BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

カーター・ベトルス(広島)がリアルスタートからの完全逃げ切り|ツアー・オブ・ジャパン

5月21日から28日の8日間にかけて開催されているツアー・オブ・ジャパン2023(以下、TOJ)。

大会3日目となる5月23日は第3ステージとしていなべステージのレースがいなべ市梅林公園をフィニッシュ地点とした周回コースで開催された。レースは前日に落車で遅れてしまったカーター・ベトルス(ヴィクトワール広島、オーストラリア)がリアルスタート地点からアタックを仕掛け、2名の逃げ集団から最終周回に単独で飛び出し、そのまま逃げ切り優勝を飾った。

リアルスタートからアタックを仕掛けた2名の選手が逃げ集団を形成

第3ステージとしていなべステージのレースがいなべ市梅林公園をフィニッシュ地点とした周回コースで開催された。
「イナベルグ」と呼ばれるフィニッシュ地点前の上り区間や、KOMに向けての最大勾配17%の上り区間は、距離は短いもののコース幅が狭く、前にいないとそれだけで遅れる可能性があるほど位置取りが重要となる。

前日の京都ステージで6名の選手がDNFとなったため、いなべステージでは16チーム・90名の選手がスタートラインにつく。コース幅が狭く厳しい上り区間があることから集団内にいても力を使ってしまうため、いっそ逃げてしまおうという選手たちが阿下喜駅からリアルスタート地点に向けてのパレードの最中に、集団前方へ上がってくる。リアルスタートが切られるとすぐにトレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチームの選手がアタックを仕掛け、カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島)らが追走を仕掛ける。

そしてベトルスとケヴィン・マッカンブリッジ(トリニティ・レーシング)がそのまま逃げ集団を形成すると、集団は逃げを容認。徐々にタイム差を広げていく。

メイン集団では兒島直樹が山岳ポイントを獲得し、山岳賞をキープ

2名の選手がタイム差を徐々に広げながら逃げ続け、2周目のKOMに設定された山岳賞ポイントをベトルス、マッカンブリッジの順で通過していく。
一方集団では山岳賞ジャージを着る兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が全体3番手、メイン集団トップでしっかりと1ポイントを獲得し、いなべステージ終了時点での山岳賞ジャージをキープできるよう動く。

前日のレース後のコメントでも兒島山岳賞ジャージを狙っていたと語っており、この日もジャージキープに向けてしっかりと動いていく。

総合有力チームが終盤にかけてペースを上げる

2名の逃げ集団は3周目完了時点で4分以上のタイム差をつけ、ベトルスがバーチャルリーダーとなる。

順調に逃げる2名に対し、メイン集団ではリーダージャージを着用するゲオルギオス・バグラス擁するマトリックスパワータグが集団先頭を固め、ペースをコントロールする。

また、コース幅が狭い区間では落車なども発生するなど、いなべステージの難しいポイントが徐々に表れ始める。

タイム差が広がり過ぎたことを警戒してか、メイン集団は徐々にペースを上げながら周回を重ねていく中、5周目に設定されたKOMでの山岳賞ポイントではベトルスが再び1位通過し、合計で10ポイントを獲得する。
一方メイン集団では1回目のポイントと同様に集団の先頭、全体3位で兒島が通過し、この日の合計で2ポイント、3日間の合計で12ポイントを獲得する。

メイン集団ではJCL TEAM UKYOやトレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチームがコントロールを開始し、レース後半戦が開始される。ペースが上がったこともあり、徐々にメイン集団の人数が減っていく中、逃げ集団の2名は逆にペースが落ち始め、タイム差が徐々に縮まっていく。

最終周回に入るタイミングでタイム差は2分を切るまでに縮む。

カーター・ベトルスが独走で逃げ切り優勝
127kmのレースをすべて逃げ切る

ペースを上がらないことを嫌ってか、ベトルスがマッカンブリッジを置き去りにして単独先頭になるものの、メイン集団はどんどんとタイム差を縮めていく。さらにタイム差が1分を切って逃げ切りが難しくなってくる中、ベトルスはあきらめずにペダルを踏み込んでいく。

つかまるかどうか緊張感が高まる中、ベトルスは単独先頭で最終コーナーを曲がる。最終的に18秒差まで集団は迫るものの、ベトルスは集団を振り切って逃げ切り優勝を決める。

リアルスタート地点からアタックし、127kmすべてのレースを逃げ切るという素晴らしいパフォーマンスでベトルスが、チームにとって昨年のツール・ド・熊野以来約1年ぶりとなるUCIレースでの勝利を飾った。

一方新人賞ジャージを着用し、総合でも5秒差の5位につけていたルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング)がメイン集団先頭、全体で2位に入り、ボーナスタイム6秒を獲得。再びランパーティが総合トップに返り咲いた。

リザルト 第3ステージいなべ

ステージリザルト

 

1位:カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島) 3時間15分29秒
2位:ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング) +18秒
3位:イエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) +18秒
4位:ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) +18秒
5位:ネイサン・アール(JCL TEAM UKYO) +18秒
6位:ベンジャミ・プラデス((JCL TEAM UKYO) +18秒

個人総合成績

1位:ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング) 6時間1分55秒
2位:ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) +2秒
3位:ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ) +4秒
4位:ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO) +4秒
5位:イエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) +8秒
6位:リアム・ジョンストン(トリニティ・レーシング) +10秒
7位:ネイサン・アール(JCL TEAM UKYO) +12秒
8位:岡 篤志(JCL TEAM UKYO) +13秒
9位:フェリックス・スティリ(EFエデュケーション・NIPPO ディベロップメントチーム) +15秒
10位:小石祐馬(JCL TEAM UKYO) +16秒

ポイント賞総合成績

1位:ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング) 42ポイント
2位:カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島) 35ポイント
3位:ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) 32ポイント

山岳賞総合成績

1位:兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) 12ポイント
2位:カーター・ベトルス(ヴィクトワール広島) 10ポイント
3位:ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) 6ポイント

新人賞総合成績

1位:ルーク・ランパーティ(トリニティ・レーシング) 2時間46分14秒

大会公式サイトhttps://www.toj.co.jp

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load