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ツアー・オブ・ジャパンの有力選手を紹介、注目は連覇がかかるネイサン・アール

5月21日から28日の8日間にかけ、ツアー・オブ・ジャパン2023が開催される。2023年のツアー・オブ・ジャパン(以下、TOJ)は2019年以来4年ぶりに全8ステージで、さらに国外チームを招待する形でのUCI2.1クラスでの開催となる。

昨年のTOJで総合優勝を果たしたネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)が連覇するのか、それともイエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)らライバル選手たちが総合優勝を果たすのか注目が集まる。

また、山本大喜(JCL TEAM UKYO)や谷 順成(宇都宮ブリッツェン)といった総合上位の選手たちや、愛三工業レーシングチームやチームブリヂストンサイクリングに所属するスプリンターら日本人選手の活躍にも注目が集まる。

ここでは各チームや主催者側から発表されている暫定出場メンバーををもとに、注目の選手たちをご紹介する。

コース前半の概要はこちらから
ツアー・オブ・ジャパン事前情報、4年ぶりに8ステージ「堺・京都・いなべ・美濃」が復活

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2023年05月17日

堺ステージを前に注目選手たちによる記者会見が開催される

右からイエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)、ケイラム・オーミストン(グローバル・シックス・サイクリング)、入部正太朗(シマノレーシング) 、ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング)、仮屋和駿(EFエデュケーション・NIPPO デヴェロップメントチーム)

堺ステージが開催される前日、5月20日TOJでは恒例となっている注目選手たちによる記者会見が今年も開催された。

昨年はオンラインのみでの開催となっていたが、今年はさかい利晶の杜でロードレースファンや記者らを前に対面で開催。日本国内で新型コロナウイルスとの付き合い方が変わり始めた2023年、国内ロードレースもよりコロナ禍前に近づいたように感じる1シーンとなった。

記者会見には以下の5名が参加し、今大会への意気込みや狙いについて語ってくれた。

イエルン・メイヤスのコメント

「(TOJは)上りも多く、とてもハードなレースになると覚悟しています。一方で、個人としては今回TOJに初めて参戦するので、とても楽しみにしています。(ツール・ド・台湾で総合優勝を果たした上での参戦について)シーズン序盤に良いレースをすることができ、勝つことができたのでモチベーションはかなり高いです。個人としてはステージ優勝を狙っており、富士山は未知数な部分もありますが総合順位を狙えるチームメイトもいるので、チームとして表彰台を確保することはできると思います。1日1日を大切にしていきたいです」

ルーク・ランパーティのコメント

「富士山ステージが一番ハードだと思いますが、このステージが得意だと思うチームメートもいるので、チーム一丸で総合優勝を目指したいです。自分には少し登坂区間が多すぎると思っているので自分自身での総合優勝は難しいと思いますが、総合優勝を狙えるチームメートもいますし、個人としてはステージ優勝を狙っていきたいです」

ケイラム・オーミストン(グローバル・シックス・サイクリング)

「初来日となりましたが、日本の方はとても親切で、リスペクトしています。(大会期間中気温が上がる予報について)南アフリカ出身で暑さには強いので、気温が上がるのはウェルカムです。富士山ステージのような厳しい上り区間を登るだけのステージは初めてなのでそこが鍵になるとは思いますが、ステージ優勝を狙いつつ、結果として総合順位でも結果が残せればと思っています」

入部正太朗のコメント

「シマノレーシングに戻ってくれることができてうれしいですし、4年ぶりにフルスペックでの開催となったこともうれしいです。高地合宿もしてきてチームとして良い状態にあります。チームとしても個人としてもステージ優勝を一番狙っていますが、8ステージもあるのでその中でタイム差をつけることは十分可能だと思うので、ベストを尽くして一つでも上の総合順位を目指したいです。また、京都ステージは実家からかなり近い場所での開催で思い入れも強く、4年前にはステージ2位と悔しい思いをしているので、京都ステージが最も勝ちたいステージです」

仮屋和駿のコメント

「(2年前は短縮開催だったので)8ステージでの参戦は初めてですが、とても楽しみです。まだ(プロで)優勝したことがないので、個人としては今回のTOJでステージ優勝を挙げたいです。チームとしては総合優勝を狙って、一つ一つ大事に走りたいと思っています。それが結果につながれば」

記者会見終了後には日本茶も体験。海外選手にとっても貴重な機会となり、お茶菓子や日本茶を堪能した

連覇の期待がかかるネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)

ネイサン・アール(当時チーム右京、現JCL TEAM UKYO)

昨年のTOJを制したネイサン・アール(当時チーム右京)が大会連覇をかけ、今大会にも出場する。

昨年の大会では当時のチームメートであるベンジャミン・ダイボール(当時チーム右京、現ヴィクトワール広島)とともに第1ステージから圧倒的な力を見せ、続く第2ステージでもライバル勢を寄せ付けない圧倒的な登坂力を見せつけていた。

また、TOJでの勢いのまま昨年はツール・ド・熊野でも総合優勝するなど、アールは日本国内のUCIレースで圧倒的な活躍を見せていた。昨シーズンはライバルチームの選手であった山本大喜(当時キナンレーシングチーム、現JCL TEAM UKYO)がチームメートとして一緒に走るというのもアールにとってはプラスだろう。

ダイボールとは別チームとなり、昨シーズン後半に負った怪我の影響もあり4月に開催されたツアー・オブ・タイランドが久しぶりのレースとなったアールだが、小石祐馬や山本ら強力なアシスト陣がサポートすれば大会連覇の可能性はかなり高いのではないだろうか。

トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム
イエルン・メイヤスとジャンバルジャムツ・セインベヤール

©TERENGGANU POLYGON CYCLING TEAM

3月に開催されたツール・ド・台湾で総合優勝を果たしたイエルン・メイヤスと、4月に開催されたツアー・オブ・タイランドで総合2位に入っているジャンバルジャムツ・セインベヤールが出場予定のトレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム。

メイヤスは、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)やベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)といった、今大会でもライバルとなる選手たちも出場した3月のツール・ド・台湾で総合優勝を果たしている。

今年の台湾では富士山ステージほど厳しい登坂ステージがあったわけではないので信州飯田ステージや富士山ステージでどれだけ走れるか次第という部分はあるものの、台湾の第4ステージではダイボールらのアタックに耐えた上で集団スプリントを制し、ボーナスタイムも合わせて総合トップに立った力を考慮すると、富士山ステージでのタイム差を最小限に抑えられれば他のステージでのボーナスタイムなどでメイヤスが総合優勝を果たす可能性は十分にあるのではないだろうか。

また、チームメイトのジャンバルジャムツ・セインベヤールも、今年のツアー・オブ・タイランドでは小石祐馬らと逃げて総合2位を獲得している。2021年のツアー・オブ・タイランドでは総合優勝も果たしており、メイヤスとのダブルエースでTOJの総合優勝を狙ってくるのではないだろうか。

日本チームの選手として期待のかかる
ベンジャミン・ダイボールとトマ・ルバ

ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)

昨年の大会で当時のチームメートであるネイサン・アール(当時チーム右京、現JCL TEAM UKYO)と共に圧倒的な力を見せつけたベンジャミン・ダイボール(当時チーム右京、現ヴィクトワール広島)。

昨年はジャパンカップで3位表彰台も獲得しており、今年のツール・ド・台湾でもリザルトには残らなかったものの力強いアタックを見せていた。

チームメイトのカーター・ベトルス(ヴィクトワール広島)が3月に開催された日本国内のレースで活躍を見せたが、登坂力はダイボールの方があるとのことで、TOJではおそらくダイボールがチームのエースを担うことになるだろう。

トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)

昨年の大会では3位に入ったトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)。

昨年はアールやダイボールに及ぼなかったものの、今年はドリュー・モレやライアン・カバナという力強いチームメートと共にTOJに挑む形となる。ルバと共に昨年活躍した山本大喜は移籍してしまったものの、昨年よりもチーム力は上がっていると思われ、チームとしての戦略次第では逆転の可能性も十分にあるだろう。

トリニティ・レーシング、
ヨーロッパで結果を残しているルーク・ランパーティ
偉大な兄を持つジョセフ・ピドコック

(左)ジョセフ・ピドコックJ 、(右)ルーク・ランパーティ ©TRINITY RACING

今シーズン、ツール・ド・ブルターニュ(フランス、UCI2.2)やサーキット・デュ・アルデンヌ(フランス、UCI2.2)などでステージ優勝やワンデーレースでの優勝を挙げているルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング)。

昨年のツール・ド・台湾ではステージ優勝を挙げて総合でも4位に入っており、U23版ツール・ド・フランスとも呼ばれるツール・ド・ラヴニール2回ステージトップ10入りを果たしている。
ヨーロッパのレースでもリザルトを残しているランパーティが今大会どのようなリザルトを残すのか注目したい。

さらにトーマス・ピドコックの弟であるジョセフ・ピドコックがトリニティ・レーシングからTOJに参戦する。トーマス・ピドコックといえば東京2020オリンピック・MTB XCOで金メダルを獲得し、今シーズンもストラーデ・ビアンケでの優勝やアルデンヌ・クラシックで表彰台を獲得しているという注目選手だ。

2002年生まれのジョセフは昨年までグルパマ・FDJのデヴェロップメントチームで活動していたが、今年から過去に兄が所属したこともあるトリニティ・レーシングに移籍し活動。ここまでロードレースでは特筆すべきリザルトは残していないものの、トーマスの弟だけに今後の活躍含めて注目しておきたい選手の一人だ。

若手クライマーとして徐々に力を伸ばしてきている
ケイラム・オーミストン(グローバル・シックス・サイクリング)

ケイラム・オーミストン(グローバル・シックス・サイクリング

今シーズン、ツール・デュ・ルワンダ(UCI2.1)でステージ優勝を挙げているケイラム・オーミストン(グローバル・シックス・サイクリング)。

昨年はツアー・オブ・サカリヤ(UCI2.2)で山岳賞ジャージを獲得しており、ルワンダでもアップダウンのあるコースでステージ優勝を挙げている若手クライマーのオーミストン。

日本一の山である富士山を舞台にする富士山ステージや信州飯田ステージなど、クライマーが活躍するステージでオーミストンがどのような活躍を見せるのか注目したい。

日本人スプリンターを抱え、ステージ優勝の期待がかかる
愛三工業レーシングチームとチームブリヂストンサイクリング

草場啓吾(愛三工業レーシング)

強力な海外勢が多く参戦する今年のTOJだが、集団スプリントとなれば国内トップスプリンターチームである愛三工業レーシングチームとチームブリヂストンサイクリングが活躍すると思われる。

国内レースシリーズであるJプロツアーの開幕2連戦を制し、4月に日本サイクルスポーツセンターで行われたチャレンジサイクルロードレースでも優勝を挙げている愛三工業レーシングチーム。
国内トップスプリンターの一人である岡本 隼は3月に開催されたツール・ド・台湾でも集団スプリントでステージ2位に入っており、2020年の全日本ロードを制した草場啓吾とのコンビは、平坦での集団スプリントだけでなく、アップダウンのあるコースでも力を発揮する。

草場はチャレンジサイクルロードレースでの優勝の際に信州飯田までのステージで優勝してリーダージャージを着たいと目標を語っており、特に前半4ステージで注目したい。

窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)

また、スプリントといえばチームブリヂストンサイクリングを忘れてはいけない。3月に開催されたJプロツアー・掛川では2連勝を飾っており、昨年もツール・ド・北海道やツール・ド・熊野でステージ優勝を挙げている。

今大会の直前まで開催されていたトラックの全日本選手権でも大活躍を見せていたチームブリヂストンサイクリングからは、おそらく今村駿介と窪木一茂の2名がダブルエーススプリンターという形で活躍すると思われる。

集団スプリントになった際には白基調のジャージにぜひご注目いただきたい。

入部正太朗(シマノレーシング)

その他にもフランシスコ・マンセボをはじめとするマトリックスパワータグ勢や、Jプロツアー・西日本ロードクラシックDay2で優勝を果たした入部正太朗(シマノレーシング)、カザフスタン選手権の個人タイムトライアルで3位に入ったこともあるアントン・クズミン、圧倒的なトップスピードを持つ沢田桂太郎(スパークルおおいた)、年々力をつけている谷 順成(宇都宮ブリッツェン)、昨年U23ロード全日本チャンピオンに輝いた仮屋和駿(EFエデュケーション・NIPPO デヴェロップメントチーム)らにも注目したい。

沢田桂太郎(スパークルおおいた)

大会公式サイトhttps://www.toj.co.jp

 

 

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