マトリックスパワータグ、2024年のチームメンバーを発表! 織田 聖が新加入で勝安
せいちゃん
- 2024年01月21日
マトリックスパワータグが、2024年シーズンに向けて新たなチームメンバーを発表した。今シーズンのチームのスローガンは「勝安」“勝つこと安し”で、チームのポリシーとしてこれまで提唱し続けてきた勝ちへのこだわりと安全への配慮を表している。
マンセボの1勝と苦戦の2023年
昨シーズンは、Jプロツアーで個人・チーム年間総合5連覇を目指したマトリックスパワータグだったが、経済産業旗ロードチャンピオンシップでのフランシスコ・マンセボの1勝にとどまり、チームランキングは4位、個人ランキングはマンセボの8位が最高位となるなど、苦戦を強いられた。
一方、Jプロツアー以外では、ゲオルギオス・バグラスがツアー・オブ・ジャパンの京都ステージと堺国際クリテリウム、ギリシャ選手権ロードレースで優勝するなど、国内外で活躍を見せた。ナショナルチームでもギリシャのエースとして活躍するなどUCIポイントを225ポイントも稼ぎ、チームに貢献した。
しかし、昨シーズンの活躍が認められたバグラスとエドガー・ノハレスは、それぞれスペインのUCIプロチームであるブルゴス・BHとフィリピンのコンチネンタルチームであるビクトリアスポーツに移籍した。また、小森亮平、佐野淳哉、狩野智也といった実力者も退団し、チームは大きな変革を迎えることになった。
新加入のCX全日本チャンピオン織田 聖に注目!
そんな中、今シーズンのマトリックスパワータグの目玉となるのが、昨年EFエデュケーション・NIPPOで走っていた織田 聖の加入だ。織田は埼玉県出身の25歳で、シクロクロスでは全日本選手権2連覇の実績を持つ。ロードレースではオールラウンダーとして、さまざまなレースで結果を残してきた。国内レースへのフルシーズンでの参戦は4年ぶりとなるが、今シーズンはロードレースでのプロ初勝利を狙うことになるだろう。
また、若手の岡崎一輝と橋本昂哉も研修生としてチームに加わった。岡崎は静岡県出身の18歳で、ジュニアナショナルチームのメンバーとしてフランスのUCIネイションズカップレースに出場した経験を持つ。橋本は大阪府立茨木工科高等学校の3年生で、昨年の全国高等学校選抜自転車競技大会ではロードレースで11位、ポイントレースで2位に入るという好成績を収めた。2人は今後の成長が期待される選手だ。
マトリックスパワータグは、今シーズンも国内外のレースで勝利を目指す。チームの強さと安全性を兼ね備えた「勝安」の精神で、チームは堂々と走り続けるだろう。
- 残留
橋本凌甫(31歳)
小林 海(29歳)
真鍋和幸(53歳)
フランシスコ・マンセボ ペレス(47歳)
永良大誠(49歳)
田窪賢次(28歳)
ホセ ビセンテ・トリビオ アルコレア(38歳)
植益和行(26歳) ※研修生
安原大貴(32歳) - 加入
橋本昂哉(18歳) ← 大阪府立茨木工科高等学校
織田 聖(25歳) ← EF Education – NIPPO DT (UCI CT)
岡崎一輝(18歳) ← Yamanakako Cycling Team (CLUB) - 離脱
ゲオルギオス・バグラス(33歳) → Brugos – BH (UCI PT)
狩野智也(50歳)
小森亮平(35歳)
エドガー・ノハレス ニエト(37歳) → Victoria Sports Pro Cycling Team (UCI CT)
佐野淳哉(42歳)
- BRAND :
- Bicycle Club
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PROFILE
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている