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自転車部屋に眠る、カンパニョーロの隠れたお宝たち

自転車はスポーツではなくホビーと言い張るいじってなんぼのレストア編集者の手記。今回は自転車部屋に眠る数あるコレクションの中から見つけたカンパニョーロメカコレクションのお話。

私のカンパニョーロメカコレクション

新スーパーレコードが登場して、そのメカのデザインに関しては、いろいろ意見されているが、私はある意味カンパニョーロらしいなと思う。

出た当初は、なんだこれは!?となるけれども、けっこう優れものだったりする。イノベーション魂がユーザーの先を行っちゃうことがたまにある。

特異な見た目のため、マニアからも人気の薄い旧メカの話。ヌーボレコードとかCレコードとか、縦型高級メカはヴィンテージ市場でも高値安定だが、今回登場のB級メカは、そのブランド力も及ばず、わりとお買い得だ。

デローザで愛用しているのが、80年代後半の初代コーラス。ひとまわりデカい横型メカが当時から異質なデザインだ。

以前、都内某ショップで、未開封の袋入り4500円くらいで2個売っていたので2個とも買ってきた。

性能的には優れもので、振り子式ケージでキャパシティーがある。Bモードにすればリア最大28Tまで対応だ。これは、レコードが最大23Tという時代からすると相当ワイドだ。変速もキレがある。

時代はワイド。ヴィンテージ乗りもエロイカの伊豆の山を越えるべく、涙ぐましいワイド化カスタムをしているわけだが、これは間違いなく使える。

初代コーラス。リア最大29Tの10スピードで使っている
A-Bモードがあり、スラント角を調整できる珍しい機構。サンツアーのスラントパンタ機構のパテントを逃れるためと思われる

グランツーリズモ、カンパニョーロの元祖GTメカ

最近入手してしまったのが、カンパニョーロ史上、不人気度ワーストワンを誇るグランツーリズモ。これもコーラスと同じような値段だった。

70年代初期のメカで、自転車健康ブームに沸くアメリカ市場向けにカンパニョーロが無理をしてゴテゴテギラギラに作ったところが、時代を経ると逆にイタリアっぽかったりする。

こちらもワイドキャパシティーが特徴だ。カンパニョーロ初のダブルテンションで、リアは最大34Tまで対応している。

いまでもフリマでよく見かけるが、装着した自転車を見たことがない。希少な使用談によると引きが恐ろしく重いらしい。たぶん引きしろが大きな専用のレバーを使ってないからと思われる(専用レバーはレア)。

これを、私だけで流行っているヴィンテージ車のグラベルカスタム、ヴィングラで使おうともくろんでいるのだ。

400gくらいあるプレス製の大ぶりな鉄メカだ。リア13-34、フロント36-54のキャパシティーを示した刻印がある。当時のアメリカ10スピード車のギヤに対応している。刻印の文字に青いペイントが入っていたりして、ちょっとおしゃれだ。上部ボディーの中にもスプリングが入るダブルテンション
半世紀経ているので箱はボロボロだが、未使用品
箱不足だったのか、ラリーの箱にグランツーリズモの貼り紙をして代用としている
カンパニョーロらしく質感は高い。しっかりしたクロムメッキ処理でビカビカしている。赤いCのボルトのキャップが毒々しい

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※この記事はBiCYCLE CLUB[2023年11月号 No.452]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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PROFILE

ニシヤマ

Bicycle Club / 副編集長

ニシヤマ

自転車暦35年以上。中学時代からランドナーに乗る、ヴィンテージ(ジャンク)自転車大好き人間。バイシクルクラブのバイク&キャンプなアウトドア系記事、自転車レストア&カスタム記事など製作。またマニアックな自転車ムック職人。加えて最近は、付録職人でもある

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自転車暦35年以上。中学時代からランドナーに乗る、ヴィンテージ(ジャンク)自転車大好き人間。バイシクルクラブのバイク&キャンプなアウトドア系記事、自転車レストア&カスタム記事など製作。またマニアックな自転車ムック職人。加えて最近は、付録職人でもある

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