女子版ツール・ド・フランス、第2ステージは獲得標高3000ｍの厳しいクイーンステージ

7月24日、女子版フランスツールドフランス「ツール・ド・フランス ファム アヴェク ズイフト（以下略、TDFF）」の第2ステージが行われた。このレースには日本チャンピオンの與那嶺恵理（ヒューマン・パワード・ヘルス）が参戦している。

総合順位は変わらず、與那嶺は66位でフィニッシュ

TDFF2日目はクレルモン=フェランからスタートし、151.7kmを走る丘陵地帯、獲得標高3000m弱のクイーンステージ。強い向かい風と激しい雨、そして上り。厳しいコンディションのレースとなった。厳しい上りのなかトップ集団は人数を減らしていき、最後はドイツチャンピオンのリアヌ・リッパート（モビスター、モビスター）が11人の小集団でのスプリントを制し優勝した。

総合ではロッタ・コペッキー（SDワークス）が2位でフィニッシュし、前日に続きマイヨジョーヌを維持している。

また、日本チャンピオンの與那嶺はトップから1分59秒遅れの66位で無事にゴールをしている。ここでは與那嶺をはじめ、スペインロードチャンピオン　マビ・ガルシア（リブレーシング・エクストラ）、アネ・サンテステバン（チーム ジェイコ・アルウラー）のコメントを紹介する。

與那嶺恵里（ヒューマン・パワード・ヘルス）

 マビ・ガルシア（リブレーシング・エクストラ）スペインロードチャンピオン　

今日のレースはほんとにハードでしたね。もちろん事前に今日は大事なステージであることは理解していましたが、雨もレース中ほとんど降っていましたし、向かい風が強く吹いていることが多かったです。

じつは、今日のレースが始まるまでは、「昨日のステージみたいに、ハイスピードの1日になるんじゃないか？」と心配しましたが、実際の今日のレースの前半部分では、どこのチームも抑え気味に走っていたので、スピード自体が速いということはなかったです。

ただ、前半抑えていた選手が多かった分だけ、後半はほんとに厳しいレースになりました。私も終盤にはメイン集団から離されそうになりましたし。多分、今日が今年のツールの最重要ステージになったと思います。

アネ・サンテステバン（チーム ジェイコ・アルウラー）

どこのチームも今日のステージの後半部分を勝負どころとみていたせいか、前半は意外と落ち着いたペースでレースが始まりました。雨も風もあった1日でしたが、雨もステージ後半の方が強く降りました。個人的には、今日もメイン集団でゴールできたので、うまく乗り切ることができた1日だったと思っています。

じつは今日、リアルスタートの直後に、私は落車してしまったんです。私だけじゃなくて、数人が落車したのですが、そのとき転んだ私の上に乗っかっていた選手が、180センチくらいある人だったんです（笑）。でも、私自身は特に大きなケガがあったわけではないので、本当にラッキーでしたね。その後にユンボ・ヴィスマの選手が道端の側溝のようなところに足を取られて転倒した様子を目の前で見たときには、ほんとに怖いと思いましたね。

大会公式サイト
https://www.letourfemmes.fr/en