンク・アルペシン)のジャージ発表だけにとどまっており、シクロクロスを転戦中のマチュー・ファンデルプール(オランダ)は昨年と同デザインのジャージを着用。ちなみに、マチューはここ最近、キャニオンのシクロクロスバイク「インフライト」の新型でレースを走っているとされ、フロントエンドのケーブル内蔵に注目が集まっている。

昨季までと同じジャージでシクロクロスを走っているマチュー・ファンデルプール ©️ Photopress.be

アルケア・サムシック

UCIワールドチーム昇格組のアルケア・サムシックは、赤・黒のシンプルなデザイン。何より注目は、今季から始まるビアンキ社とのタッグ。新型エアロロード「オルトレRC」と「スペシャリッシマ」での躍進を誓う。ビアンキカラーとチームの黒との融合が目を引く。

新たなデザインのチームキットとビアンキ製バイクを公開したチーム アルケア・サムシック © ThomasMaheux
チーム アルケア・サムシックモデルのビアンキ・スペシャッリシマ(左)とオルトレRC(右)

アスタナ・カザクスタン チーム

ジャージデザインはカザフスタン色を推したものが継続される。今後の焦点は、チームからのオファーが明らかになっているマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)の加入が決まるかどうか。チームが扱うウィリエール社のバイクに跨っていたことも分かっているほか、選手の登録数が29であと1枠空いていることからも、カヴェンディッシュが加わる余地は大いにあるといえよう。

カザフスタン色が継続されるアスタナ・カザクスタン チーム ©️ SprintCycling

バーレーン・ヴィクトリアス

こちらもおおむね昨年と同様のイメージ。赤系の濃度を下げ、黒系の配色がわずかながら増えたとみられる。そして、われらが新城幸也は今年もこのビッグチームの一員。栄えの日本チャンピオンジャージでトップシーンを駆ける。

これまでのイメージが継続されるバーレーン・ヴィクトリアスのチームキット ©️ Charly López

ボーラ・ハンスグローエ

デザインそのものはマイナーチェンジにとどまっているが、それ以上にチームが自信を見せるのがLe Col製キットのエアロダイナミクス性。昨年のジロ・デ・イタリア覇者のジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)は今季ツール挑戦、エーススプリンターのサム・ベネット(アイルランド)は勝利量産を狙うが、その空力性能が真価を発揮しそうだ。

エアロ性能の向上が期待されるボーラ・ハンスグローエのジャージ © BORA – hansgrohe

コフィディス

伝統の赤と白をきっちり押さえながらも、胴部の赤にグラデーションを施すリッチさに引かれる。さらに、視認性の高い「Cofidis」の文字がプロトンでもひときわ目立ちそう。1月17日から本レースが始まるツアー・ダウンアンダーは、ブライアン・コカール(フランス)を中心に臨む。

伝統色の白と赤を基調としたコフィディスのジャージ ©︎ Cofidis

EFエデュケーション・イージーポスト

おなじみのピンク基調ながら、部分ごとに濃度を変える。そのテーマは、「チームの過去・現在・未来への敬意」。今年ももちろん、NIPPO社がスポンサーとして参画し、ジャージにもロゴが配される。次なる注目は、彼らが操るキャノンデール社製バイクだ。既存の「SuperSix Evo」から大幅な変化が施されたものを一部選手が乗っていることが分かっており、新型の登場が近いことを予感させる動きとなっている。

ピンク系の複数色を織り交ぜたEFエデュケーション・イージーポスト。テーマは「過去・現在・未来」 ©️ EF PRO CYCLING

グルパマ・エフデジ

これまでの白基調からフルモデルチェンジし、ダークブルーへと様変わり。どこかサッカーフランス代表をイメージさせるカラーリングで2023年を戦う。このオフは補強らしい補強は行わず、下部組織から7選手を昇格させて若手の育成に力を入れていく構えだ。

大幅に変化したグルパマ・エフデジのジャージ。サッカーフランス代表のカラーに近い ©️ Groupama – FDJ

イネオス・グレナディアーズ

黒や濃紺のイメージが強かったプロトン最強軍団は、“オレンジの集団”へと変貌。シーズン開幕後も、しばらくはその見た目に慣れるのに時間がかかるかもしれない。さらなるトピックとして、SunGod製サングラスの採用が挙げられる。チーム発足からオークリー社とパートナシップを続け、根強く「レーシングジャケット」を着用してきたゲラント・トーマス(イギリス)も新たなモデルへの切り替えが求められることとなった。

イネオス・グレナディアーズはオレンジをメインとしたカラーに変化。サングラスもSunGod製に代わり、ゲラント・トーマス(中央)の雰囲気もどこか変化してみえる ©️ INEOS Grenadiers

アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ

白を基調に、蛍光イエローと濃紺を肩や腹部に配色。使われるカラー自体は昨年までと同じだが、マイナーチェンジによって見た目の変化はきっちりとなされる。躍進の昨季を経て、今季は元世界王者のルイ・コスタ(ポルトガル)やマイク・テウニッセン(オランダ)といった経験豊富な選手が合流している。

チーム力アップに期待がかかるアンテルマルシェ・サーカス・ワンティ。白をベースに蛍光イエローと濃紺のアクセントはこれまでと変わらず ©️ Intermarché – Circus – Wanty

ユンボ・ヴィスマ

ノーマルジャージの見た目はほぼ変わらず。新加入のアッティラ・ヴァルテル(ハンガリー)のチャンピオンジャージが真新しく感じられる。ジャージ以上にコンポーネントに注目が集まっており、シマノ製からスラム製へとチェンジ。シクロクロス転戦中のワウト・ファンアールト(ベルギー)のシクロクロスバイクもそれに合わせて、今年のレースからスラム製コンポを搭載している。

モビスター チーム

男女共通でロイヤルブルーに、白のモビスターロゴが胸にプリントされる。女子世界王者のアンネミク・ファンフルーテン(オランダ)など、スペシャルジャージを着用する選手も多い。今年からフェルナンド・ガビリア(コロンビア)が加わり、山岳だけでなく平坦でもチーム力を発揮しそうだ。

ロイヤルブルーに白のロゴで男女共通デザインのモビスター チーム ©️ Movistar Team

スーダル・クイックステップ

スーダル社、クイックステップ社とわれわれの見慣れたロゴは、青と白をベースとしたジャージデザインにきっちりとマッチ。シーズンが始まればすぐ、彼らをプロトン内から見つけ出すことができそうだ。このほどチームプレゼンテーションを行い、レムコ・エヴェネプール(ベルギー)は連覇がかかるリエージュ~バストーニュ~リエージュとジロ・デ・イタリアを、ジュリアン・アラフィリップ(フランス)はロンド・ファン・フラーンデレンをそれぞれシーズン前半の目標に据えると宣言。新旧世界王者の始動は間近だ。

青と白をベースにしたスーダル・クイックステップの新ジャージ © Wout Beel & Cédric Depraetere

チーム ディーエスエム

1月10日にチームプレゼンテーションを予定しており、そこで今季のジャージが明らかになるはず。戦力的には今年もロマン・バルデ(フランス)を中心としながら、若い選手の台頭に期待する形となるだろう。

チーム ジャイコ・アルウラ

昨年までチーム バイクエクスチェンジ・ジャイコとして活動してきたチームは、キャンピングカーを扱うジャイコ社と、サウジアラビアのリゾート「アルウラ」がメインスポンサーに就いて今季を走る。近年のチームカラーの青と白の配置を変え、シンプルでありながらもプロトン内で目立つよう考えられている。

シンプルな中にもチームの強い理念が含まれるチーム ジャイコ・アルウラのジャージ。バイクは引き続きジャイアントを採用する ©︎ Team Jayco AlUla

トレック・セガフレード

今季のジャージは袖の色が変化。男子は赤、女子はライトブルーと、それぞれチームカラーが肩からヒジにかけてもたらされている。全体的に青系が多いプロトンにあって、赤と白を基調とする男子のジャージはすぐに他チームと見分けられそうだ。

男女とも袖のカラーリングが変わったトレック・セガフレード。プロトン内でも目立ちそうだ ©️ Trek – Segafredo

UAEチームエミレーツ

今季より、イタリアのサイクルアパレルブランド「ピセイ」とのパートナーシップを結んだ。袖が黒へと変わり、一層UAE色に近いものとなった印象だ。このオフ一番の補強を果たしたチームともいえ、グランツールの総合を狙うアダム・イェーツ(イギリス)や、一発のあるティム・ウェレンス(ベルギー)、クライマーのジェイ・ヴァイン(オーストラリア)らが合流。ツール復権を目指すタデイ・ポガチャル(スロベニア)らとの共闘が大いに見ものだ。そして、バイクは大注目のコルナゴ・V4Rsだ!

黒の比重が高くなったUAEチームエミレーツの新ジャージ。コルナゴ・V4Rsで走る姿にも注目が集まりそうだ ©️ UAE Team Emirates

UCIプロチーム

降格組のロット・デスティニーは、新スポンサーの獲得を機に赤と水色をメインとしたカラーリングへ。同じくプロチーム降格のイスラエル・プレミアテックは、濃紺・ピンク・紫・白など複数色のグラデーションに。

新スポンサーを獲得しジャージデザインとカラーを変えたロット・デスティニー ©️ Maxime Van der Wielen
グラデーションが映えるイスラエル・プレミアテックのジャージ ©️ Israel – Premier Tech

ツール初出場を決めたウノエックス プロサイクリングチームは、これまで同様に黄色を基調に。赤に囲われた「X」の文字がインパクトを与えてくれる。

ジロ・デ・イタリア常連のイタリアチーム、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネは、その名のとおりグリーンをベースに白と紫が部分的にあしらわれるデザインとなっている。

チーム名のとおりグリーンがベースのグリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ。イタリア開催のレースを中心に目にすることができるはずだ ©️ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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