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第3世代に進化したエアロロードの名車「スコット・フォイル RC30」|SCOTT

スコット・フォイルといえば、初代モデルで翼断面の後端を切り落としたカムテール形状をいち早く採用し、現在のオールラウンドエアロロードにつながる軽量エアロロードの先駆けとなった名車。このほど第3世代となるフォイルRCシリーズに進化した。

フレームを全面的に改良した新型フォイル

2021年に改訂された新しいUCIのフレーム形状の規定に沿ってフレームが全面的に改良されたことが最大のトピック。ヘッドチューブ周辺やフロントフォークは前面投影面積がより少なく、前後方向にはワイドになっている。

シートステーはホイールのスポークの方向に空気を流すようデザインされ、空気抵抗を低減するのに貢献するという。新しく開発された専用のハンドルバー・ステムはケーブルの内装に対応している。上位グレードの完成車ではフルカーボン製ステム一体型ハンドルバーが使用され、別売りでも用意されている。

こうした努力の積み重ねにより、先代モデルで40kmを時速40kmで走ったときと比較して、現モデルでは空気抵抗を16W削減することで1分18秒もタイムを短縮するという。

空力性能に優れるだけではない。最新のフォイルは先代と比べ9%の軽量化を達成し、前後2つのピースからなるエアロシートポストは路面からの衝撃をしなっていなすことで快適性も高められている。

スコット・フォイル RC30

77万円(完成車)

SPEC

フレーム:HMXカーボン
フォーク:HMXカーボン
コンポーネント:シマノ・105 Di2
ハンドル:シンクロス・クレストン2.0エアロ
ホイール:シンクロス・RR2.0ディスク
サイズ:XS/49、S/52、M/54、L/56
試乗車重量:8.2kg(ペダルなし)

シンクロスのアルミ製エアロハンドルとアルミ製のエアロステムを採用。ハンドルとステムが別体でポジションの調整がしやすく、ケーブル内装にも対応。コックピットまわりの空力性能を高める
専用エアロシートポストは前側の細いピースと後ろ側のピースからなり、後ろ側のピースの上部には空洞のカバーが付いている。前側のピースがしなって路面の衝撃をいなす。カバーの部分を別売のテールライトに交換できる
マッシブなBB周辺から伸びるシートチューブは、シートステーとの交点付近で角度が変わる個性的なデザイン。TTバイクのプラズマを思わせる
角度によって茶色にもワインレッドにも見えるフレーム塗装。フレーム前方から後方にかけて全体がグラデーションになっている

フォイル RC30をインプレッション

ハシケン:本誌おなじみのインプレッションライダーにして、全国を駆け巡る自転車ジャーナリスト。ロードバイクにおいては、世代ごとの違いまで感じられるほどたくさんのモデルに乗り、インプレッションしてきた

ロングライドも登坂もこなすラグジュアリーなオールラウンダー

ラグジュアリーであり、限界を感じさせないエアロ性能。近年のエアロロードのパイオニアだけあって、その完成度の高い走りに魅了される。RC30のカーボンはプロ仕様のHMX SLに次ぐHMXグレード。プロも使用しているこの剛性レベルは、アマチュアレーサーには十分なものだろう。元々フォイルは全体的に剛性レベルが高めだ。フレーム全体でパワーを受け止めてくれる安心感があり、ライダーの意のままに加速し続ける。

フレームの空力性能が大きく向上した恩恵を感じるが、扱いやすさは高められた快適性にあると確信がもてる。高級感をまといつつ、切れ味鋭い加速は時速50km前後の高速域に達しても止まることを知らない。タイムアタック的なクライミング性能ではアディクトシリーズに分があるが、フォイルはロングライドの登坂もこなすオールラウンダーだ。

SCOTT公式サイト

出典

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PROFILE

ハシケン

Bicycle Club / スポーツジャーナリスト

ハシケン

ロードバイクに造詣が深いスポーツジャーナリスト。国内外のレースやロングライドイベントを数多く経験。Mt.富士ヒルクライムの一般クラス優勝、ツールド宮古島優勝。UCIグランフォンド世界大会への出場経験あり。

ハシケンの記事一覧

ロードバイクに造詣が深いスポーツジャーナリスト。国内外のレースやロングライドイベントを数多く経験。Mt.富士ヒルクライムの一般クラス優勝、ツールド宮古島優勝。UCIグランフォンド世界大会への出場経験あり。

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